2026/7/18
はだだいせん 【札幌市議会議員・中央区】(波田大専・最年少37歳・松下政経塾出身)
7月15日(水)、副首都法案が衆議院で可決され、いよいよ副首都構想の実現が目前に迫っています。
今回は、副首都構想の目的や、副首都の候補地、副首都になるメリット等についてわかりやすく解説しながら、私が昨年より札幌市議会で提言を続けてきた「副首都札幌」の優位性やメリット等についてもお伝えします。

以前から問題となってきた東京一極集中を是正するとともに、東京圏だけが発展するのではなく、日本の経済を牽引する大きな経済圏をもう1つ2つ作ることで、国全体を発展させる狙いがあります。
首都東京が大規模地震などで被災して機能しなくなってしまった時に、その首都中枢機能を代わりに副首都が担うという、国家のBCP(事業継続計画)としての位置づけもあります。
「大阪都構想」と「副首都構想」は別物です。
「大阪都構想」は、政令指定都市である大阪市を廃止して複数の「特別区」に再編し、東京都のような大都市制度へ移行させるという、大阪での議論です。
一方、「副首都構想」は、大阪だけを念頭に置いた議論ではなく、他の都市も副首都になることができ、複数の副首都を置くことも想定されています。
大阪府と大阪市は共同で職員約120人規模の「副首都推進局」を設置し、「大阪都構想」の実現とあわせて構想推進に本腰を入れています。
福岡市は副市長らによるプロジェクトチーム(PT)を設置し、福岡県や北九州市とも連携する意思を確認しながら、具体的な検討を進めています。
愛知県知事と名古屋市長が「これほどの適地はない」と表明し、積極的に立候補を表明しています。
北海道知事が関心を示しており、札幌市と月1回程度の頻度で事務レベルでの意見交換を行っています。
副首都に指定されると、以下のような具体的なメリットが期待できます。
私は昨年より「副首都札幌」の実現に向けて、検討体制の構築や北海道との更なる連携について、札幌市議会 代表質問における提言や、秋元克広札幌市長への要望を行ってきました。

<札幌市議会での代表質問>
https://hada-daisen.com/report/20251203-1/

<秋元市長への要望>
https://hada-daisen.com/report/20251118-2/
全日空(ANA)では羽田で担ってきた『運航司令塔機能』の分散拠点を北海道に置きました。
北海道を選んだ理由については、首都圏直下型地震や南海トラフ地震、富士山噴火による直接的な被災影響が小さく、一定規模の人員や経営資源を継続して確保できる点を挙げております。
民間の視点からも、中枢機能のバックアップ拠点として北海道の優位性が高く評価されたものと受け止めております。
<もしもの時も、私たちの翼は止めない。ANAグループが北海道で挑む「運航司令塔機能の事業継続計画(BCP)」の舞台裏>
https://www.anahd.co.jp/ana_news/2026/07/08/20260708.html
食料自給率が200%を超える北海道。再生可能エネルギー発電量の割合も4割を超えて、全国平均の2倍程度となっており、将来的にはエネルギーも100%自給できるポテンシャルがあります。
食料とエネルギーを自給できるのは北海道だけであり、有事に食料とエネルギーの供給拠点の役割を担えるのは、他都市には無い大きな強みです。
北海道新幹線は、50年以上前から整備が計画されていましたが、未だに札幌延伸は実現しておらず、目標とする2038年開業の目途すら立っていない状況です。
札幌が副首都になることで、国全体における札幌や北海道の戦略的な位置づけが高まり、北海道新幹線 札幌延伸の早期実現も期待されます。
副首都には中央省庁の一部を移転することも想定されています。
有事に食料とエネルギーの供給拠点を担う北海道に農林水産省や資源エネルギー庁を移転することで、関連産業の誘致も見込まれ、経済活性化や地方創生にも繋がります。
今後、副首都指定に向けた都市間の競争が激化することが予想されます。
ただ、副首都は1つに限らず、複数指定することも想定されており、私はむしろ副首都は2つ・3つあった方が良いと考えます。
「大阪は東京と同時被災の可能性がある」「札幌は冬場は機能不全に陥る」「福岡は夏場は台風や集中豪雨」等と足を引っ張り合うのではなく、南北に縦に長い日本列島の強みを最大限に活かし、複数副首都によって、有事においては、いつ何があっても確実に首都機能をバックアップできる強靭な日本を目指すべきです。
また、平時においても、副首都が各圏域の牽引役となり、それぞれの地域が、それぞれの強みや良さを発揮した「百花繚乱の国づくり」を目指して、今後ますます副首都構想の議論を深めて参ります。
副首都構想や副首都札幌の実現について、ぜひ皆さまのご意見をお寄せください。
【お問い合わせ・ご意見はこちらへ】
E-mail:info@hada-daisen.com
著者プロフィール
波田 大専(はだ だいせん)/札幌市議会議員(中央区・日本維新の会)
札幌市出身。平成元年生まれ、37歳。2児の父(3歳と4歳)。札幌旭丘高校、北海道大学経済学部を卒業後、ホクレン農業協同組合連合会での勤務を経て松下政経塾に入塾。2023年札幌市議会議員選挙に初当選(中央区選挙区 10,196票)。行政書士、社会福祉士。母親の認知症をきっかけに「認知症サポーター養成講座」の講師としても活動中。日本維新の会(北海道) 政調会長。
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