2023/3/15
1.保守本流とは
ーー自民党が左傾化しているために、保守層が自民党に批判的な立場をとりつつあります。昨年の参議院選挙で参政党が躍進したのも、その表れだと思います。自民党が左傾化すると、日本国それ自体の存在が危うくなります。白川さんはそれを何とかしたいと政治活動を強めたと聞いていますが、そのきっかけをお話しください。
白 川 自民党はイデオロギーがないという一点で成立している政党です。自民党は厳密には保守政党ではなく、時代の雰囲気で割と簡単に左右に動きます。それにしても、昨年あたりから一気にリベラル寄りにシフトした印象がありますから、日本の国益重視の保守層が現在の自民党に不満を持つのは当然です。
しかし、現実問題として自民党に代われる政党はないので、保守派としても自民党をしっかりさせるしかありません。安倍首相(当時)は、極めて難しい政治の環境下にあって我が国の安全保障に腐心され、保守派としての役割を果たされてきました。そこには、日本の国益を守るには自民党がしっかりやるしかないという使命感があったと思います。
その安倍元首相が凶弾に倒れてから、自民党のリベラル化が一気に進み、極めて危機的な状況です。特に地方政治でそれが顕著になっています。何とかしなければと思い、まずは友人たちと一緒に足下の千代田区で政治活動に力を入れることにしました。おこがましいのですが、故安倍元首相の思いを継ぎたいという気持ちはあります。
ーーなぜ千代田で、なのですか。
白 川 区民として仕事や生活をする中で、千代田区の重要さを再認識したからです。また千代田区は、日本の新しさと古さ、地域と都市のあらゆる面を備えています。ですから、千代田区での活動が、全国に影響を与える可能性もあると思っています。私たちが暮らす街の特徴、優位性を生かすことで社会に貢献できるからです。
ーー千代田区での活動が全国に波及する可能性が高い、ということですか。
白 川 その通りです。皇居が存在し、国会と諸官庁が立ち並び、日本経済をけん引する役割を持つ企業が集中しています。これだけの自治体は、他にはありません。歴史・伝統・政治・経済・情報など、あらゆる面に強みと蓄積があります。
あと、港区には負けたくないという気持ちもあります(笑)。
ーー地域で政治活動をしていけば、区政や都政との関りが出てくると思います。何か考えていますか。
白 川 色々な関わりが出てくるとは思います。都・区の情報をできるだけ皆さんにお知らせすることがそうですし、志を同じくする人たちと一緒に行政に掛け合うことも、関わりのあり方だと思います。
何が最も効果的なのか、具体的な対応策を協力者と相談している最中です。わかっていることは、千代田区政が自治体の魅力を引き出しきれていないということです。
また、都政は太陽光パネル設置義務化に見られるように、都民よりも隣国への気遣いを優先しているという問題があります。
これらを包み隠さず、事実をお知らせする仕組みを作ることが課題だと思っています。
2.言論人が役立つか
ーーそうはいっても、事実を知らせるというのは簡単ではありません。多くの場合、スキャンダルには耳を大きくしても、耳障りな話は聞きたくないという状況があるのではないでしょうか。白川さんはこれまでもSNSを駆使して、全国民を対象にして様々な情報提供や評論をしてきました。白川さんが発信する内容からして、白川ファンは生真面目な人が多いと思います。千代田区を対象にした情報発信だと、ローカルな課題を取り入れなければ広く関心を持たれないと思います。これまでの活動に影響は出ませんか。
白 川 今までの活動は続けていきます。そこに新しく千代田区関係の政治活動が加わるということです。たくさんの協力者がいますので、幅は広がると思いますし、発信内容も深みが増すと思っています。
ーーどこかの暴露系ユーチューバーのようなことを、白川さんはやらないのですか。
白 川 事実を伝えるということはあっても、意図的にスキャンダルを公にするようなことはしません。それにもともと国際情勢がやりたくて今の仕事をやっているので、今の発信内容と区政とはかなり隔たりがあります。
ーーでも、白川さんにそういうことを期待する人がいませんでしょうか。
白 川 そこで経験することは生かせるだろうと考えています。区政も政治なので。
ーー千代田区政関係者が、知られたくないことを暴露されるのではないかということで、戦々恐々状態になっているという話があります。中には、「白川を妨害しようぜ」と小声で呼びかけている人もいると仄聞しています。
