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【松山市 木下ごう】働くということを4つに分けて、市政を考えてみる

2026/6/8

【松山市 木下ごう】「働く」という言葉は、一見すると単純です。

しかし実際には、人それぞれの状況や気持ちによって、その意味は大きく違います。

私はこの違いを、次の4つに整理して考えることがあります。

① 働きたくて働いている人

このタイプは、仕事そのものが目的や喜びになっている人たちです。

やりたいことがあり、その実現のために働いている。

仕事が生きがいであり、自己表現でもある。

職人、研究者、起業家、クリエイターなど、形はさまざまですが、「やらされている」という感覚が薄いのが特徴です。

この層をどう増やすかは、その地域の魅力そのものに直結します。

② 働きたいけど働けない人

働く意欲はあるのに、環境や条件によって働けない人たちです。

病気や介護、子育て、スキルの問題、地域の雇用環境など、理由はさまざまです。

ここには「潜在的な働く力」が眠っています。

制度や支援のあり方次第で、社会の力として大きく開花する可能性があります。

③ 働きたくないけど働いている人

現実の社会を支えている中心層とも言えます。

本当は負担を減らしたいと思いながらも、生活のために働いている人たちです。

家族、住宅ローン、責任、職場環境など、さまざまな理由で仕事を続けています。

この層が疲弊してしまうと、社会全体の安定そのものが揺らぎます。

だからこそ、最も丁寧に扱うべき層でもあります。

④ 働きたくなくて働いていない人

働くことを選ばない、あるいは選べない状態の人たちです。

高齢者、生活に困難を抱える人、長期的に社会から距離を置いている人など、背景はさまざまです。

重要なのは、この層を「外側」に置かないことです。

働く以外の形で社会とつながる方法を用意することが、地域の安定につながります。

この4分類で見たときの市政の本質

この4つの視点で市政を見ると、政策の構造が少し違って見えてきます。

市政の役割は単に雇用を増やすことではなく、次のような状態の循環をつくることだと考えられます。

①を地域に定着させる(やりたいことができる環境)

②を①に近づける(働きたい人が働けるようにする)

③の負担を過度にしない(支えている人を守る)

④を孤立させない(社会との接点を保つ)

つまり、市政とは「人の状態の設計」に近いものです。

教育・福祉・雇用はすべてつながっていて、

雇用は①と③をつなぐ仕組みです。

教育は②を①に近づける入口であり、

福祉は④を支える土台であり、

そして税は、その全体を支える循環の仕組みです。

それぞれがバラバラではなく、一つの流れとして設計されるべきものだと感じます。

 

「働く」という言葉を単純な義務として見るのではなく、

人の状態として捉え直すと、社会の見え方は変わります。

市政とは、人の状態をどう設計し、どう循環させるかという営みなのかもしれません。

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著者

木下 ごう

木下 ごう

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松山市

肩書 元四国電力送配電社員/情報通信技術者
党派・会派 無所属
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