2026/5/11
福井県立大学に恐竜学部が新設されるというニュースは、福井県にとって大きな前進です。
「恐竜王国ふくい」のブランドを学術面から裏付ける取り組みとして、全国的にも注目されています。
しかし私は、この流れを恐竜だけにとどめてしまうのは極めてもったいないと考えています。
福井には、もう一つの世界級の学術資源があります。
それが 一乗谷朝倉氏遺跡 です。
一乗谷は“戦国の都市”が丸ごと残る遺跡
一乗谷朝倉氏遺跡の最大の価値は、単なる城跡ではなく、城下町全体の構造が発掘されている点にあります。
武家屋敷
町屋
寺院
庭園
道路
生活遺物
これらが一体として確認できる遺跡は、日本でも極めて稀です。
いわば「戦国時代の都市がそのまま地中に保存されている」という世界的にも貴重な学術資源です。
恐竜が数千万年前の福井を語る存在だとすれば、一乗谷は戦国期の福井の社会そのものを語る存在です。
大学に研究拠点がないという課題
現在、一乗谷の調査研究は県や博物館、個別研究者によって行われていますが、大学に常設の研究拠点があるわけではありません。
これは長期的な学術蓄積という観点から見ると、大きな課題です。
大学に拠点を設置すれば
・学生の発掘実習
・大学院での専門研究
・出土品の科学分析
・デジタル復元研究
まで一体的に行うことが可能になります。
恐竜学部がフィールドサイエンスを掲げるのであれば、考古学との連携は極めて自然な流れです。
文理融合のフィールドサイエンス拠点へ
考古学は文系と思われがちですが、実際には理系技術が不可欠です。
年代測定
土壌分析
DNA解析
3D計測
保存科学
これらは恐竜研究と共通する部分が多く、両者を連携させることで福井県立大学は日本有数のフィールドサイエンス拠点になり得ます。
世界遺産を目指すための学術基盤
一乗谷朝倉氏遺跡は、将来的に世界遺産登録を目指せるポテンシャルを持っています。
そのために必要なのは
継続的な学術研究
国際的な論文発信
海外研究者との共同研究
デジタルアーカイブ
です。
大学に研究拠点があれば、これらを体系的に進めることができます。
観光政策としても合理的
福井の観光は「恐竜だけ」では滞在時間が伸びません。
しかし
恐竜
↓
一乗谷
↓
城下町文化
↓
食文化
というストーリーを構築できれば滞在型観光へと転換できます。
大学が拠点になれば
発掘体験
研究者によるガイド
子ども向け考古学教室
調査成果の常設展示
といった教育観光の展開も可能になります。
これは子育て世代の誘致という観点からも非常に有効です。
福井を「時間軸で学べる都市」に
恐竜が語る太古の福井
一乗谷が語る戦国の福井
そして現代のまちづくり
この時間軸を一つの都市で学べる場所は、全国でもほとんどありません。
福井県立大学がその知的中枢となれば、福井は単なる地方都市ではなく「歴史と科学の学術都市」としてブランド化できます。
提案:朝倉氏遺跡研究センターの設置
私は、福井県立大学に以下の機能を持つ朝倉氏遺跡研究センター(仮称)を設置することを提案します。
考古学研究部門
保存科学ラボ
デジタル復元スタジオ
発掘実習プログラム
国際共同研究部門
恐竜学部との共同講義や共同研究を制度化すれば、全国でも唯一無二の教育研究体制が実現します。
おわりに
恐竜学部の新設は福井にとって大きなチャンスです。
しかし、そのチャンスを最大化するためには、福井が持つもう一つの世界級資源である一乗谷朝倉氏遺跡を学術的に統合する必要があります。
恐竜が太古を語り、一乗谷が戦国を語る。
その両方を研究・発信できる大学こそ、福井の未来を支える知の拠点になるはずです。
福井県立大学に朝倉氏遺跡研究拠点の併設を強く提案します。
福井市議会に挑戦する決意をしました。
大谷たかまさです。
命を守ってきた。
次は暮らしを守る。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>恐竜学部だけではもったいない 福井県立大学に「朝倉氏遺跡研究拠点」の併設を提案する