白 川 千代田区の政治家の皆さんと折衝するようになって、「これが日本国の首都の中心である千代田区の実情なのか」と驚いた面はゼロではありません。でも、それを含めての現実ですから、まずは受け止めたいと思います。問題は区政が外から見えにくいことですから、わかりやすくしていく努力はやってまいります。
ーー失礼ながら、白川さんは学者系の人です。政治的なことを発信してきたとはいえ、地方政治の経験はないと思います。そういう人が、ある意味ドロドロとした側面を持っている世界で仕事ができるものかと、私は疑問に思います。
白 川 私が学者系かどうかはともかく、以前から「保守論客は自分の地域の政治に関わるべきだ」という持論をもっています。というのは、安倍さんが国政で保守の立場から頑張っているあいだに、左翼が地方政治にかなり浸透しているからです。人にばかり言っても説得力がないので、まずは自分でもやってみようという気持ちになりました。
3.実現したいこと
ーー以前、意見交換したとき、白川さんから「江戸城天守」の再建に努めたいという話を聞きました。実は、私も側面から「江戸城天守再建」を応援してきましたので、関心を持つところです。江戸城天守再建の魅力と実益を、どう考えていますか。
白 川 徳川家が権威主義を避けるためにあえて天守閣を再建しなかったのは知っているのですが、やはり天守閣あっての城ですし、江戸城天守閣ができれば、千代田区のみならず、東京のシンボルになります。東京に来る外国人観光客も「まず江戸城を見よう」と、真っ先に千代田区を訪れるようになると思います。
ーー北の丸公園の中に、ドッグランを作ろうという声があるとか聞きました。
白 川 北の丸公園に愛情を持っている周辺住民の皆さんの声を伺い、「ドッグランができたらいいね」と、仲間内で意見交換をしています。実現しようということになれば、スペースは確保できると思います。
ーー今の時代ですから、ドッグランが必要だと思います。でも、何で北の丸公園なのですか。
白 川 皇居に近く、区民や近隣の方々の社交場として最高の場所だからです。北の丸公園は、朝のラジオ体操をはじめ、住民の皆さんに親しまれています。皇室に愛情を感じていただくためにも、その場所にできることに大きな意義があると考えています。
ーー皇室にとっても地元住民にとっても、メリットがあるということかもしれません。私も愛犬と一緒に北の丸公園を散歩していました。ドッグランが実現できれば、その恩恵は大きいと思います。
4.どんな「活」か
ーー白川さんは、「自民党に活を」と呼びかけているようですが、私はある人から「『自民党に喝!』だろう。国も地方も自民党がどんどん酷くなっている。保守であることを忘れたようだ」と言われました。その点を、どう思いますか。
白 川 自民党のふがいなさに不満をお持ちの方も多いと思いますから、「喝!」と言いたい気持ちはわかります。でも、自民党には優秀な人材がいますし、ひとりひとりがプライドを持ってやっておられます。問題は人というより、システムが目詰まりしている点にあります。だから、気合いではなく、システムの活性化が重要です。
ーー千代田区の某議員を見ていると、自民党以外の関係者に気遣いしているようです。つまり、愛党精神が欠如しているのです。どうやって、そういう人たちと一緒に政治活動をするのでしょう。
白 川 政治は現実社会を相手にしなければなりませんから、日々の雑務に振り回されるものです。理想を振り回すだけでは、大きな課題は解決できません。その点、区議時代に中村さんも同じ苦しみを味わわれたと思います。大きな仕事をやり遂げるには、大きな理想を胸に抱きつつも、チームの中で時には妥協しながら、おおまかに正しい流れを作り上げるしかありません。
ーー一人ではできないことも、協力し合うことでパワーが発揮できることは確かです。私の時代には、党派は違っても話し合える友人がいました。しかし、今の区政はかなり傷んでいます。大局を見ない人たちが多いので、将来が見通せません。新しい人たちが関りを持っても、意気消沈するのではないかと思います。
白 川 大丈夫ですよ。私しつこいので(笑)。
ーーそういえば、白川さんはコーチ付きで、キックボクシングのトレーニングをやっていますね。白川さんからは威圧的な雰囲気をまったく感じないので、まさかキックボクサーだとは思いませんでした。
白 川 健康のためにやっているだけですので、ボクサーなんてものではありません。私のコーチが出場するプロの試合を見て、ただただ驚愕しました。ただ、意外とパンチ力があるとおだてられて、図に乗ってやっております。
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ホーム>政党・政治家>白川 司 (シラカワ ツカサ)>白川司インタビュー(中村恒夫氏ブログ「さくらといちょう」より)