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大浜 ようすけ ブログ

どうなる、庁舎位置。~令和7年2月全員協議会~

2025/2/25

2月20日(木)に全員協議会が開催され新庁舎整備などを含む枚方市駅周辺再整備の取り組みについてが協議されました。
少々長いですが重要なことですのでブログでもご報告します。

枚方市のyoutubeチャンネルより(枚方市議会 令和7年2月全員協議会)
<全員協議会の資料について>
枚方市駅周辺再整備の取り組みについて
参考資料)災害時の防災性について
参考資料)新しい市役所本庁舎の整備に関するアンケート中間報告書
参考資料)新しい市役所本庁舎の整備に関する個別意見聴取結果
参考資料)「長期財政の見通し(令和7年2月) 抜粋」

市駅周辺再整備の取り組みについて(概要)

これまで「枚方市駅周辺整備基本構想(2004年11月策定)」「枚方市駅周辺再整備ビジョン(2013年3月策定)」「枚方市駅周辺再整備基本計画(2021年3月、2023年6月一部改訂)」を策定してきて、新庁舎整備については「枚方市新庁舎整備基本構想(2021年3月)」を策定。令和4年に庁舎移転条例が提出されたものの、否決(賛成18票反対12票)をされています。

当時はそもそもの庁舎移転を反対ということもありましたが、市民説明の不足という意見もあり、この間、市民説明会やシンポジウムの実施などを通して枚方市としては進めてきました。
加えて、市議会からの意見への対応などもあり今回全員協議会が実施をされました。

1.今回のポイント
▶みどりの大空間について
現市役所庁舎の跡地付近は、土地区画整理事業によってニッペパーク岡東中央(約0.5ha)を拡大。
整備(+約0.6ha)し、『ウォーカブル機能の中心』として、まちの魅力を高めるシンボリックな公園・広場を整備し、「みどりの大空間」を形成。

▶道路計画について
広域緊急交通路(赤字点線矢印部分)の府道枚方茨木線を基幹道路として整備(交通流入抑制、土地利用増進などを目的に)。歩行空間を形成して、災害時の避難経路の確保を行いながらもウォーカブルなまちづくりを創出

ここでわかるように、区間Bについては図面上は道路が横断されていますが、緊急車両や搬出入車両の通行機能を確保されることになります。
例えば、基本的には歩行空間をベースにしたエリアにして上記のような必要な車両以外は進入を規制することで対処をすることも可能かもしれません。

▶民間活力導入エリアの市有地の有効活用について
市庁舎や旧市民会館等の市有地に対して土地区画整理事業により道路や公園整備等、新庁舎整備の敷地等として必要な面接を確保した上で残る市有地(0.8ha)を民間活力導入エリアに換地し、有効活用の方法を検討。
有効活用の手法は公募による売却を前提。定期借地は他自治体の事例や借地料を得る手法、導入の可能性などの調査は継続。

有効活用の判断時期は下記の通り。

民間活力については様々意見はありますが、この枚方市駅というターミナル駅前の一等地をにぎわい創出の核としていくことは重要だと考えます。
また、タワーマンションなどの誘致が決まったわけではないものの、割とそれを前提(?)とされた質疑も多かったように感じますが、タワマンが良いかどうかはさておき、私個人としては【住宅供給】ということは重要だと思います。

大浜の過去ブログでも解説中。
こちらは過去のブログの紹介ですが、大きなまちづくりをする時にソフト面だけでなく、住みたいと思える物件が出てくることは大切です。ただ、住宅供給だけでなく複合施設としてのモノ消費ではなく、コト消費の推進をはじめたとしたまちの魅力を高める施設やインキュベーション施設、また川原町など周辺の飲食店などへの導線など回遊性をどのように高めるかなども今後、議論が必要だと思います。

新庁舎は4街区?5街区?どっちが優位なの?

今までも新庁舎の4街区(市民会館跡地での建て替え)と5街区(府民センター跡地での建て替え)については議論が続けられていますが、私としては以下の観点で改めて5街区(行政案)が優位であると感じています。

①市の負担額:4街区案になると、新たな道路の設計などの費用増加するリスクがあり、総じて5街区案の方が市の負担額は抑えられる。()内は計画変更前の金額。

②供用開始までのスケジュール:4街区案になると計画はゼロベースになり、府や国との協議に見通しが立たず、供用開始大幅に遅れる見込みがある。(左は5街区案、右が4街区案)

③防災の観点:前述の全体像を見ていただくとわかるように5街区案だと広域緊急交通路に面しており、基盤整備がされていることに加え、新庁舎は周辺環境から4街区よりも地盤が高く、さらに地盤のかさ上げ対応も行いやすいという評価。周辺が木造住宅密集地であるかどうかということもあります。
また、みどりの大空間が一時避難機能になった時に、新庁舎が災害対策機能を有しますがその際に一時避難所との区分ができるということが重要です。
仮に一時避難所である広場と庁舎が区分されていないと物資輸送や人流などの観点からの混乱が生まれてしまう可能性があり、区分されている5街区の方が防災の観点からも優位だと言えます。

④まちづくりの効果:4街区、5街区の一体的な土地利用の促進への期待(民間活力導入)。また売却(定期借地にしても)による税収増加効果などこれは過去から言われている内容です。

全員協議会資料はこちら
※18~20ページが比較表

今後のスケジュール

令和7年3月定例月議会に市役所の位置に関する条例の改正の提案がされる予定であり、今後のスケジュールは下記の通りです。仮にこの3月で議会で成立されれば新庁舎は令和16年度供用開始見込みとのこと。

こちらは総概算事業費になっていますが、物価高騰の影響もあり既に事業費の上振れによる修正は行われており、一定スピード感をもち事業を前に進める必要があります。

ここまで議会においても勉強会や全員協議会など複数回の実施がございました。
私たち会派でも議会活動以外でもチラシやブログなどの発信なども通じて発信をしてまいりましたが、一定議論は出尽くしたように思います。(というか、議論ができないのではないか)

以下は以前のブログから抜粋ですが、
枚方市駅前の再整備については相当以前より議論が続けられ、時代の流れにより修正を重ねて現在に至ります。勿論、様々なご意見があると思いますしこれだけ大きな事業になるのでどちらにしても100%の合意というものは難しいかもしれません。

ただ大切なことは実際にこれらの計画が完遂されるのはおおよそ10年という単位で未来であるということです。10年という時間軸は想像以上に変化が大きく、例えばスマホが国内市場で普及が始まったのは2010年頃と言われており当時は、ここまで浸透するとは思われていませんでした。
またこの数年でリモートワークや学校現場においても子どもたちに1人1台タブレットなど大きな時代の流れが来ています。

VUCAの時代だと言われるように将来予測などできない時代です。
その中で多くの方に枚方市を選んでいただけるように戦略的に投資を行うことが重要です。
これらの計画について今まで興味関心を持てなかったという皆さまは、お子様やお孫さんもしくは大切な方の10年先を想像してその人にとっての良いまちをイメージして読んでいただきたいと思います。

勿論進めていくうえでの課題は山積していますが、課題があるから止めるのではなく、どのようにその課題を乗り越えていき10年先、いや100年先の未来を創るのかという前向きな発想でこの問題にも向き合ってまいります。

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著者

大浜 ようすけ

大浜 ようすけ

選挙 枚方市議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 3,074 票
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肩書 枚方市議会議員【大阪維新の会】
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