2025/5/24
こんにちは。
もうすぐで、糸満市議になって1年が経ちます。
この1年間で、自分は何ができただろうか?
少し、振り返ってみたいと思います。
『粉ミルクを生活困窮世帯に届けたい』
ある日、赤ちゃん支援を行っている支援団体『共育ステーションつむぎ』の方から、こんな相談がありました。
「糸満市には、粉ミルクを買うのも難しい世帯があり、私たちが支援している。そういう世帯は粉ミルクを薄めて飲ませることが常態化していることもある。でも、民間だけでは限界がある。行政にも動いてほしい」
正直、最初は驚きました。
「粉ミルクが買えない?そんなことがあるのか?」
すぐに、市役所の担当窓口を訪ねて、こう尋ねました。
「もし生活に困って粉ミルクが買えないと相談があったら、どう対応していますか?」
担当者からは、
「民間団体を紹介しています。支援物資が寄付であれば、お渡しすることもあります」
という回答。
さらに、こうも聞きました。
「そういった相談は多いですか?」
「粉ミルクを薄めて使っているご家庭は、どのくらいありますか?」
すると、
「相談は多くありません」
「調査したことがないので、実態は分かりません」
との回答。
その後、ひとり親支援を行っている別の団体にも話を聞きました。
そこで聞いたのは、もっと衝撃的な実態でした。
「粉ミルクを薄めて使うのは、実は“あるある”なんです」
経済的な理由から、仕方なくそうしていると伺いました。
決して、親の自覚が足りないとか、親が悪いとか、簡単に言える話ではないと感じました。
赤ちゃんは、子ども食堂のように自分で食べ物を求めて動くこともできませんし、そういった状況が、実際にあるのです。
そして、親が支援を求めて勇気を出して行政の窓口を訪れても、
「他の団体を紹介しますね」だけで終わってしまったら——
それは、大きな失望につながってしまうかもしれません。
そうして行政から離れていく人も、きっといる。
もちろん、最後に決断するのは親です。
でも、その責任を赤ちゃんにまで背負わせるのは違う。私はそう思います。
民間団体の方も、実際にそういった家庭の存在を教えてくれました。
糸満市でなくても、私たちは「ヘルプ」に応える体制を整えておくべきだと痛感しました。
そこで、市の子ども未来課の担当・Uさんと意見交換を行い、「何かできることはないか」と一緒に考えていただきました。
そして生まれたのが、
子ども未来基金を活用した「粉ミルク・紙おむつ支援制度」です。
全ての家庭に支援を届けるには限界がありますが、「市民が困っている時に動ける仕組み」は、確実に整いました。
今は、窓口でヘルプを出してくれたご家庭に対して、「物がないので渡せません」と言わずに済むようになっています。
さらに私は、支援の条件を「粉ミルクや紙おむつに限定しないこと」
「非課税世帯などの線引きで決めず、現場判断で渡してほしい」
と要望しました。
その結果、今では小中学校で朝ごはんを満足に食べられていない子に、この制度で購入したお米で作ったおにぎりを先生が手渡してくれている、との報告を受けました。
思わぬ形での活用でしたが、私の知らなかった「困っていること」に、少しでも寄り添える制度になっていると知り、嬉しく思うと同時に、糸満市が抱えている課題に気づかされました。
『子どもが主人公のマチへ!』
このスローガンを、ただの言葉で終わらせないように。
これからも、一歩ずつ、確実に前に進んでいきたいと思います。
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クロシマ アラタ/42歳/男
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