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大谷 たかまさ ブログ

救急現場で見た“高齢社会のリアル”――誰にも知られず、限界まで生きている人たち

2026/6/12

こんにちは。
福井市議会議員選挙に挑戦予定の大谷隆将です。


今回は、消防職員として300回以上経験してきた救急出場の中で見てきた、
“高齢社会の現実”についてお話しします。


■ 救急車を待っているのは、ほとんどが高齢者だった
救急現場に向かうと、そこにいるのは多くの場合、高齢者でした。
・自宅で倒れた方
・動けなくなった方
・意識を失った方
若い人の救急もありますが、圧倒的に多いのは高齢者です。
つまり、救急の現場は、そのまま日本の高齢社会の縮図です。


■ 「119の途中で意識を失う」という現実
特に印象に残っているのが、一人暮らしの高齢者の救急です。
自力で119番通報をしたものの、通話の途中で意識を失ってしまう。
電話の向こうで、だんだん声が弱くなり、やがて反応がなくなる。
現場に駆けつくと、本当にギリギリの状態で倒れている。
また、民生委員の方が異変に気づき、家で倒れている高齢者を発見して通報するケースもありました。


■ 「数カ月ぶりに人と話した」
忘れられない言葉があります。
ある高齢者の方が、意識が朦朧とする中で、こうつぶやきました。
「人と話したの、何カ月ぶりやろな…」
その方は、おそらく生活保護を受けていたと思われる、一人暮らしの高齢者でした。
救急隊が到着したとき、それが久しぶりの“会話”だったのです。
私はそのとき、病気よりも先に、「孤独」があるのではないか、そう強く感じました。


■ 「2人とも倒れていた」現場
ある通報で、自宅で高齢者が亡くなっている可能性があると聞き、現場に向かいました。
室内には、痩せこけた高齢男性が仰向けに倒れていました。
処置をしようと近づいた瞬間、その男性が突然こちらを見て、私は驚きました。
「まだ生きている」
そう思った直後、その横に、さらに痩せこけた高齢女性がうつ伏せで倒れているのに気づきました。
その女性は、すでに心肺停止状態でした。
同じ空間で、生きている人と、亡くなっている人が並んでいる現実。
これが、高齢社会の一つの姿です。


■ 救急車は、なかなか帰ってこない
高齢者の救急は非常に多いです。
・突然意識を失う
・転倒する
・体が痛くて動けない
・倦怠感で起き上がれない
こうした通報が、次から次へと入ります。
そのため、一度出場すると、なかなか消防署に戻れない
という状況が続きます。
現場にいると、こう思うことすらありました。
「高齢者で、まったく不調のない人はいないのではないか」
それほど、日常と病気が隣り合わせなのです。


■ 「病院には絶対に行かない」という人もいる
一方で、すべての人が医療につながるわけではありません。
中には、病院に行くことを極端に嫌う方もいます。
・これまでほとんど受診歴がない
・持病があっても放置している
・屋外で倒れて通行人が通報
こうして救急搬送に至っても、「病院には絶対に入らない」と、1時間以上拒否し続けるケースもありました。
これもまた、その人の人生であり、価値観です。


■ 「制度で救えた命」はなかったのか
現場を経験すればするほど、考えるようになります。
・もっと早く誰かが関われていたら
・孤独を防ぐ仕組みがあれば
・医療につながる導線があれば
救えた人はいたのではないかと。
高齢社会の問題は、単なる医療の問題ではありません。
・孤独
・貧困
・地域とのつながり
・制度へのアクセス
これらが複雑に絡み合っています。


■ 高齢社会は「すでに目の前にある現実」
高齢化は、未来の話ではありません。
すでに、現場では日常です。
救急車のサイレンの裏側では、

・誰にも看取られずに倒れる人
・数カ月誰とも話していない人
・病気を抱えながら生きている人
そうした現実が、確実に存在しています。


■ この現実を、政治につなげる
私は、現場でこの現実を見てきました。
だからこそ思います。
制度は、現場の現実から作られるべきだ。
・孤独を防ぐ仕組み
・医療につながる導線
・地域で支える体制
こうしたものを、机上の議論ではなく、現場の実感をもとに考えていきたい。


■ 最後に
救急現場は、命の最前線です。
しかし同時に、社会のひずみが最も現れる場所でもあります。
私はこれからも、この現実から目を背けず、政治に向き合っていきます。

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著者

大谷 たかまさ

大谷 たかまさ

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肩書 元消防士
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