2026/6/19
気温と湿度が高くなる夏は、細菌性の食中毒が増える季節です。食中毒というと飲食店での発生をイメージしがちですが、実は家庭での発生も少なくありません。
札幌市内でも、腸管出血性大腸菌(O157など)の患者が報告されています。重症化すると命に関わることもあり、特に子どもや高齢者は注意が必要です。

この記事では、家庭でできる食中毒予防のポイントを、買い物から調理・保存までの流れに沿ってわかりやすく解説します。
目次
食中毒を引き起こす細菌の多くは、気温20〜40度、湿度の高い環境で活発に増殖します。夏はまさにこの条件がそろうため、食品に付着した細菌が短時間で増えやすくなります。
細菌性食中毒を防ぐには、「細菌を食べ物につけない」「付着した細菌を増やさない」「細菌をやっつける(加熱する)」という3つの考え方が基本になります。
腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがある細菌です。O157のほか、O26、O111などの種類があります。
感染すると、2〜7日の潜伏期間を経て、腹痛や下痢などの症状が現れます。続いて血便が見られることも多く、子どもや高齢者では重い合併症を起こすリスクが高まります。症状が出ていない保菌者からも感染が広がる点に注意が必要です。
札幌市では患者・保菌者の発生状況を定期的に公表しており、令和8年6月時点で患者14名、保菌者15名が報告されています。市では生肉による食中毒防止の啓発やパンフレット配布にも取り組んでいます。
家庭での食中毒予防は、次の3原則がすべての基本になります。
| 原則 | 具体的な行動 |
|---|---|
| つけない | 手洗い、調理器具の使い分け、食品の分別保存 |
| 増やさない | 低温保存、早めに食べる、室温放置を避ける |
| やっつける | 中心部までしっかり加熱する |
厚生労働省は、買い物から食事までの流れに沿って6つのポイントを示しています。
O157などの腸管出血性大腸菌は、抵抗力の弱い子どもや高齢者で重症化しやすい傾向があります。特に次の点に気をつけましょう。
暮らしの健康や安全に関して、気になることや「こんな情報がほしい」というご要望があれば、お気軽にお寄せください。
著者:角谷尚哉(かくたに なおや)/医学博士・理学療法士。株式会社Health Link 代表取締役として心臓リハビリテーションの普及と医療・介護人材の育成に取り組む。国民民主党北海道 札幌市豊平区 政策委員。2027年札幌市議会議員選挙(豊平区)に向けて活動中。
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カクタニ ナオヤ/38歳/男
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