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岩田清文元陸上幕僚長の講話に学ぶ ― 国際情勢の激変と我が国の安全保障 ―

2025/10/23

Ⅰ. 最前線、九州・沖縄の現実

 

先日、初めて市議会議員として九州・沖縄防衛議員連盟連絡協議会総会に出席しました。講話も聴いたのですが、もはや「平和ボケ」という甘い言葉では誤魔化せない、背筋が凍るような現実の緊張感でした。

九州・沖縄は、日本の防衛の最前線です。

私たちが暮らす佐賀市や唐津市は、国防という国の重い責任と、住民の普通の暮らしの安全が、常に激しくぶつかり合っているような地域です。地元の議員として、「これは国の話」だと見て見ぬふりをするのは、もはや国民への裏切りです。防衛施設や原子力発電所がここにあるということは、私たちの日常と、日本の国家としての生存が、文字通り一つになっているということです。だからこそ、現場の極限の実情を知り、そして国民全員に真実を語り尽くす責任があると、深く自覚しています。

総会後に拝聴した岩田清文元陸上幕僚長の講話は、私たちが必死にしがみついてきた「戦後の平和」という幻想を、容赦なく引き剥がしました。まさに東京裁判史観と左翼教育の影響だと思う。

岩田氏のテーマは「国際情勢の激変と我が国の安全保障」。彼は、もう後戻りできない世界の現実を力説されていました。

講話後、佐賀駐屯地へ赴き、陸上自衛隊のオスプレイを視察しました。これは単なる輸送機ではなく、トランプ大統領の「アメリカ第一主義」の下で、CHINAがいつ台湾進攻するのか?いつ自国の防衛を全て自分で担うことになるかわからない日本にとって、生死を分ける可能性を秘めた装備です。

 


 

Ⅱ. 佐賀のオスプレイ:自立防衛を迫られる日本の現実

 

佐賀駐屯地は、今、陸上自衛隊の輸送航空隊が本格展開する、極めて重要な拠点へと変貌を遂げています。その中核を担うのが、垂直離着陸輸送機「V-22オスプレイ」です。

ヘリの柔軟な離着陸と、固定翼機の高速・長距離飛行性能を併せ持つこの機体は、島国日本にとって、南の島々への即応展開、そして大規模災害時の孤立地域への支援において、文字通りの命綱です。

実際に格納庫でオスプレイを見たとき、その巨大さと、張り詰めた緊張感に圧倒されました。整備員や操縦士の説明からは、安全管理への絶対的な自信が伝わってきました。「オスプレイは危険」という根拠のないイメージが先行し、現場で命を懸ける隊員たちのプロ意識を無視するのは、あまりにも無責任ではないでしょうか。

住民の不安をも軽視してはいけません。しかし、「国を守る」ことと「地域で安心して暮らす」ことは、どちらかを捨てる二択ではありません。私たちに必要なのは、国を守るという共通の目的を掲げた上で、徹底した安全管理と丁寧な対話によって、共存を勝ち取ることです。

国を守る力と、地域の生活。この難しいバランスを取るための努力こそが、もう一つの国防です。私は地方議員として、この重い橋渡し役を、絶対に投げ出すわけにはいきません。


 

Ⅲ. 日本はもう待てない!南西防衛の強化とCHINAの侵攻準備のリアル

 

1. なぜ日本は「水陸機動団」と「オスプレイ」を急いだのか?

 

ここから講話の詳細ですが、日本の防衛戦略が大きく舵を切ったのは、2013年の「国家安全保障戦略」がきっかけでした。

それまで曖昧にされていたCHINAの動きに対し、日本政府はついに、彼らの対外姿勢や軍事的な行動を「国際社会の懸念事項」だと、ハッキリと位置づけました。

特に焦点となったのが、南西地域の防衛態勢の強化です。

これは、単なる建前ではありません。「陸上防衛構想」という具体的な計画のもと、「抑止(戦争を諦めさせる力)」と「対処(万が一の対応力)」という二つの柱で、日本の守りを固めることになったのです。

抑止・対処の3本柱 何をするのか?
① 平素からの部隊配置 奄美、宮古、石垣、与那国といった南西諸島の島々に、実際に自衛隊の部隊を配置し、日本の領土だという強い意思を示す。
② 機動力の強化 有事が迫る緊迫した状況になった時、全国の部隊を瞬時に動員し、海や空の輸送力を極限まで高めて、必要な場所に送り込む。
③ 離島奪還態勢の確立 もし島が奪われるような事態になっても、必ず取り戻せる力、つまり水陸機動団のような専門部隊を創設し、上陸作戦に対応できる体制を整える。

水陸機動団と、その輸送の柱となる輸送航空隊(オスプレイ)の創設は、まさにこの「離島奪回の対処態勢」を確立するための、待ったなしの決断だったのです。


 

2. CHINAが隠さない「覇権拡大戦略」と、恐るべき軍事力

 

