2026/9/11

城西川越中学校・川越高校の文化祭にて、「まちの保健室ことこと」として性教育ブースを出店させていただきました。
当日は中学生・高校生のみなさんに向けたミニ講座をはじめ、コンドームの装着練習コーナー、性に関する展示などを展開しました。最初は少し恥ずかしそうにのぞき込んでいた生徒さんたちも、実際に体験したり話を聞いたりするうちに、どんどん真剣な表情へと変わっていく姿がとても印象的でした。

ブースで特にお伝えしたかったのは、コンドームは単なる避妊具や「特別なもの」ではなく、お互いのからだと心、そして未来を守るための大切な衛生用品であるということです。怪我をしたときに使う「絆創膏」と同じように、自分や大切な人を守るための身近で当然の備えとして捉えてほしい——そんな想いを込めてレクチャーを行いました。

(↑糊や模型を活用して、コンドームの装着練習を行いました)
実は、大人であっても知識が不十分だったり、間違った思い込みを持ったままだったりすることが少なくありません。一度ご自身の知識や使い方を振り返り、「本当に正しいのかな?」と確かめてみることの大切さを実感しています。

今回のような取り組みの根底にあるのが、ユネスコ(UNESCO)などが提唱する「国際セクシュアリティ教育指導体系(ユネスコ・ガイドライン)」にも示されている「包括的性教育」という考え方です。
性教育と聞くと、生物学的な仕組みや避妊法といった知識の習得だけを想像されるかもしれません。しかし国際的なガイダンスにおいて、性教育はより広い概念として定義されています。
人権と対等な関係性:自分と他者の権利を尊重し、対等で思いやりのある関係を築くこと
多様性と身体の権利:からだの仕組みや健康だけでなく、多様な生き方や価値観を理解すること
意思決定と自己防衛:自分自身の心とからだに関する決定権を持ち、危険から身を守る力を養うこと
つまり、性教育とは「科学的に正しい知識」を得るだけでなく、「自分を大切にし、相手を思いやる生き方」を学ぶための教育です。自分自身のからだの権利を知ることは、同時に他者の権利や境界線を尊重することにもつながります。
国際セクシュアリティ教育ガイダンスについてはこちら→ https://sexology.life/world/itgse/
子どもたちが安心して学び、相談できる環境を整えることは、私たち大人の、そして地域社会全体の役割でもあります。
学校や家庭だけでなく、地域の中で温かく見守り、正しい情報に触れられる機会をこれからも増やしていきたいと考えています。
真剣に耳を傾けてくれた生徒のみなさん、そして温かくご協力いただいた関係者のみなさま、本当にありがとうございました!
地域の教育や子育て環境について、みなさんは日頃どのように感じていらっしゃいますか?

(↑包括的性教育の普及を目指す「まちの保健室ことこと」です)

系列の城西大学では理学部や薬学部なども用意されています。文化祭では手術で使う鉗子の体験なども用意されていました。

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