2026/6/3
川越市議会議員の年収は、どのくらいなのでしょうか。
市政に関心を持つうえで、議員がどれくらいの報酬を受け取っているのかを知ることは、とても大切なことだと思います。なぜなら、その報酬は税金から支払われているからです。
今回は、川越市議会議員の報酬と政務活動費について整理したうえで、私自身の考えを述べたいと思います。
川越市の条例によると、市議会議員の月額報酬は次のようになっています。
議長は月額64万1,000円、副議長は月額58万8,000円、一般の議員は月額57万6,000円です。
一般の議員で見ると、月額57万6,000円ですので、年間の議員報酬は691万2,000円となります。
さらに、議員には期末手当、いわゆるボーナスも支給されます。条例上の計算に基づくと、一般議員の場合、期末手当は年間で約321万4,080円となります。
これを合計すると、川越市議会議員の年収は、一般議員でおおよそ1,012万円です。
議長の場合は約1,126万円、副議長の場合は約1,033万円となります。
また、議員報酬とは別に、政務活動費があります。
川越市議会では、政務活動費として、議員1人あたり月額7万円が交付されます。年間では84万円です。
ただし、これは議員の給料ではありません。調査研究、研修、資料作成、資料購入、広報広聴活動など、議員活動に必要な経費として使うものです。
余った場合は返還する必要があり、収支報告書や領収書等の提出も求められます。
令和6年度の収支報告を見ても、各会派や一人会派に対して、基本的には「月7万円×人数×月数」で交付されていることが確認できます。使い道としては、議会報告の作成・配布、新聞購読料、資料購入、視察旅費、研修費、広報紙の印刷代やポスティング代などが見られます。
つまり、川越市議会議員には、通常の議員報酬と期末手当で約1,013万円、さらに政務活動費として年間84万円の公費支出枠があるということになります。
では、この金額は高すぎるのでしょうか。
私自身は、単純に「高すぎる」とは考えていません。
市議会議員は、市民の代表として重要な職責を担う立場です。条例や予算を審議し、市の方向性に関わり、市民生活に直結する判断にも関与します。
また、議員は4年ごとの選挙によって身分が決まる仕事です。民間企業のように安定して長く勤められる保証があるわけではありません。落選すれば、その時点で職を失う非常に不安定な立場でもあります。
そうした責任の重さや身分の不安定さを考えれば、川越市議会議員の報酬が、ただちに高すぎるとは言えないと思います。
ただし、大事なのはここからです。
この報酬に見合う仕事を、胸を張ってしているのか。
そして、その仕事内容を市民に対してきちんと説明できるのか。
ここが非常に重要だと思います。
市議会議員の仕事は、外から見えにくい部分もあります。議会での質問、委員会での議論、地域課題の把握、市民相談、行政への働きかけ、政策提案など、表に出にくい活動もあるでしょう。
しかし、見えにくいからこそ、議員自身が積極的に説明する必要があります。
「私はこの1年間、何を問題視し、何を調べ、どのような提案をし、どのような成果につなげたのか」
これを市民にわかりやすく伝えることも、議員の大事な仕事ではないでしょうか。
忘れてはならないのは、議員報酬も政務活動費も、元をたどれば私たち市民が納めた税金から支払われているということです。
つまり、感覚としては、私たち市民一人ひとりが議員を雇っているようなものです。
もちろん、法律上の雇用関係という意味ではありません。しかし、民主主義の感覚として、市民が代表者を選び、その代表者に税金から報酬を支払い、市政の仕事を託しているという意識は、とても大事だと思います。
そう考えれば、私たち市民にも責任があります。
それぞれの議員がどんな人なのか。
どんな仕事をしているのか。
どんな成果を上げたのか。
どんな発言をしているのか。
どんなお金の使い方をしているのか。
これらを監督するのは、市民の責任でもあります。
政治に対して「よくわからない」「誰がやっても同じ」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、市議会議員は、私たちの暮らしにかなり近いところで意思決定に関わっています。
子育て、教育、福祉、道路、公園、公共施設、地域交通、防災、ごみ処理、税金の使い道。
これらはすべて市政と関係しています。
だからこそ、議員報酬の金額だけを見て批判するのではなく、「その報酬に見合う仕事をしているのか」を市民が見ていく必要があります。
そして、その評価を最終的に示す場が選挙です。
議員は、市民から選ばれて仕事をしています。
であるならば、市民は、選んだ後も見続ける必要があります。
議会で何を発言しているのか。
市民に何を説明しているのか。
政務活動費をどう使っているのか。
地域課題にどう向き合っているのか。
それらをきちんと監視監督し、4年に一度の選挙で結果通知をする。
これが、私たち市民にできる最も大切な政治参加の一つだと思います。
議員報酬が高いか安いか。
その答えは、金額だけでは決まりません。
その議員が、金額に見合う仕事をしているかどうか。
そして、市民がそれを見ているかどうか。
川越市政をより良くしていくために、私たち市民も無関心ではいられません。
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トクミヤ ユウキ/32歳/男
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