なぜ、ここまで日本は急いでいるのでしょうか?それは、習近平主席の持つ強い意志と、それを実現するための人民解放軍の恐るべき軍事力が、私たちに牙を剥いているからです。

習主席の野望:「西太平洋をコントロール下に」

 

CHINAの戦略は、一対一路の明確な覇権拡大です。彼らが目指すのは、「領域拒否/接近阻止(A2/AD)」戦略によって、西太平洋全体を自分たちのコントロール下に置くこと。つまり、台湾有事の際にアメリカ軍を近づけさせない「壁」を築き、最終的に台湾を併合し、太平洋へ進出する足がかりにすることです。

 

現実を直視すべきCHINAの軍事力

 

海軍力: すでにアメリカ海軍を数で圧倒する世界一の海軍力を持ち、西太平洋での活動を常態化させています。

ミサイル力: アメリカも恐れる、約3,100発もの弾道・巡航ミサイルを保有しています。これは、西太平洋にある米軍基地や、日本の重要施設を射程に収めることを意味します。

「短期決戦・速戦即決」の侵攻準備

 

CHINAは、台湾への侵攻を短期間で一気に決着させる「速戦即決」を準備しています。

情報・通信の遮断: 海底ケーブル切断の準備を進め、CHINAからのケーブルを残して台湾と外部との通信を断ち切る計画です。

「斬首作戦」と制圧: 台湾の指導者層を狙う「斬首作戦」や、ミサイルで台湾の防衛力を無力化する準備を進めています。

(産経新聞などの報道でも明らかです)

衛星画像からも明らかですが、台湾総督府の実寸大の訓練基地を内モンゴル自治区に設立しています。

そして、彼らはその準備を「演習」という形で、私たちに見せつけています。

実施時期 訓練内容
2022年8月 台湾近傍への大規模な実弾射撃演習(事実上の台湾封鎖)
2024年〜2025年 統合演習、空母を西太平洋へ展開する訓練など、侵攻作戦の予行演習を繰り返している。

 

3. アメリカと台湾の認識:「演習」は「ドレスリハーサル」である

 

このCHINAの動きを、アメリカと台湾はどう見ているでしょうか?彼らの認識は、極めて危機的です。

■アメリカ軍トップの警鐘

サミュエル・パパロ米インド太平洋軍司令官は、2025年2月のフォーラムで、「大規模な演習と実際の攻撃準備を区別することが難しくなっている」と述べ、「台湾周辺での彼らの作戦行動は演習ではなく、台湾統一のためのドレスリハーサルだ」と断言しました。

エルビッジ・コルビー米国防次官は、2025年3月の上院公聴会で、「今後数年間でCHINAが台湾を攻撃する可能性は現実的にある」と証言しています。

専門家の間でも、危機感は極めて高いです。米国のCSIS(戦略国際問題研究所)が2024年に実施した調査では、米台の専門家87名のうち、67〜78%が台湾への武力侵攻の可能性を指摘しています。

■台湾も特定した「最も危ない年」

台湾政府も、この危機を「他人事」として見ていません。

台湾は、CHINAによる侵略の可能性がある年を「2027年」だと、初めて公式に特定しました。たいぺ

これは、私たち日本が、台湾有事の可能性を「数年以内」の現実として受け止めなければならないことを意味しています。

上記の地図はCHINA側から太平洋を見た地図です。私達日本人は90度回転した地図しか見たことないと思います。逆の立場に立てばCHINAが太平洋へ出るときに日本と台湾が邪魔でたまらないのでしょう。

日本の南西諸島は、まさにこの危機の最前線です。 私たち国民全員が、この冷酷な事実をしっかりと受け止め、「自分たちの問題だ」という覚悟を持たなければ、日本の平和は守り抜けないのです。

 

 


 

Ⅳ. 最後に:覚悟なき平和は、偽物である

 

岩田清文元陸上幕僚長の講話は、私たち日本人が、もはや時間との戦の中にいることを突きつけました。その言葉には、国家の命運を背負ってきた人間の重みと、未来への責任感が宿っていました。

「台湾有事は怖い」と議論するのは、戦争をしたいからではありません。戦争を絶対に起こさせないために、この厳しい現実を直視し、万全の備えを築くことが、最も確実な平和への道筋なのです。備えがなければ、本当に大切な家族や故郷すら、私たちは守りきれない。これが、私が岩田氏から学んだ、生き残りのための鉄則です。

九州・沖縄は、日本の防衛の最前線です。そして同時に、日本人の「平和を守る覚悟」の最前線でもあります。

私たち一人ひとりが、その血の通った覚悟を持ち続ける限り、この国は、トランプ政権下の激しい波にも、断じて揺らぐことはないと信じています。

早急な対応を高市政権に期待いたします。

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著者

井手 きよかず

井手 きよかず

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肩書 42歳 4男児の父 農業・個人事業主
党派・会派 無所属
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