2024/4/7
現在、計画が進められている近鉄郡山駅周辺整備事業は、主に、近鉄郡山駅の駅舎移設と老朽化した市立三の丸駐車場の移転が行われます。具体的には、現駅舎を北へ約 150メートル、バスターミナルの西側に移設し、橋上駅構造(JR郡山駅や大和小泉駅のような構造)となります。また、九条12号踏切(県道144号線〔カトリック幼稚園からJR郡山駅へ抜ける東西の道〕の踏切)の自動車の通行を禁止し、歩車混在を解消します。そして、三の丸駐車場は、アスモの店舗部分の上に駐車場が設置(いわゆる店舗付公共駐車場)され、イオンモール大和郡山のように商業施設の上に駐車場があるという構造になります。
しかし、この近鉄郡山駅周辺整備事業は2点の疑問が残ります。
(1)新・三の丸駐車場の危険な斜度
近鉄郡山駅前の市立三の丸駐車場に代わり新たに再整備される店舗付公共駐車場は、何階建ての建物になるかは、現在のアスモ大和郡山の所有・運営者である株式会社日本アシストとの協議で決まりますが、現在のアスモの面積を鑑みますと、狭い敷地で高い場所へ移動するには「急な斜面のスロープ」になるのではないかと推測されます。
スロープの斜面が急であると、下るときにはブレーキを踏み続ける必要があります。計画図を見ますと、商業ビルの西側はバスのみの乗り入れとなることから、駐車場の出入口は北側(現、奈良信用金庫本部前)になると推測されます。駐車場の出入口が施設の北側に設置されるとすれば、多くの車は出口から左折することになりますが、左折するとすぐに信号機があり、後続車は駐車場内のスロープでブレーキを踏み続けることになります。これは、高齢者ドライバーにとっては、脛骨筋(すね)が攣る(つる)ほか、腓腹筋(ふくらはぎ)のこむら返りが起こる可能性が高くなり、下りの斜面にもかかわらずブレーキを緩める要因になります。また、ブレーキを緩めると事故が起きるのではないかと想像することで心理的不安を抱えると心筋梗塞のリスクが高まります。いずれにしても大事故が発生する可能性があります。
今回の市が先行事例として研究した滋賀県草津市の「キラリエ草津」や和歌山県田辺市の「オークワ 田辺東山店」は、店舗が1階のみで、駐車場部分が2階より上となり、スロープは危険を感じるほどの斜面ではありません。
(2)現在の駅前踏切(12号踏切)の歩行者専用化による迂回路の道路渋滞の発生
現在の12号踏切を通過する車両が11号踏切(郡山高校南門前)に迂回することを余儀なくされることで、11号踏切の交通量が増加します。すると市役所前の信号機を先頭に交通渋滞が新たに発生する可能性があります。
また、駅舎移転により駅利用者による12号踏切付近の通行量は低下しますが、現在、多くの市民が危険と感じている自転車の通行による危険性は解消されません。なぜならば、自転車の多くは12号踏切を渡り、西方向へ行くからです。
つまり、12号踏切は自動車の通行を続行しても歩車分離の駅づくりはある程度実現できる一方で、自動車の通行を禁止しても、自転車による危険性は変わりません。駅周辺の再整備に伴う交通量の変化を検証せずに新たな交通規制を行うことには疑問が残ります。
こうした安全や利便性に対する視点からも、近鉄郡山駅周辺整備事業には疑問が残りますので、今後は議会を通して計画の修正を要望してまいります。
※これらの疑問を令和6年6月議会の一般質問にて質問しました。質問と答弁はこちらをご覧ください。
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シモジ アツシ/31歳/男
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