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農薬使用の規制緩和が、ヤバい ①【東京都知事選】

2024/6/12

農薬問題も、日本を滅亡させる大きな要因のひとつです。
2015年あたりから進められている農薬使用の規制緩和により、日本は「世界でもっとも農薬を使っていい国」になっています。もともと日本は世界一の農薬残留大国だったのですが、それがさらに圧倒的トップに君臨したわけです。

ときどき「中国産の野菜は怖いから買わない」という人がいますが、そういう人は日本の農薬使用量が世界トップだと気づいているのでしょうか。はっきりいって日本の野菜の怖さは中国などメではありません。 

日本でよく使用されている農薬や除草剤の代表格は、ネオニコチノイド系とグリホサート系です。
ネオニコチノイドは、殺虫剤の一種。生物への有害性の高い有機リン酸系農薬に代わり、1990年に登場しました。脳のシナプス部分にある神経伝達物質のアセチルコリンの受容体に結合し、神経を興奮させ続けることで虫を殺す農薬で、ミツバチの大量死の一因とされています。

EUでは2013年からミツバチを引きつけやすい作物に限って薬剤の使用を暫定的に禁止していましたが、2018年にはネオニコチノイド系の農薬のうち、クロチアニジンとイミダクロプリド、チアメトキサムを主成分とするものについてはすべての作物への使用を禁止しています。

アメリカでは2015年、環境保護庁(EPA)がネオニコチノイド系の農薬のイミダクロプリドなど4種類を、新たな作物への使用や空中散布などを認めない方針を決めました。ほかにも、韓国は2014年、ブラジルは2015年、台湾は2016年に次々と禁止をしているのです。


にもかかわらず、日本は禁止どころかネオニコチノイド系の農薬の食品の残留基準をむしろ緩和しているのですから驚きです。というよりこれはわざとやっているのだと知るのが重要になります。実際2015年にネニコチノイド系の農薬のクロチアニジンの残留基準値を従来と比べ、ホウレンソウは約13倍、シュンギクは約50倍にも緩めているのです。

世界と比べても、ネオニコチノイド系の農薬のアセタミプリドの日本の残留農薬基準値は、ブロッコリーは2ppmでEUの5倍、ブドウは5ppmでEUの10倍、イチゴは3ppmでEUの60倍、茶葉は30ppmでEUの600倍といずれも、日本がずば抜けて基準値を上回っていることがわかります。今の日本の野菜をヨーロッパに持っていったとしたら、おそらくほぼすべて犯罪になるでしょう。
ミツバチをも殺す殺虫剤をたっぷり浴びた作物は、どれほど洗ったとしても細胞までしみ込んだ農薬を洗浄しきることは不可能です。農薬は強力な神経毒であり、あらためて農薬まみれの作物を身体に取り込む恐ろしさを思い知らされます。(②に続く)

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著者

うつみ さとる

うつみ さとる

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肩書 内科医 / Tokyo DD Clinic 院長 / NPO法人薬害研究センター理事長 / 市民がつくる政治の会代表
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