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おおさわ あつし ブログ

日本の選挙制度はなぜここまでアナログなのか

2026/4/25

実際に選挙に出て——初めてわかったことがあります。

「日本の選挙制度は、ここまでアナログなのか」

選挙カーで名前を連呼する。紙のポスターを何十枚も貼って回る。投票所に足を運んでハンコを押す——。

令和の時代に、なぜここまでアナログなのか。

今日は、実際に選挙に出た経験を持つ私が——日本の選挙制度の歴史・構造・課題を正直に分析します。

 

日本の選挙制度、どれだけアナログか

まず——現実を数字で確認します。

選挙カー
候補者は選挙カーで街を走り、名前を連呼することが認められています。令和の今も——スピーカーで「〇〇をよろしくお願いします!」と叫び続ける。

紙のポスター
全国に何万枚もの紙のポスターを印刷して、掲示板に貼って回る。環境への負荷も、コストも、労力も——莫大です。

投票所でのハンコ
候補者の名前を、紙に手書きする。ハンコで押す——デジタル化が進んだ今も、投票方法は昭和のままです。

インターネット投票——不可
2013年にインターネット選挙運動は解禁されましたが——インターネット投票はまだ実現していません。スマートフォンから投票できる国が世界中に増えているのに、日本では「投票所に行く」ことが前提です。

 

なぜアナログのままなのか——歴史的背景

日本の選挙制度がアナログなのには——歴史的な理由があります。

①戦後に設計された制度がそのまま続いている

現在の公職選挙法は——1950年に制定されました。

テレビもインターネットもない時代に設計された法律が、70年以上たった今も基本的な枠組みを維持しています。

時代に合わせて改正はされてきましたが——根本的な「アナログ前提」の構造は変わっていません。

②「既得権益」の壁

選挙制度のアナログさを維持することで——利益を得ている人たちがいます。

選挙カーのレンタル業者。ポスター印刷業者。選挙運動員——これらの「選挙産業」が、デジタル化に抵抗する既得権益になっています。

また——現職の政治家にとって、今の制度で当選してきた実績がある。制度を変えることは、自分たちのアドバンテージを失うことになりかねない——これも改革が進まない理由の一つです。

③「不正防止」という名の保守主義

「インターネット投票は不正が怖い」——この声が、デジタル化を阻んできました。

確かに、セキュリティの問題は重要です。でも——エストニアは2005年から電子投票を実現して、20年近く問題なく運用しています。

「不正が怖い」という理由は——技術的な問題ではなく、変化を恐れる保守主義の表れかもしれません。

 

実際に選挙に出て感じたアナログさ

ここからは——実体験を話します。

ポスター貼りの大変さ

告示日——加須市内の掲示板に、何百枚ものポスターを貼って回ります。

車で市内を回り、掲示板を探して、ポスターを貼る——これが「令和の選挙運動」の現実です。

デジタルサイネージが街中に普及している時代に——なぜ紙のポスターを貼って回らなければならないのか。

選挙カーへの圧力

「選挙カーを出さないのはおかしい」——そう言われました。

でも私は選挙カーに乗りませんでした。令和の時代に、スピーカーで名前を連呼することの意味を感じなかったから。

ブログで75万アクセスを獲得して、11,676票をいただいた——選挙カーなしでも、デジタルで戦えることを証明できたと思っています。

投票率の低さ

加須市の投票率——36%。

「投票所まで行くのが面倒」「誰に入れていいかわからない」——この問題は、インターネット投票が実現すれば大きく改善できるはずです。

スマートフォンから投票できれば——「投票所まで行く手間」という障壁がなくなります。

 

世界の選挙制度と比べると

日本の選挙制度のアナログさは——世界と比べると際立っています。

エストニア——電子投票の先進国

2005年から電子投票を実施。世界中どこにいても、インターネットで投票できる。投票率の向上にも貢献しています。

スイス——郵便投票が普及

スイスでは郵便投票が当たり前。投票所に行かなくても、自宅から投票できる。これが高い投票率につながっています。

韓国——電子開票システム

韓国では——開票作業の多くが電子化されています。開票スピードが速く、結果が素早く出る。

日本——2013年にインターネット選挙運動がようやく解禁

ブログ、SNSでの選挙運動が解禁されたのは——2013年。それまでは、インターネットでの選挙運動すら禁止されていました。

インターネット投票は——いまだに実現していません。

 

