2026/6/10
こんにちは。
福井市議会議員選挙に挑戦予定の大谷隆将です。
消防団員のなり手不足が深刻だ――
この話は、すでに多くの方が耳にしていると思います。
しかし、あえてはっきり申し上げます。
これは単なる「人手不足」の話ではありません。
制度そのものが、すでに時代に合っていないという問題です。
■ 「誰もやりたがらない」のではない
よく聞く声があります。
「若い人がやりたがらない」
「地域意識が薄れた」
しかし、現場にいた人間として断言します。
違います。やりたくても、できないのです。
今の消防団は――
・平日昼間の出動が求められる
・夜間や休日の訓練・行事が多い
・操法大会の練習など長時間拘束がある
・災害時は命の危険と隣り合わせ
これを、仕事・家庭と両立しながら続ける。
現代社会において、これは現実的ではありません。
■ 現場で何が起きているか
団員が減ると、どうなるか。
答えはシンプルです。
残った人の負担が増えます。
・出動回数が増える
・役職の兼務が増える
・訓練や行事の負担が集中する
そして、その結果どうなるか。
疲弊して辞める人が増える。
つまり、
「減少 → 負担増 → さらに減少」
この負のスパイラルに、すでに入っています。
■ 善意に頼る仕組みは、限界に来ている
消防団は本来、地域を守る非常に重要な存在です。
しかし同時に、善意に依存した仕組みでもあります。
・地域のために
・誰かのために
・無償に近い形で支える
この精神は尊いものです。
しかし、制度がそれを前提にし続けた結果、善意がないと回らない仕組みになってしまった。
そして今、その善意に頼る構造が限界を迎えています。
■ 必要なのは「気合い」ではなく「設計の見直し」
この問題を「意識の問題」で片付けてはいけません。
必要なのは、仕組みの見直しです。
例えば――
● 操法大会や過度な訓練の見直し
● 活動内容のスリム化と合理化
● 報酬や手当の実質的な引き上げ
● 企業が団員活動を支えやすい制度づくり
● 役割の分担(災害対応・広報・予防など)
つまり、
「すべてを一人で背負う消防団」からの脱却です。
■ 命を守る仕組みを、持続可能にする
消防団の問題は、単なる組織の問題ではありません。
地域の防災力そのものの問題です。
いざというとき、地域に動ける人がいない―これは、命に直結する問題です。
だからこそ私は、「続けられる消防団」に変えていく必要があると考えています。
■ 最後に
私はこれまで消防の現場で、数多くの災害に向き合ってきました。
現場で一人を救うことの重みも知っています。
しかし同時に、制度を変えれば、もっと多くの命を守れる、この現実も知っています。
消防団の問題は、まさにその象徴です。
現場に負担を押し付けるのではなく、現場が持続できる仕組みをつくる。
それが、これからの行政の責任です。
私はそのための改革を、現場目線で進めていきます。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>消防団が崩れ始めている――なり手不足の本当の原因と、現場が限界に近づいている現実