2025/6/28
こんにちは。
前回の続きです。
教育行政について、質問しました。
項目が3つに分かれています。
今回は、『STEAM教育』部分について質問した内容を紹介します。
【各々の質問について、以下の順番で説明したいと思います。】
1.一般質問のテーマ
2.質問の狙い
3.市側の回答
4.考察
5.今後の課題
教育行政の質問の中で、私は「STEAM教育」について取り上げました。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、これらを統合して学ぶことにより、子どもたちの創造性や探究心を育てる教育のことです。
プログラミングやICT活用と混同されがちですが、STEAM教育の本質は「自分で考え、工夫し、仲間と協力しながら課題を解決する力」を育てることにあります。
ある会合で別の自治体議員との会話の中で、
「今度、糸満市で『STEAM教育』について取り上げようと思っているんです。」
と私が言ったところ、こんな反応が返ってきました。
「黒島議員、恐らく知らないと思います。自分も以前取り上げましたが、行政側は初めて聞くといった反応でしたよ。」
このやり取りからも分かるように、「STEAM教育」という言葉や考え方は、まだ教育行政の中でも十分に浸透しているとは言えない可能性があります。
だからこそ今、あえてこのテーマを取り上げることが大切だと感じたのです。
今回の質問では、次の3点を中心に、市の認識と対応を確認しました。
・糸満市の学校で、STEAM教育がどの程度実際に導入されているのか。
・特別支援学級における導入状況や親和性について、市がどのように捉えているのか。
・単なるICT教育ではなく、子どもたちの創造性やキャリア形成に資する教育として、取り組む意識はあるか。
特に、STEAM教育は健常児童に限らず、障がいのある子どもたちにも新しい可能性を開く教育だと私は考えています。社会の変化が激しい今こそ、「STEAM教育」で育まれるような力が求められていると私は考えており、文科省も2018年度には基本方針を打ち出しています。それから8年経った今の時点での、糸満市の取り組みの現状を確認することで、課題も見えてくると考えました。
糸満市の回答によると、特別支援学級でのSTEAM的な教育実践は、現在のところ一部の活動にとどまっており、体系的な導入にはまだ至っていないという状況でした。また、カリキュラムや教員研修についても、「今後の整備課題」として認識しているとのことです。
一方で、ICT機器の整備は進んでおり、課題解決型学習(PBL)との連携も含め、段階的な取り組みを進めていく意向を示しました。
糸満市はGIGAスクール構想の下、タブレット端末の配布などICT教育の整備こそ進めていますが、STEAM教育の本質――すなわち「創造と探究」の学びに関しては、まだ踏み込んだ取り組みが見られていないのが現状でした。「STEAM教育」という単語自体に耳馴染みがないような印象を受けました。
今回、私が糸満市に伝えたいことの一つに、「STEAM教育」は健常者だけでなく特別支援学校の生徒のキャリアプランの拡張に繋がるという視点の共有がありました。
例えば、八重山の特別支援学校では、既にSTEAM教育の要素を取り入れた実践教育が行われています。
(総務省:知的障害のある児童生徒のクリエイティビティを拡大するプログラミング教育実証)
https://www.soumu.go.jp/programming/nfukushi.html
また、ITスキルを使った就労支援プログラムを行っている会社では、一般雇用への定着率95%という成果を出している事例もあります。
(サンクスラボ株式会社:A型・B型就労支援事業所)※全国に事業所あり。沖縄では、那覇、浦添、北谷、名護などで事業を展開中(2025.6時点)。
https://type-a.thankslab.biz/lp-type-b-thankslab-college-kokura/
こうした具体的な事例からも、STEAM教育が社会参加や就労に結びつく力を持っていることは明らかです。
糸満市でも、単なる知識習得にとどまらない「生きる力」を育てる教育として、「STEAM教育」の本格導入が求められていると感じています。
・各校でのSTEAM教育導入状況の継続的把握と可視化
・特別支援学級でのモデル的導入と成果検証
・教員向けの実践的な研修プログラムの整備
・大学(OIST、琉球大学など)・地域企業・団体との包括連携体制の構築(PBL授業の推進)
・市としての「STEAM教育推進方針」を明文化
「STEAM教育」は、未来の社会で求められる「創造力」や「協働力」を育てるための鍵です。
すべての子どもたちに、学びの中で「できた!」という喜びと、「未来は自分でつくれる」という自信を育んでもらいたい。
そのためには、自治体が明確な方向性を持ち、学校現場と連携しながら支援を続けていくことが何より大切です。
それこそ、自分の主張していた『子どもが主人公のマチへ!』に繋がるものと思っています。
糸満市議会議員活動実績
この記事をシェアする
クロシマ アラタ/42歳/男
ホーム>政党・政治家>黒島 新 (クロシマ アラタ)>R7.6.17 一般質問③ (STEAM教育について) #糸満市 #糸満市議会議員 #薬剤師