2026/9/10
日本維新の会、北区議会議員のさいとう尚哉です。
先般公表された国土交通省の『トイレの便器数に係る基準と適用のあり方に関するガイドライン』ですが、重要なのは女性用便器だけでなく男性便器数も十分確保されることです。北区でも新庁舎整備等が予定されているなか、国土交通省のガイドラインが男性用便器の削減につながらないよう本会議で質疑しました。
また、男性であれば御存知かもしれませんが、男性用小便器はプライバシーを犠牲にしていることがほとんどです。それが理由で小便のために大便器を利用する男性も増加しているなか、新設される区有施設では男性用小便器のプライバシー確保について御配慮いただきたいということも提言しました。
以下、北区役所総務部長からいただいた答弁となるので御参照いただければ幸いです。
さいとう尚哉:2026年6月、国土交通省は『トイレの便器数に係る基準と適用のあり方に関するガイドライン』を公表しました。国土交通省が実施したアンケートによると、トイレに利用にあたり「『行列に並ばなければならないこと』に対して不便・不満・不安を感じていると回答した人の割合」は、駅は男性35.3%で女性55.2%、大規模商業施設は男性17.7%で女性47.4%でした。こうした文脈において、ガイドラインでは「男女の性差を踏まえ、トイレの待ち時間が平等になるように、原則として、利用者が概ね男女同数である施設においては女性便器数が男性便器数(大便器と小便器の合計)以上となる基準とすること」が定められました。女性の社会進出等を背景に女性用トイレで行列が発生している状態を解消し、「男女を問わず誰もが安全で快適に利用できる環境」を実現しようとする方向性には賛同するところです。
しかし、当該基準を適用するにあたり、機械的に男性便器数を減らすことになれば、結果として男性用トイレで行列が発生する可能性もあります。国土交通省のガイドラインにおいて、男性用トイレでも大便器に行列が発生することが記載されていますが、だからこそ「男性用トイレと女性用トイレの双方で必要な便器数が確保できるよう、十分な面積を確保するよう努めること」が大変重要となります。特に不特定多数が利用する区有施設の整備において、北区は国土交通省のガイドラインをどのように設計等に反映させていくのか、公式見解を御提示いただきたいとかんがえています。また、男性小便器ではプライバシーを犠牲にしていることは、皆様も御存知かもしれません。国土交通省のガイドラインでも「小便器の間に衝立(パーティション)を設置すること」が「行列改善に関する取組」のひとつにあげられていますが、男性小便器の環境改善について政府指針が提示されたことは、北区としても重視すべきであるとえいます。
これらを念頭に質問いたします。国土交通省が策定したトイレの便器数のガイドラインについて、今後の区有施設整備にどのように適用していく方針か御教授ください。その際、機械的に男性用便器数が減らされることがないよう、男性用便器数についても小便器・大便器ともに十分確保することを徹底いただきたくおもいますが、見解を御教授ください。くわえて男性用小便器におけるプライバシーの確保をどのように推進していくか、見解を御教授ください。
総務部長:国土交通省が策定した「トイレの便器数に係る基準と適用のあり方に関するガイドライン」に関する質問について、お答えいたします。区では、区有施設の整備にあたり、建築設計の分野で広く用いられている「空気調和・衛生工学会」の規準を参考に、トイレ環境の整備に取り組んでおります。
国土交通省が示したガイドラインにつきましても、その趣旨を十分に踏まえることが重要であると認識しており、今後の施設整備において、施設全体の機能とのバランスなども考慮しながら、トイレに必要な便器数や配置などを検討してまいります。
一方、既存施設や既に設計が完了している案件につきましては、建物の構造などの制約から、ガイドラインの考え方を適用することが難しい場合もございます。なお、ガイドラインへの対応を理由として、男性用の大便器及び小便器を減らす考えはございません。また、男性用小便器におけるプライバシーの確保につきましては、利用者の安心感の向上という観点から重要な課題であると認識しております。
今後、施設の新築や改修の機会を捉え、利用者の利便性やプライバシーの確保に配慮したトイレ環境の整備について、各施設の現状や利用者ニーズを見極めながら検討してまいります。
出展:2026年第3回定例会議事録
前向きな御答弁をいただいたとおもいます。北区議会で「男性の権利」について発信する議員はほとんどいません。軽視されがちな「男性の権利」について、引続き適宜問題提起していきたいとおもうので、さいとう尚哉の活動に御注目いただければ幸いです。
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