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加須・久喜・幸手・蓮田・白岡——東埼玉圏の未来

2026/4/24

「東埼玉」という言葉——あまり聞き慣れないかもしれません。

でも地図を広げてみてください。

加須市、久喜市、幸手市、蓮田市、白岡市——これらの街が集まるエリアは、実は首都圏の中で最も「伸びしろがある地域」の一つです。

今日は「東埼玉都市構想研究所」として——このエリアの未来を正直に分析します。

 

東埼玉圏とは何か

まず、東埼玉圏を地理的に整理します。

加須市——人口約11万人。東武伊勢崎線。渡良瀬遊水地。北川辺米。

久喜市——人口約15万人。JR・東武線。モラージュ菖蒲・アリオ鷲宮。

幸手市——人口約5万人。東武日光線。権現堂堤の桜・彼岸花。

蓮田市——人口約6万人。JR宇都宮線。上野まで約35分。

白岡市——人口約5万人。JR宇都宮線。上野まで約40分。

5市合計人口:約42万人

42万人——これは一つの「中核都市」に匹敵する規模です。でも——バラバラに存在しているから、その力を活かせていない。

 

東埼玉圏の「共通の課題」

5市には——共通の課題があります。

①人口減少
久喜市を除く4市——人口が減少傾向にあります。少子高齢化、若者の流出——これは東埼玉圏共通の課題です。

②商業施設の撤退
加須市のカスミ撤退に象徴されるように——東埼玉圏全体で、商業施設の撤退が続いています。

③「東京のベッドタウン」からの脱却
5市全て——昼間人口より夜間人口が多い「ベッドタウン」です。独自の経済基盤が弱い。

④公共交通の課題
エリアによっては——車がなければ生活できない地域が多い。高齢化が進む中で、公共交通の充実は急務です。

 

でも——東埼玉圏の「共通の強み」がある

課題ばかりではありません。東埼玉圏には——共通の強みがあります。

①東京へのアクセス
蓮田・白岡——JRで上野まで35〜40分。久喜——JR・東武線で都心まで約45分。幸手——東武日光線で浅草まで約50分。加須——特急りょうもう号で浅草まで約1時間。

5市全て、東京まで1時間圏内——これは圧倒的な強みです。

②豊かな自然環境
渡良瀬遊水地(加須)、権現堂堤(幸手)、利根川——東埼玉圏には、首都圏では貴重な豊かな自然環境があります。

③農業の豊かさ
北川辺米(加須)、幸手の農産物、白岡のイチゴ——東埼玉圏は農業が盛んな地域です。AGI時代に「本物の食」の価値が上がる中で、この農業力は最大の強みの一つです。

④不動産コスパ
東京23区の戸建て1億円に対して——東埼玉圏では2,500〜3,500万円で庭付き戸建てが手に入ります。この「コスパの良さ」が、新住民を呼び込む最大の武器です。

 

東埼玉圏が「バラバラ」である問題

42万人という大きな人口を持ちながら——東埼玉圏がその力を活かせていない理由は、「バラバラに動いているから」です。

加須市は加須市で動く。久喜市は久喜市で動く。幸手市は幸手市で動く——それぞれの市が個別に動いているから、スケールメリットが生まれません。

例えば——。

商業施設の誘致
個別の市では「人口が少なすぎて誘致できない」商業施設も——東埼玉圏42万人の商圏として交渉すれば、誘致できる可能性が上がります。

観光の連携
渡良瀬遊水地(加須)、権現堂堤(幸手)、モラージュ菖蒲(久喜)——これらをつなぐ「東埼玉観光ルート」を作れば、相乗効果が生まれます。

公共交通の整備
5市が連携して公共交通網を整備すれば——車がなくても東埼玉圏内を移動できる環境が生まれます。

「バラバラ」から「一体」へ——これが東埼玉圏の最大の課題であり、最大のチャンスです。

 

AGI時代の東埼玉圏

AGIが発展して、働く場所の制約がなくなれば——東埼玉圏は「選ばれるエリア」になれます。

リモートワーカーの移住先として
東京まで1時間圏内。広い家が安く手に入る。豊かな自然がある——リモートワーカーが「どこに住もうか」と考えたとき、東埼玉圏は最有力候補の一つです。

農業×テクノロジーの拠点として
北川辺米、白岡のイチゴ、幸手の農産物——AGI時代のスマート農業の拠点として、東埼玉圏の農業地帯は大きなポテンシャルを持っています。

「本物の豊かさ」を求める人の移住先として
AGI時代——効率はAIが担う。人間は「本物の体験」を求める。渡良瀬遊水地の夕暮れ、権現堂堤の桜、北川辺米の美味しさ——東埼玉圏には、AGI時代に価値が上がる「本物」が揃っています。

 

東埼玉圏が目指すべき未来

「東埼玉都市構想研究所」として——東埼玉圏が目指すべき未来を提案します。

①「東埼玉」というブランドを作る

「東埼玉」という言葉を、ポジティブなブランドとして確立する。

「東埼玉に住んでいます」——この言葉が、「豊かな自然と東京へのアクセスを両立した、賢い選択」というイメージを持つようにする。

②5市の観光資源を「東埼玉観光ルート」として連携する

渡良瀬遊水地→権現堂堤→モラージュ菖蒲——これらをつなぐ観光ルートを作る。一つの市だけでは弱い観光資源も、5市が連携すれば「東埼玉を一日かけて楽しむ」コンテンツになります。

③「東埼玉農業ブランド」を確立する

北川辺米、白岡のイチゴ、幸手の農産物——これらを「東埼玉ブランド」として統一してPRする。個別のブランドより、エリアブランドとして発信した方が、全国への訴求力が上がります。

④公共交通の広域連携

5市が連携して、エリア内の公共交通網を整備する。自動運転の導入実証実験を、東埼玉圏全体で行う——スケールメリットを活かした交通インフラの整備が、エリア全体の魅力を上げます。

⑤「東埼玉移住促進プロジェクト」

5市が連携して、移住希望者に東埼玉圏の魅力を発信する。「どの市に住むか」ではなく「東埼玉圏に住む」という選択肢を提示する——エリア全体で移住者を呼び込む戦略が必要です。

 

「東埼玉都市構想研究所」として

私は今——「東埼玉都市構想研究所」として、このエリアの未来を考え続けます。

議員でなくても——発信し続けることで、東埼玉圏を変えられると信じています。

加須市だけでなく——久喜市、幸手市、蓮田市、白岡市——東埼玉圏全体の可能性を、データと想いで発信し続けます。

「東埼玉」という言葉を、ポジティブなブランドにすること——これが東埼玉都市構想研究所の使命です。

 

おわりに

加須・久喜・幸手・蓮田・白岡——東埼玉圏の未来。

42万人の人口、東京まで1時間圏内、豊かな自然、農業の豊かさ、不動産コスパ——これだけの強みを持ちながら、バラバラに動いているから力を活かせていない。

「バラバラ」から「一体」へ——この変化が起きたとき、東埼玉圏は首都圏で最も注目されるエリアになれます。

東埼玉の可能性は、まだ眠っています。その可能性を、一緒に起こしましょう。

 

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著者

おおさわ あつし

おおさわ あつし

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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
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