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大阪市議会は「株主総会」に少し似ている?2兆円を超える予算をどうチェックするのか

2026/6/28

私はモールドベースの製造・販売に携わる経営者です。
その立場から大阪市議会を見ていると
会社経営と似ている部分があるなと感じることがあります。
もちろん市役所は会社ではありませんし、市民は株主そのものではありません。

しかし、市民から託された大切なお金をどう使うのかを決め、
その使い方をチェックするという意味では、企業経営に通じるものがあります。
大阪市の令和8年度当初予算の一般会計は約2兆1,882億円。
中小企業はもちろん、多くの上場企業を上回る規模のお金が毎年動いています。

もし民間企業で、これだけの投資や支出を「詳しい検証なし」に進めたらどうなるでしょうか。
経営会議では必ず、「費用に見合う効果はあるか」「リスクはないか」「他の方法はないか」と議論になります。
むしろ、その確認を怠る会社ほど、後になって大きな損失を抱えることになります。
私は政治も同じだと思っています。

議会の役割は、行政の提案に何でも反対することではありません。
逆に、何でも賛成することでもありません。
「この予算は本当に市民のためになるのか」
「もっと効率的な方法はないのか」
「10年後、20年後の将来世代への負担は適切か」と問い続けることこそ、本来の役割ではないでしょうか。

ものづくりの現場では、図面の確認をひと手間増やしたことで、
大きな不良を未然に防げた経験が幾度もあります。
その確認作業は、一見すると時間がかかるように見えます。
しかし、完成後に作り直すことを考えれば、はるかに安く、結果としてスピーディです。

行政も同じです。
一度始まった事業を途中で見直すのは簡単ではありません。
だからこそ、始める前の検証が重要になります。
私は、「スピード」と「慎重さ」は対立するものではないと考えています。
十分に検証したうえで前に進むからこそ、
結果として無駄な手戻りを防ぎ、実行までの速度も上がり市民の信頼にもつながります。

地方議会の仕事は決して派手ではありません。
予算書を読み込み、資料を比較し、担当部局に質問し、ときには修正を求める。
そうした地道な積み重ねの先に、健全な市政があります。

経営者の世界では、「チェックが厳しい会社」は嫌われる会社ではありません。
むしろ、長く信頼される会社です。
私は大阪市議会も、市民から預かった約2兆円を真剣にチェックし、
必要な改善を積み重ねる存在であってほしいと思います。

それが、市民の期待に応える一番の近道だと信じています。

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著者

中川 隆之

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大阪市平野区選挙区

肩書 製造業経営者
党派・会派 無所属
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