2026/5/29

5月28日、文化の木での研修。講師は、電力総連の局長。エネルギー政策はS+3Eの考え方が重要。
S:安全(Safety)
3E:安定供給(Energy Security)
経済効率(Economic Efficiency)
環境適合(Environment)
「安全」を土台にして、安定供給・経済効率・環境適合を支える。

3年に1度改訂されるエネルギー基本計画。6次までは「エネルギー需要が落ちる」との見解だった。昨今のAIの台頭で電力需要が増えたことにより、文言が削除された。


■ポイント3つ
1. CO2排出量の削減目標
(1)日本は順調に目標を達成中
計画通りに下げられている手法は、火力発電所の高効率化と、太陽光パネルの貢献。
(2)世界規模で見れば、日本のCO2排出量はたったの3%。
日本の目標達成手法を、世界に展開することで、世界的なCO2削減が一気に進む可能性がある。アジアへの展開を検討中。
2. 新しい技術、ぺロブスカイト太陽電池
(1)概要
耐荷重の小さい場所にも取り付けが可能な、軽量の太陽光パネル。
(2)特徴
① 少ない製造工程でつくれる、日本発祥の技術
② 軽量性や柔軟性を確保しやすい(壁面への取り付けも可能)
③ 主要材料であるヨウ素は、日本が世界シェア30%(世界2位)
3. 「停電させないことが当たり前」の、技術者たちの努力(次項で説明)

■とりわけ
大手電力会社は、電力を安定的に供給する使命をおっている。
(1)安定供給するとは、どういうことか
① 周波数の安定(安定していないと、工場の設備等に影響がある)
② 電圧の安定(安定していないと、照明などがちらつく)
③ 停電しない、供給信頼度が高い状態
④ 波形がきれい(=電圧が安定)
⑤ 瞬時電圧低下が少ない
→瞬時に電圧が低下しただけでも工場等の製品に影響がある。製薬会社のモーターの動きが変わると、薬の配合が変わってしまう。電圧が安定しなかった間に作られた薬は、安全性に不安があるので廃棄になる。
(2)再生可能エネルギーだけでは対応不可
① 太陽光パネル
原子力発電所1基分の電力を、太陽光パネルで用意しようとすると、山手線一杯の面積にパネルを敷き詰めなくてはいけない。太陽光パネルは、夜間・曇天時には発電不可。
大型の蓄電池が必要となる。大型蓄電池は価格が高いので、導入へのハードルとなる。
② 洋上風力
実稼働には課題がある。台風等の自然環境の中での対応、建設・維持管理コストの高騰、漁業権や海洋生態系の配慮といった地域社会との合意形成。
(3)電力自由化後の、大手電力会社の苦悩
電力自由化後、新電力(小売電気事業者)が多数参入してきた。しかし他国の戦争で原油価格が高騰。新電力会社の約2割が倒産や撤退した。
東京電力や関西電力等の、大手電力会社は、法律によって中立的な一般送配電事業者となっている。全ての家庭や企業へ安定して電気を届ける義務がある。そのため、契約先を失った顧客の受け皿となっている。

■桶川市での取り組み
本市でも「桶川市ゼロカーボンシティ宣言」を表明。(参考:市HP)
関連要綱:桶川市脱炭素事業推進奨励金交付要綱
実施内容:脱炭素推進事業を実施する者に対する、奨励金の交付。
交付対象機器:太陽光発電システム、高効率給湯器、太陽熱利用システム、家庭用蓄電池、地中熱利用システム、V2H
本市の取り組みが、実際にどのくらいのCO2削減に寄与するかは計りかねる。
今年4月から内容が刷新。新築住宅だけではなく、既存住宅の入れ替え時にも活用できる交付金となった。


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