2025/5/21

公立の特別支援学校、志村学園の視察を行いました。
参加者は「医療的ケア児の支援を考える会」メンバーの、県議・市議、医療的ケア児を抱える保護者2名。
同学園には、2つの役割があります。
高等部就業技術科:軽度知的障害のある高校生を対象とし、就業に向けての訓練をする。
肢体不自由教育部門:肢体不自由のある小・中・高校年代の児童生徒を対象に、自立に向けての教育を行う。
視察の主な目的は、肢体不自由の児童生徒への教育、支援のあり方について学ぶことです。


(1)肢体不自由教育を受ける児童生徒
ー人数
①合計102名
②内24名が医療的ケア専用車両(バス)を利用
ー発達度合別による教育課程
①59名(70%)…自立活動を主とする教育課程:0~3歳と同程度
②29名(20%)…知的障害を併せ有する児童・生徒の教育課程: 知的障害の特別支援学校に行く子と同程度の知的レベル。コミュニケーションはとれる
③7名(10%)…準ずる教育課程:各小・中・高校と同じ。 健常児とは異なり、自立活動の学習時間が必要なので体育の授業を減らしている。
(2)胃ろうの児童生徒の給食は、教員も看護師も全員があげられる
ー第3号研修を職員全員が受講
①「特定の行為を、特定の者に行うことができる」が第3号研修
②都が実施
③長期休暇中や、赴任前の春休み中に受講してもらう
ー校内での実地者研修も実施
①合格の判定は保護者が行う
(3)医療的ケア専用車両(バス)
ー4コース
ー看護師以外の運転手や添乗員は都が募集を行う
ー平成30年10月に、都知事の英断により実施
①現場は混乱(誰を対象とするのか、通学距離、親の車両有無)
②保護者は送迎の手間がなくなった
ー乗車の対象児童
①医療的ケアのある児童生徒
口鼻腔内吸引・持続吸引
経鼻留置カテーテルからの注入(水分・栄養剤)
胃ろう部からの注入
気管切開部の管理・吸引
薬液吸引
酸素管理
人工呼吸器の作動状況の管理
②在籍児童102名中24名が乗車
③1台につき最大2名
ー看護師配置
①基本は1台に1人
②人工呼吸器をつけている児童生徒には、1人ずつ看護師がつく
③常勤看護師2名、非常勤看護師16名がシフト制で乗車


■同学園にある施設について。
(1)正面玄関入ってすぐの、オープンスペースにある図書室
ー医ケア児の健康観察を一括で実施
①看護師が複数人配置される
②医ケア児が登校順にきて健康観察
③健康状態は看護師間のミーティングで共有される
④一か所で実施することで効率化を実現
ー漫画本を設置
①軽度知的障害の子にとって、難しい本は読めない
②本に親しめるように
③休憩時間には子どもたちが図書室に集い、漫画を読んだりも
ー区立図書館との連携
①教員や生徒の希望の本を、区立図書館から借りてきて設置
②図書館員が年14回きて、読み聞かせを実施
ー就業技術科の生徒と、肢体不自由教育部の児童生徒の交流
①年10回、就業技術科の生徒が読み聞かせを実施
②読み聞かせのお礼の手紙を書いて渡す会も実施

(2)ハード面の配慮がなされたプール
ー1ⅿ以下の浅いプール
①人工呼吸器をつけた子も入れる
②温水
③職員は、児童生徒1人につき1人つく
ー1.2ⅿの深いプール
①人工呼吸器をつけていない子が主に入る
②スロープが設置されており、肢体不自由児が入りやすい
③職員は、児童生徒1人につき1人つく


■桶川市の状況
・障害認定を受けていない(軽度):地域の小学校に通いながら医療的ケアを受ける
・重度の肢体不自由:川島町のひばりが丘特別支援学校→桶川市は4名が在籍
大型バスでの送迎があるが、乗車中に看護師の支援が必要な子は乗れない。
県が実施する福祉タクシーor自家用車での送迎となる。
・重度の知的障害(30名弱):上尾の特別支援学校
スクールバスがある。

人工呼吸器を使用している等の医療的ケア児者の方々への支援は、埼玉県として少ないと思っています。
災害時の福祉避難所の問題と併せて、今後も学んでいきます。

写真は「医療的ケア児の支援を考える会」所属の議員さんたちです。
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