2026/6/22
川越市の小中学校について、いま重要な議論が進んでいます。
それが「市立小中学校の適正規模・適正配置」です。
言葉だけ聞くと少し難しく感じますが、簡単に言えば、
「子どもの数が減っていく中で、学校をどの規模で、どこに配置するのが望ましいのか」
という議論です。
私はこのテーマについて、「学校を残すか、なくすか」という単純な話にしてはいけないと思っています。
大事なのは、子どもたちにとって本当に良い教育環境をどう作るかです。
川越市の答申では、小学校の適正規模は12学級以上24学級以下、中学校は12学級以上18学級以下とされています。
一方で、現実の学校規模にはかなり差があります。
令和7年度時点で、小学校では南古谷小学校が891人・29学級と最も大きく、霞ケ関南小学校は192人・7学級と最も小さい状況です。

さらに令和13年度には、霞ケ関南小学校と芳野小学校で、6学年のうち5学年が単学級になる見込みも示されています。
中学校でも、令和19年度には芳野中学校が78人・3学級になる見込みです。
ここで考えたいのは、小規模校そのものが悪いわけではないということです。
小規模校には、先生の目が届きやすい、地域とのつながりが深いという良さがあります。
一方で、クラス替えがしにくい、人間関係が固定化しやすい、部活動や行事の選択肢が限られる、教員配置が難しくなるといった課題もあります。
反対に、大規模校には多様な人間関係を築きやすいという利点がありますが、施設の不足や一人ひとりへの目配りの難しさもあります。
つまり、学校の規模にはメリットとデメリットの両方があります。
だからこそ、数字だけで決めるのではなく、地域の実情、通学距離、通学路の安全、地域コミュニティ、防災拠点としての役割まで含めて考える必要があります。
答申では、芳野、古谷、福原、川鶴、山田のような1小1中地区については、基本的に他地区の同じ校種と統合するのではなく、地区内で小中一体化を検討する方向性が示されています。
これは重要です。
単に学校を減らすのではなく、小学校と中学校を一体化し、施設や教員体制を効率的に活用しながら、地域の学校としての役割も残すという考え方です。
一方で、本庁地区や南古谷、高階、大東、霞ケ関、霞ケ関北、名細のように複数の学校がある地区では、同じ地区内での統合、小中一体化、通学区域の再編なども検討対象になります。
ここで忘れてはならないのが、学校施設の老朽化です。
学校は教育施設であると同時に、地域の防災拠点でもあります。
しかし校舎や体育館、プール、給食設備などを維持していくには大きな費用がかかります。
今後、更新時期を迎える学校施設も多く、川越市全体の公共施設マネジメントの中でも学校施設は極めて大きなテーマです。
だから私は、学校の適正規模・適正配置について、早い段階から市民に分かりやすく情報公開し、地域ごとに丁寧に議論していくことが必要だと考えます。
特に確認したいのは、次の点です。
どの学校が、いつ、適正規模を下回る見込みなのか。
学校施設の更新費用は、学校ごとにどれくらいかかるのか。
小中一体化を進める場合、どの校地を使うのか。
使わなくなる校舎や体育館はどう活用するのか。
通学距離や通学路の安全はどう確保するのか。
地域住民や保護者、子どもたちの意見をどう反映するのか。
学校は地域の宝です。
だからこそ、感情論だけでも、財政論だけでもいけません。
子どもたちに良い教育環境を残すこと。
地域のつながりを大切にすること。
そして将来世代に過大な負担を残さないこと。
この三つを同時に考える必要があります。
川越市の小中学校の適正規模・適正配置は、これからの川越の教育と地域の形を決める大切なテーマです。
私はこの議論を、市民に分かりやすく伝え、議会でもしっかり確認していきたいと思います。
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トクミヤ ユウキ/32歳/男
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