2026/2/1
雪が降った翌朝、道路は当たり前のように走れる状態になっている。
通勤も通学も、バスも救急車も、いつも通り動いている。
でも、ふと考えたことはないだろうか。
「除雪車って、誰が運転しているの?」
実はこの問い、雪国に住んでいても意外と知られていない。
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「市役所の人がやっている」は半分正解、半分誤解
除雪車の運転手と聞くと、
市役所の職員
県や市の職員
を思い浮かべる人が多い。
しかし実態は少し違う。
確かに一部の路線では自治体職員が運転するケースもあるが、
多くの除雪作業は民間の建設会社・土木業者に委託されている。
つまり、除雪車を運転しているのは、
建設会社の社員
土木業者の現場作業員
重機操作に慣れたプロたち
が中心だ。
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なぜ民間業者が担っているのか
理由は明確だ。
除雪車は、
大型車両
特殊な操作が必要
雪道という最悪条件での運転
が求められる。
普段から道路工事や河川工事で重機を扱っている建設業者は、
こうした車両を安全に扱える数少ない存在でもある。
自治体がすべて直営で人と機械を抱えるのは、
コスト面でも人材面でも現実的ではない。
そのため、地域の建設業が“冬のインフラ”を支える役割を担っている。
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除雪は「専業」ではない
ここが最も誤解されやすい点だ。
多くの除雪車運転手は、
冬だけ除雪をする専属職員ではない。
春〜秋:道路工事、造成工事、インフラ整備
冬:深夜・早朝の除雪出動
本業を持ちながら、
雪が降れば即座に“除雪モード”へ切り替わる。
つまり、二重の仕事を背負っている状態だ。
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出動は深夜、しかも突然
除雪の出動は、予定表通りにはいかない。
深夜2時に電話が鳴る
寝ていても呼び出される
正月でも関係なし
大雪になれば連日の徹夜作業
「今日は雪が降りそうだな」と思った瞬間から、
運転手たちは気の抜けない夜を過ごすことになる。
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実はかなり危険な仕事
除雪作業は、決して安全な仕事ではない。
視界ゼロに近い吹雪
路上駐車や歩行者との接触リスク
ロータリー除雪車の巻き込み事故
長時間運転による極度の疲労
しかも、作業環境は常に「悪条件」。
雪が多いほど、危険も増える。
それでも彼らは、
夜が明ける前に道路を確保するために走る。
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それでも感謝されにくい現実
除雪は、うまくいって当たり前と思われがちだ。
道がきれい → 誰も何も言わない
渋滞や未除雪 → クレームが来る
「やって当然」「遅い」「まだか」
そんな言葉だけが目立ち、
苦労やリスクはほとんど見えない。
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除雪は機械ではなく、人がやっている
除雪車は自動では動かない。
判断する人がいて
ハンドルを握る人がいて
危険を引き受ける人がいる
だからこそ、雪国の日常は守られている。
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最後に
次に雪の朝、きれいに除雪された道路を見たら、
ほんの一瞬だけ想像してほしい。
> 「この道、誰かが夜中に走ってくれたんだな」
それだけで、
冬の景色は少し違って見えるはずだ。
雪国の当たり前は、
当たり前じゃない努力の上に成り立っている。
――それが、除雪車を運転する人たちの現実である。
福井市議会に挑戦する決意をしました。
大谷たかまさです。
命を守ってきた。
次は暮らしを守る。
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ホーム>政党・政治家>大谷 たかまさ (オオタニ タカマサ)>除雪車は誰が運転しているのか――雪国の日常を支える“知られざる担い手”の話