2026/8/3
不登校伴走支援フォーラム2026に参加しました
日本財団主催の「不登校伴走支援フォーラム2026」に、理事を務める学びの多様化地方議員連盟の神薗まちこ渋谷区議と一緒に参加しました。
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2026/20260622-122868.html

今回のテーマは、「不登校支援の現在地」と「不登校経験者の声から考える伴走支援」です。
文部科学省による最新の不登校支援の動向に加え、不登校を経験した当事者や専門家、先進自治体の実践報告を伺い、これからの不登校支援について改めて考える機会となりました。
「学校へ戻すこと」だけがゴールではない
現在、小中学校の不登校児童生徒は1000人あたり38.6人。依然として多くの子どもたちが学校へ行きづらさを抱えている一方で、学校内外の相談や学びの場につながる子どもは増え、約6割が何らかの支援を受けています。
国は「COCOLOプラン」のもと、「不登校によって学びにアクセスできない子どもをゼロにする」ことを目標に掲げています。
そのために、校内教育支援センター(学校内の居場所)や教育支援センター、学びの多様化学校など、一人ひとりに合った学びの場づくりが進められています。
これまで「学校へ戻すこと」が支援の中心になりがちでしたが、今回のお話からは、「子どもが学びにつながり続けられること」を大切にする方向へ、支援の考え方が広がっていることを感じました。
当事者の声が教えてくれたこと
今回、最も心に残ったのは、不登校を経験した皆さんのお話です。
「学校に行けなくてもいいと、もっと早く認めてほしかった。」
「フリースクールで『そのままでいいよ』と言われて初めて安心できた。」
学校へ行けなくなった理由は一つではありません。
担任との関係、友人関係、集団生活への苦手意識、体調不良など、さまざまな要因が重なっています。
だからこそ、「学校へ戻すこと」を急ぐのではなく、一人ひとりの状況や気持ちに寄り添う伴走支援が大切なのだと改めて感じました。
また、カウンセラーの方のお話の紹介で、
「早く休めると、その後の回復も早い。」
という言葉も印象的でした。
さらに当事者の皆さんからは、
「しっかり休息し、安心できる場所にたどり着くことができれば、必ず少しずつやる気が湧いてきて、社会的な自立につながっていくことが多い。」
というお話もありました。
「休むこと」は決して後ろ向きなことではありません。
十分に休み、安心できる場所で過ごすことができるからこそ、「やってみよう」という気持ちが少しずつ育っていく。その言葉には、とても説得力がありました。
だからこそ、無理に学校へ戻ることを急ぐのではなく、まずは安心してゆっくり休めること、そして安心して過ごせる場所を整えることが、子どもの次の一歩につながるのだと改めて感じました。
「学校が子どもに合わせる」という発想
先進事例として紹介された岡崎市のお話も、とても参考になりました。
岡崎市では、
「子どもが学校に合わせるのではなく、学校が子どもに合わせる」
という理念を、市全体で共有しながら取り組みを進めています。
https://www.mext.go.jp/content/20230327-mxt_syoto01-000028665_04.pdf
また、校内教育支援センターを単なる「居場所」ではなく、「F組」という学級として位置づけたことで、子どもたちが利用しやすくなったというお話も印象的でした。
さらに担当するのは学校の中堅教員です。
子どもの支援だけでなく、学校全体に理念を浸透させる役割も担っているとのことで、「校内居場所」は一つの教室をつくるだけではなく、学校全体の文化を育てていく取り組みでもあることを学びました。
また、長野市では校内教育支援センターを「心の保健室」として運営し、信州大学監修の設置・運営ガイドブックを作成するなど、支援の質を高める工夫も紹介されました。
https://www.mext.go.jp/content/20260612-mxt_syoto01-000050443_06.pdf
どちらの自治体にも共通していたのは、
「まず安心できる場所を整えることが何より大切」
という考え方です。
安心できる場所で社会的欲求や承認欲求が満たされることで、子どもは少しずつ自己実現や社会参加へ向かっていく。その考え方はとても納得できるものでした。
板橋区でも大切にしたいこと
板橋区でも校内居場所の整備が進んでいます。
私はこれまで議会でも、学校内の居場所づくりや、一人ひとりに合わせた学びの環境づくりについて提案を続けてきました。
今回のフォーラムを通して改めて感じたのは、不登校支援は「学校へ戻すこと」をゴールにするのではなく、「安心できる場所」を保障し、その子らしく学び続けられる環境を整えることが何より大切だということです。
そして、その制度を考えるときには、当事者の声を丁寧に聞き続ける姿勢を忘れてはいけません。
今回学んだ「学校が子どもに合わせる」という視点と、当事者の皆さんの声を大切にしながら、板橋区でも一人ひとりの子どもが安心して過ごし、自分らしく学べる環境づくりをさらに進めていきたいと思います。
※フォーラムのルールにより、講演資料や投影スライドは共有できませんが、この記事は当日学んだ内容を私自身の視点でまとめたものです。
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オオノ ユカ/40歳/女
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