2025/6/10
※この記事は私が通う令和政経義塾より取材いただいたものの冒頭部分を抜粋し掲載したものになります。フルバージョンは、こちらよりご覧いただけます。
― 約5年間、党の「中の人」として活動されてきた中で、支持の広がりを実感するようになった今、特に印象に残っている出来事はありますか。
山口さん:
最も印象に残っているのは、2022年の参議院議員選挙での出来事です。国民民主党には当時、結党時から支えてくれていた組織内候補が4名いましたが、そのうちの矢田稚子さん(2025年3月まで内閣総理大臣補佐官)が落選してしまいました。矢田さんは、特にコロナ禍において妊婦支援などに積極的に取り組まれていて、党内から見ても「最も働いている」と感じる議員の一人でした。
党としても「矢田さんを当選させよう」という強い機運があったにもかかわらず、最終的に獲得できたのは3議席。惜しくも4人目で落選となり、選挙の厳しさを痛感しました。矢田さん自身も数十万票を獲得していて、惜敗率で見れば比例で落選した全政党の候補の中でも最も高かったはずです。
一方で、他の小規模政党の候補者が比較的少ない得票でも比例で当選している例もあり、「民意とは何か」を深く考えさせられました。この経験が、私の中で特に強く残っている出来事です。
この出来事をきっかけに、「党としてもっと戦略的に選挙を展開していかなければならない」「どうすれば支持を広く浸透させられるのか」と強く思うようになりました。
2023年には国政選挙がなかったものの、2024年の衆議院選挙では状況が大きく動きました。外部からは「2024年の選挙期間中に国民民主党のブームが起きた」と言われることがありますが、実際には違います。ブームといえるような動きが見え始めたのは、選挙戦の後半、特に最後の3日ほどでした。もし選挙前からそうした兆候が明確に見えていたなら、比例代表で候補者不足により3議席も取りこぼすことはなかったはずです。
選挙終盤で有権者に党の魅力が伝わり、それが連鎖的に支持を広げていった結果として、議席の獲得につながったというのが実感です。ですから、2024年の選挙が国民民主党の「最大値」だったかというと、必ずしもそうではありません。私の感覚では、むしろ2025年の2月~3月頃のほうが、支持のピークに近かったように思います。
― なるほど、支持の広がりは「急な変化」だったのですね。
はい、その通りです。その結果として、党への関心も一気に高まり、多くの候補者が集まるようになりました。ただ、党が大きくなると、政治家になりたいという思いだけで集まる人も増えてきます。
私は、単に「国民民主党が好き」なのではなく、「結党の理念」に共感して玉木代表についてきた人間です。だからこそ、理念からぶれた人たちが党に入ってくるようであれば、自分自身が選挙に出て、その理念を体現する立場になることも選択肢として考えていました。党職員という立場のままでは、できることに限界があると感じていたからです。そして今回、想定よりも早くその局面が訪れた。自分が思っていたよりも早く、国民民主党への追い風が来たのだと感じました。
ー これまでの経験を踏まえ、今後はご自身も候補者として選挙に臨まれるわけですが、どのような姿勢で政治課題に取り組んでいかれますか。
山口さん:
選挙前にこうして受けるインタビューと、これまで活動していなかった頃に受けていたインタビューでは、おそらく話す内容が全く異なっていると思います。よくある若手候補の語り口として、「若者の当事者として政治参画の必要性を感じた」といった言葉が使われることが多いですが、私はそこに留まりたくありません。
むしろ、「若いから」「女性だから」という属性で評価されること自体を乗り越えたいと思っています。その点、国民民主党の女性議員は異なります。舟山康江さんは農政に非常に強く、伊藤孝恵さんも子育て政策を軸にしながら、単なる少子化対策にとどまらず、包括的な地域課題に取り組んでいます。山尾志桜里さんも、憲法や外交・安全保障といった本質的な政策課題に向き合ってきました。西岡秀子さんは地方創生に注力し、選挙区でも強さを発揮しています。田村まみさんも、パート勤務を経て政治家となった、現場感覚を持つ組織内候補です。
本当の意味での女性の政治参画とは、ポジションだけを与えられることではなく、中身のある議論を主導し、責任ある役割を果たすことだと考えています。
続き(フルバージョン)はこちら
この記事をシェアする
ヤマグチ ハナ/28歳/女
ホーム>政党・政治家>山口 花 (ヤマグチ ハナ)>【後編/フル】私がここに立つ理由〜「中の人」から政治家へ。政治家の未来を考える(山口花