2026/4/20
こんにちは。町田市議会議員の小沢タケルです。

広報まちだ4月15日号の2面では、小川自治会 の取り組みが、かなり具体的に紹介されていました。1面では「自治会のデジタル活用」が大きなテーマでしたが、2面を読むと、その中身がよく見えてきます。
LINEでの情報発信、防犯カメラの設置にデータを活用する工夫、わんわんパトロール隊での情報共有、そして子ども向けeスポーツフェスまで。どれも単なる“新しもの好き”ではなく、地域の課題をどう解決するかを考えた、実に現実的な取り組みだと感じました。 Source
小川自治会では、自治会運営の効率化と活性化を目的に、昨年度から**「小川自治会公式LINE」を始めたそうです。4〜5年前から、紙媒体に頼らない情報発信の方法を検討してきた中で、普及率の高いLINEを選んだとのこと。現在は約470人が登録**していて、イベントの開催可否や不審者情報などをタイムリーに配信し、会員からの情報提供も受け付けているそうです。 Source
これはとても大きな意味があります。回覧板は大事です。ですが、今の暮らしのテンポに合っているかといえば、正直なところ限界もあります。仕事や子育てで忙しい世帯ほど、「気づいたら情報を見逃していた」ということが起きやすい。
その点、LINEなら個人のスマートフォンに直接届くので、世帯単位ではなく、一人ひとりに情報が届く。ここが大きいです。自治会の課題は「情報が出ていない」のではなく、「必要な人に届いていない」ことでもあります。小川自治会の取り組みは、その課題にまっすぐ向き合っていると感じます。 Source
今回の記事で特に印象的だったのは、防犯カメラの設置場所を人流データに基づいて決めているという点です。きっかけは、地域の会員から「見慣れない地域ナンバーの車がたびたび停車していて、強盗の下見ではないか」と不安の声が寄せられたことでした。そこで、NTT東日本 の協力を得て、携帯電話のGPSデータを活用し、地域外からの訪問者の動きや滞在時間が多いエリアを把握。そのうえで、今後AI防犯カメラを設置するとのことです。 Source
これは、実に今の時代らしい防犯対策です。
防犯というと、「不安だから付ける」「念のため増やす」という発想になりがちですが、それだけでは会員の理解も得にくいし、費用対効果も見えにくい。だからこそ、客観的な根拠に基づいて設置場所を決めることが重要です。地域の実感を大事にしながら、データも使う。この“両方を大切にする姿勢”は、防犯だけでなく、防災や交通安全にも通じる考え方だと思います。 Source
もう一つ、非常に町田らしくて良いなと思ったのが、わんわんパトロール隊の取り組みです。犬の散歩のときに、周囲に少し気を配りながら歩くという、気軽に参加できるボランティアで、小川自治会では85匹の犬が登録されているとのこと。さらに、活動の中ではLINEのグループトークを活用し、不審者情報や落とし物、ゴミ問題などを写真付きで共有しているそうです。 Source
これがとても良いのは、「頑張らないとできない防犯」ではなく、日常の延長線上にある見守りになっていることです。犬の散歩は毎日のことです。その中で、あいさつが増える。顔見知りが増える。異変にも気づきやすくなる。
デジタルで情報共有しながら、現場では人と人とのつながりが深まっていく。広報でも「デジタルの利便性とアナログな人の温かみが融合した新たな防犯・交流の柱」と紹介されていましたが、まさにその通りだと思います。技術が前に出すぎるのではなく、人の温かさを支える形で使われている。ここに大きな価値があります。 Source
3月29日には、子ども会と協力して、小学生を対象に**「小川eスポーツフェス(OeSF)」**を開催したそうです。自治会に加入していなくても参加はできるものの、応募多数の場合は加入家庭を優先する条件で募集したとのこと。当日は低学年と高学年の部に分かれ、保護者や地域の皆さんの見学も多く、大盛況だったそうです。 Source
これを単なるイベントで終わらせてはいけないと思います。
自治会活動の課題として、若い世帯の未加入はどこの地域でも重いテーマです。そこに対して、「ぜひ入ってください」とお願いするだけでは限界があります。必要なのは、自治会に関わると、こんな良いことがあると実感してもらうことです。子どもたちが楽しい時間を過ごし、保護者が地域との接点を持ち、「この地域に住んでいて良かった」と思える。これは、自治会の未来への立派な投資です。 Source
小川自治会では、課題として、役員のボランティア精神に支えられた運営体制に加え、高齢世帯の退会や若年世帯の未加入があると率直に語られていました。そのうえで、80歳以上の役員免除や組織の再編を進め、今年度からはデジタル決済システムによる会費徴収も取り入れていくとのことです。さらに、デジタルに不慣れな高齢者層への配慮と利便性向上を両立させ、誰一人取り残さないサポート体制を目指すとしています。 Source
ここは非常に大事な視点です。
デジタル化というと、便利さばかりが注目されますが、地域の現場では「使える人」と「使いにくい人」が必ずいます。だから、ただ新しい仕組みを入れるだけでは足りません。便利さと、取り残さない配慮を両立すること。これが本当の意味での地域DXだと思います。町田市の地域づくりでも、この視点はこれからますます重要になるはずです。 Source
記事の最後では、自治会長の言葉として、「人間関係が疎遠になっている現代だからこそ、地域内の交流は生活を豊かにするために大切」「自治会は行政の手が届かない個人の困り事に寄り添い、支え合える団体」「有事において自身や家族を支えるのは、一番身近なコミュニティーである自治会」といったメッセージが紹介されていました。 Source
まさにその通りだと思います。
災害は、いつかではなく、いつ起きてもおかしくない時代です。そんなとき、本当に力になるのは、普段から顔が見える関係があるかどうかです。防災訓練も、防犯活動も、見守りも、結局は日頃のつながりが土台になります。だから自治会は、イベントをやるためだけの組織ではありません。いざという時に家族と地域を守るための、最も身近な備えでもあるのです。 Source
今回の広報まちだ2面は、自治会のデジタル活用を「便利そう」で終わらせず、地域の安心、安全、交流、持続可能性にどうつながるのかまで見せてくれる、とても良い内容でした。
LINE、防犯カメラ、わんわんパトロール、eスポーツ、デジタル決済。並べると新しい言葉が多いですが、根っこにあるのはとてもシンプルです。地域で支え合う力を、今の時代に合った形で残していくこと。 これに尽きると思います。 Source
町田のまちは、まだまだ良くできます。
そのためには、伝統を守るだけでもだめ、新しいものを入れるだけでもだめ。大事なのは、地域に本当に必要な形に整えていくことです。小川自治会の挑戦は、町田のこれからの地域づくりにとって、非常に示唆に富むものだと感じました。 Source
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