日本の選挙制度の構造的な問題

アナログさの背景には——構造的な問題があります。

①公職選挙法の複雑さ

公職選挙法は——非常に複雑です。

「何ができて、何ができないか」が、専門家でも判断が難しいケースが多い。

候補者が萎縮して、本来できるはずの選挙運動をしない——この「萎縮効果」が、選挙運動の多様性を阻んでいます。

②お金がかかりすぎる選挙

選挙には——莫大なお金がかかります。

ポスター印刷費、選挙カーレンタル費、運動員への人件費——公費負担制度はありますが、自己負担も少なくない。

「お金がないから選挙に出られない」——この現実が、新しい人材の政治参入を阻んでいます。

デジタル化が進めば——選挙コストを大幅に下げられます。ポスターをデジタルサイネージに変えれば、印刷費がゼロになる。選挙カーをSNS発信に変えれば、レンタル費がゼロになる——。

③有権者への情報提供が不十分

「誰に投票していいかわからない」——この問題は、情報提供の仕組みが不十分だから生まれます。

候補者の政策・実績・人柄——これらをわかりやすく有権者に届ける仕組みが、日本にはまだ不十分です。

AIを活用した「候補者マッチングサービス」——「あなたの価値観に最も近い候補者はこの人です」という情報提供が普及すれば、投票率は大きく上がるはずです。

 

どう変えるべきか

日本の選挙制度を——どう変えるべきか。

①インターネット投票の実現

これが最優先課題です。

セキュリティ技術は——エストニアが20年かけて実証してきました。日本でできない理由はありません。

インターネット投票が実現すれば——投票率が上がる。若者の政治参加が増える。「投票所まで行けない」高齢者・障害者の投票権が保障される——。

②選挙コストの削減

紙のポスターをデジタルサイネージに変える。選挙カーをSNS発信に変える——選挙コストを下げることで、お金がなくても選挙に出られる環境を作る。

③公職選挙法の抜本的見直し

70年以上前に作られた法律を——デジタル時代に合わせて抜本的に見直す。「何ができないか」ではなく「何ができるか」を基準に、新しい選挙制度を設計する。

④候補者情報のデジタル化・一元化

全ての候補者の政策・実績・発言を、統一されたデジタルプラットフォームで公開する。有権者がスマートフォンで簡単に比較できる——これだけで、投票率は大きく変わるはずです。

 

私が証明したこと

今回の選挙で——一つのことを証明できたと思っています。

「アナログな選挙制度の中でも、デジタルで戦える」

選挙カーなし。事務所なし。決起集会なし——ブログだけで75万アクセス、11,676票。

「今まで通りのやり方でやれば良かった」と重鎮たちに言われました。でも——ブログなしの「今まで通り」では、3,000票もいかなかったと思っています。

デジタルの力は——アナログな選挙制度の中でも、確実に機能しました。

制度が変わる前に——制度の中でデジタルを最大限活用する。これが令和の選挙戦略です。

 

おわりに

日本の選挙制度はなぜここまでアナログなのか——戦後に設計された制度の惰性、既得権益の壁、変化を恐れる保守主義——複合的な理由が重なっています。

でも——変えられます。

インターネット投票の実現、選挙コストの削減、公職選挙法の見直し——これらを実現することで、日本の民主主義はより強くなります。

加須市の投票率36%——この数字を変えるためにも、選挙制度の改革は急務です。

アナログな制度を変えることが——より多くの市民が政治に参加できる社会を作ることにつながります。

そのために——発信し続けます。

 

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著者

おおさわ あつし

おおさわ あつし

選挙 加須市議会議員補欠選挙 (2026/04/12) 11,676 票
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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
党派・会派 無所属
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