2026/3/29
世界大会を制した理由が、一音で伝わってきました。圧倒的な精度と力強さを持つ音が響いた瞬間、会場の空気が完全に引き締まりました。
3/28は天候にも恵まれ、野洲の森のくまさんにて開催された津軽三味線コンサートへ。多田智大さんによる第二回公演に、フロリアンさん(アコーディオン)、コージさん(ドラム)が加わり、「民謡とジャズ」という異なる世界が一つに重なり合う特別な舞台となっていました。
今回、特に印象的だったのは、多田智大さんその人の存在です。
滋賀県守山市の高校3年生でありながら、第43回津軽三味線世界大会で初優勝という実績。その演奏には、技術の高さだけでなく、すでに“表現者”としての完成度の高さを感じました。
一音一音に迷いがなく、強く、そしてしなやかに響く三味線や尺八の音。
そこには単なる若さではなく、「自分の音を持っている人」の力強さがありました。
さらに個人的には、守山高校の後輩ということもあり、より一層応援したくなる存在です。休憩途中に言葉をかわしましたが、「大学からは東京に進むが、滋賀には定期的に戻って活動を続ける。ぜひまた野洲での演奏を楽しみにしてほしい」との言葉もいただきました。
多田智大さん(右)と田中りょう(左)との守山高校コンビ(世代は一回り違いますが)
この言葉は、地域にとって大きな意味を持ちます。
世界へと羽ばたく才能が、地元に戻り、再び音を届けてくれる――その循環こそが、まちの文化を育てていく力になると感じました。
そして今回ならではの演出もありました。
店名「森のくまさん」にちなんで、3人で童謡「森のくまさん」を演奏。三味線、アコーディオン、ドラムという異色の組み合わせで奏でられるその音楽は、会場を一気に笑顔に包み込み、大きな盛り上がりを見せました。
これこそが、生演奏の醍醐味。その場、その瞬間にしか生まれない空気が、音となって広がっていく――そんな時間でした。
津軽三味線の伝統と、ジャズの自由なリズムが交差する中で、多田さんの音は確かに中心にあり、全体を引き締める存在でした。演奏者同士の呼吸が重なり、即興の中で生まれる一体感は、会場全体を包み込んでいました。
これから多田さんが世界的な音楽家へと成長していく姿を想像すると、楽しみでなりません。そしてその先に、野洲のアリーナでの演奏が実現する日が来る――そんな未来を、現実の延長として思い描くことができる時間でもありました。
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ホーム>政党・政治家>田中 りょう (タナカ リョウ)>世界チャンピオン高校生が野洲に登場 三味線・アコーディオン・ドラムで魅せた異色セッション