2026/3/23

北見市に暮らしていると、こんな言葉を耳にすることがあります。「北見ってやばいよね」「何もないまちだよね」。こうした声を聞くたびに、私は心の中で「そんなことないぞ!」と叫んでいます。
そして同時に、強い悲しみを感じるのも事実です。なぜなら、この言葉の裏には、北見市民の皆さんの自己肯定感「シビックプライド」と呼ばれる、自分のまちに対する誇りや愛着が低くなってしまっている現実があるからです。
もちろん、そう感じてしまう理由もわかります。人口は減り続け、財政は厳しく、全国的なニュースで北見の名前が華やかに取り上げられる機会は多くありません。「衰退していくまち」というイメージが、いつの間にか定着してしまっているのかもしれません。
しかし、私は全力で言いたいです。北見市は、本当にすごいポテンシャルを持っているまちです。
北見市の面積は全国の市区町村の中で4番目の広さを誇ります。そしてその広大な大地は、ただ広いだけではありません。
オホーツク地域は、山地や丘陵、平野が複雑に入り組んだ地形を持っています。平坦な大地が広がる十勝地方とは異なり、この変化に富んだ環境の中で、北見の農業者の方々は長い歴史をかけて工夫を重ね、十勝に次ぐ農業生産力を築き上げてきました。
その象徴が、日本一の生産量を誇る玉ねぎです。北見の玉ねぎは、全国の食卓に届いています。スーパーで手に取る玉ねぎが、実は北見から来ている。多くの日本人が、知らず知らずのうちに北見の恵みを口にしているのです。
この「日本の食を支えている」という事実を、もっと私たち自身が誇りに思っていいはずです。
北見市を語る上で、焼肉の文化を外すことはできません。
北見は人口あたりの焼肉店の数が日本有数であり、市民の暮らしの中に焼肉が深く根づいています。家族の団らん、友人との語らい、仕事仲間との親睦、さまざまな場面で、七輪を囲んで肉を焼く風景が広がっています。
これは単なる「食の好み」ではありません。焼肉を囲むことで自然と生まれる対話、世代を超えたつながり、おもてなしの精神。北見の焼肉文化は、このまちのコミュニティそのものを支えてきた、世界に誇れる文化資産です。
私が「ヤキニキスト」を名乗っているのは、この文化に対する深い敬意と愛情があるからです。焼肉文化を守り、次の世代に引き継いでいくことは、北見のアイデンティティを守ることでもあると考えています。
まちづくりにおいて、「あれがない、これが足りない」と欠けているものを数え上げることは簡単です。大都市と比べれば、商業施設も、交通インフラも、娯楽の選択肢も限られていることは事実でしょう。
しかし、「ないもの探し」をいくら続けても、まちは元気になりません。むしろ、私たちが目を向けるべきは、このまちにすでに「あるもの」です。
日本一の玉ねぎ。世界に誇れる焼肉文化。オホーツクの豊かな自然環境。広大な面積だからこそ可能になる一次産業の多様性。そして何より、厳しい環境の中でも工夫と努力を重ねてきた、北見市民の皆さんの底力。
これらの「あるもの」を磨き上げ、その価値を市内外に発信していくこと。それが、シビックプライドを取り戻すための最も確実な道筋だと私は考えています。
私が目指しているのは、北見市民の皆さんが、自分のまちのことを聞かれたときに、胸を張って「最高だよ」と言えるまちです。
そのためには、まちの魅力を再発見し、言語化し、共有するプロセスが必要です。「うちのまちにはこんなすごいものがあるんだ」「こんな歴史があるんだ」「こんな人たちがいるんだ」。そうした発見の一つひとつが、市民の皆さんの誇りとなり、まちの活力に変わっていきます。
北見は「やばいまち」ではありません。まだその本当の力に、私たち自身が気づいていないだけなのです。
このまちを、誰もがワクワクできる場所に変えていく。私は本気でそう考えていますし、そのために全力を尽くします。
次回は、北見市が直面している「年間30億円の財源不足」という財政の課題について、その構造的な原因と、私が考える解決へのアプローチをお伝えします。
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ニシノ ヒロアキ/43歳/男
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