2026/8/18
習志野市議会議員の三代川ゆうやです。
習志野市議会議員団研修で、
株式会社キャリア支援 公務員研修センターの高嶋直人氏を講師にお迎えし、「議会におけるハラスメント防止」について学びました。
資料は公表NGなので、私なりにまとめてみます。
(かなり長くなってしまいました。。。)

高嶋氏は人事院や財務省などでの勤務経験があり、現在は国や自治体、地方議会などでハラスメント防止や人材マネジメント等の研修を行っています。
今回、特に印象に残ったのが、
「厳しい議論と人格攻撃は違う」
ということです。
議員には、行政を厳しくチェックし、必要であれば厳しい議論を行う役割があります。
一方で、職員個人への人格攻撃によって建設的な議論ができなくなれば、行政組織にも影響し、最終的には市民サービスの低下につながりかねません。
また、公共性の高い仕事は相手を選ぶことができないため、公務員はカスタマーハラスメントなどを含め、様々なハラスメントを受けやすい側面があるというお話もありました。
公務員のなり手確保が課題となる中、良質な行政サービスを維持していくためにも、職員が安心して能力を発揮できる環境づくりは重要です。
◼️「パワハラでなければOK」ではない
もう一つ印象的だったのが、
「パワハラではないことは必要条件にすぎない」
という考え方です。
パワハラには該当しなくても、「悪いマネジメント」はあります。
単にハラスメントをしないことを目標にするのではなく、立場や年齢にかかわらず、「おかしいことを、おかしい」と言える組織をつくることが大切です。
そのためには、管理職だけでなく幅広い職員が継続的に研修を受けることや、管理職自身のマネジメント能力を高めていくことも必要です。
講義では、上司以外によるハラスメントも一定数存在することや、知識・経験、職場での関係性によっては、部下から上司へのいわゆる「逆パワハラ」が成立する場合があることなども学びました。
また、直接言われた本人が気にしていなくても、周囲で聞いている職員の勤務環境を害する可能性があるという話も印象的でした。
議員活動でも、長年付き合いのある管理職とのやり取りでは問題にならなくても、その場にいる若手職員などがどう受け止めるのかという視点まで持つ必要があります。
◼️公務員のルールには独自の特徴も
公務員のセクハラに関するルールは、民間より対象範囲が広い部分があることも学びました。
職場内・職場外の考え方や対象となる相手、ジェンダーハラスメントなどについても説明があり、単純に民間企業と同じ基準で考えてはいけないという点は重要です。
また、「外科医=男性」と無意識にイメージしてしまう例を使ったアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)についての話もありました。
悪意がなくても、自分の中にある思い込みによって誰かを無意識に排除してしまうことがあります。
様々な立場の市民に行政サービスを提供する自治体だからこそ、議員・職員ともに意識すべき視点だと感じました。
◼️三代川からの質問
私は質疑で、
「議員には行政を厳しくチェックする役割があります。一方で、議員から職員へのハラスメントも防ぐ必要があります。議員の調査・監視機能を萎縮させず、適正な要求とハラスメントを分けるためには、どのような基準が必要でしょうか」
という趣旨の質問をしました。
高嶋氏からは、ご自身が人事院総務課長として国会対応を担当していた経験を踏まえ、「北風と太陽」のようにバランスが重要というお話がありました。
特に印象に残ったのが、職員を一人の人間としてリスペクトしてくれる議員に対しては、職員側も「本当のことを言わなければ」という気持ちになったという実体験です。
一方的に攻撃することと、行政を厳しくチェックすることは同じではありません。
職員を尊重することと、行政を厳しくチェックすることは両立できる。
むしろ相手を尊重しながら的確に質問することが、正確な情報や本音を引き出し、より本質的な行政監視につながるのだと思います。
また、議員側だけではなく、職員側にも「議員にどう説明し、どう向き合うのか」を学ぶ必要があるというお話もありました。
◼️習志野市にどう活かすか
今回の研修を「ハラスメントをしてはいけない」という話だけで終わらせてはいけないと思います。
習志野市議会としては、まず現在のルールや相談体制などを確認した上で、条例ありきではなく、本市にどのような仕組みが必要なのかを考えることが重要です。
また、市役所についても、
管理職だけでなく幅広い職員への研修は十分か。
管理職登用時にマネジメント適性をどのように見ているのか。
職員が「おかしい」と言える職場環境になっているか。
議員や市民など外部からのハラスメントに対して職員を守る仕組みは十分か。
など、確認していきたいポイントがあります。
そして何より、議会と行政は馴れ合う必要はありません。
議員は行政を厳しくチェックする。
執行部は議会に正確な情報を伝える。
その上で、お互いを一人の人間として尊重する。
今回の研修を通じて、
「人にはリスペクト、政策には厳しく。」
という姿勢の大切さを改めて感じました。
ハラスメントをしないことはゴールではなく、より良い議会・より良い行政組織をつくるための最低条件です。
議員と職員がそれぞれの役割を果たしながら、必要なことを率直に言い合い、建設的な議論ができる関係をつくる。
今回の学びを、習志野市議会と習志野市役所の組織づくり、そしてその先にある市民サービスの向上につなげていきたいと思います。
習志野市議員団の皆様貴重な機会を頂き、
ありがとうございました🙇♂️
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