2026/7/22
人生インタビュー【全6回】
第4回/6
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旭川理容美容専門学校 校長
鈴木 学先生
「誕生日おめでとう」が教えてくれたこと
教育は、技術だけではない
👤 今回お話を伺った方
鈴木 学さん
🏫 学校法人 旭星学園
旭川理容美容専門学校 校長
保有資格
・美容師
・管理美容師
・エステティシャン
・カラーコーディネーター など
人生のモットー
「迷ったら、とりあえず行け!」
前回は、東京から旭川へ戻り、「人の心を動かすこと」の難しさに直面したお話を伺いました。
今回は、そんな鈴木先生が教育者として一番心に残っている出来事についてお聞きしました。
忘れられないクラス
「この仕事をしていると、嬉しかった出来事は本当にたくさんあります。」
そう話す鈴木先生が、特に印象に残っていると語ってくださったのは、あるクラスとの思い出でした。
そのクラスは、決して手のかからないクラスではありませんでした。
授業中は落ち着かず、他の先生から注意を受けることも少なくありません。
リストカットや金銭トラブルなど、一人ひとりがさまざまな悩みを抱えていました。
放課後には学生と話をする日が続き、時には保護者にも学校へ来てもらい、一緒に向き合うこともあったそうです。
「本当に毎日が必死でした。」
一人ひとりの誕生日を祝う
そんな中、鈴木先生は一つのことを決めました。
それは、
学生全員の誕生日を手帳に書き、必ず『誕生日おめでとう』と声をかけること。
「誕生日は、その人が一年で主役になれる日です。そして、親に感謝する日でもあると思ったんです。」
何か特別なことをするわけではありません。
プレゼントを渡すわけでもありません。
ただ、一人ひとりに「おめでとう」と伝える。
その小さな積み重ねを、2年間続けました。
思いがけないプレゼント
ある日。
それは鈴木先生の誕生日でした。
教室へ入ると、目の前に広がっていたのは、ホワイトボードいっぱいに書かれたメッセージ。
「誕生日おめでとう!」
学生たち全員からの言葉でした。
さらに、似顔絵やたくさんのメッセージが書かれ、教室中が温かい雰囲気に包まれていたそうです。
そして全員で、
「せーの!」
「先生、誕生日おめでとう!」
その瞬間、鈴木先生は学生たちの中にある**「思いやりという光」**を見たと話してくださいました。
今でも大切にしている宝物
その時に撮影した写真は、大きな色紙に貼られ、学生たち一人ひとりの寄せ書きとともに贈られました。
その色紙は、今でも大切に保管しているそうです。
「あの時のことは、今でも忘れられません。」
技術を教えるだけでは見えなかった学生たちの優しさ。
時間をかけて向き合ったからこそ見ることができた笑顔。
教育とは、人を信じることなのかもしれません。
「手をかけた分だけ返ってくる」
鈴木先生は、こんな言葉も話してくださいました。
「手をかければ、手をかけるだけ、その見返りは大きな感動となって返ってきました。」
教育に近道はありません。
一人ひとりと向き合い、信じ、寄り添い続ける。
その積み重ねが、いつか相手の心に届く。
そんなことを教えてくれるエピソードでした。
✍️ 編集後記
今回のお話で最も心に残ったのは、「誕生日おめでとう」という、たった一言の力でした。
人は誰でも、自分のことを覚えていてくれる人がいるだけで嬉しいものです。
教育というと、知識や技術を教えることを想像しがちですが、本当に大切なのは、「あなたのことを見ていますよ」というメッセージなのかもしれません。
鈴木先生のお話を伺い、人を育てるとは、人を信じることから始まるのだと感じました。
📖 次回予告
人生インタビュー【全6回】
第5回/6
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「迷ったら、とりあえず行け!」
鈴木先生が18歳の自分に伝えたい言葉、そして若い世代に届けたい人生のメッセージとは。
次回は、夢に向かって挑戦することの大切さについて伺います。
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タムラ ユウキ/39歳/女
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