2026/8/11
2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️
現在 348/400冊
題名 『謀略と狂気が支配する国際政治の奈落』
所感 「本書によると、ロシアが流す嘘の情報そのもので投票先を変える人は実はとても少なくて、選挙などの場面で人々を本当に動かしているのは右派ポピュリズム系の人気インフルエンサーたちで、その結果ロシアは嘘の種を大量にまき、それを影響力のある発信者に自然と拾わせて広げる形で世界全体を動かしているのだと感じました。」
📘本の概要📘
本書が一冊を通して伝えているのは、軍事力よりも情報が国際政治を動かす時代になった、という見方です。その一番わかりやすい例として本書が取り上げるのが、世界のリーダーだったアメリカが、内側から弱っていく姿です。
本書によれば、2025年1月に2回目のトランプ政権が始まると、まず力を入れたのは、前の政権で自分を批判した人たちを政府から外すことでした。その中心的な手段が「スケジュールF」(簡単に言うと、政策に関わる公務員を簡単にクビにできるようにする制度)の復活で、解雇や退職の勧奨などが重なった結果、2025年の1年間で連邦政府の職員は10万人を超える規模で減りました。海外を助けるための組織であるUSAID(米国国際開発庁)も事実上なくなり、これはイーロン・マスク氏が率いた政府効率化のための組織(DOGE)が主導しました。
本書がとくに深刻だと見るのが、情報を扱う力の低下です。外国からのサイバー攻撃やうその情報に対応するCISAという組織は、職員が3300人から2200人へ減らされ、CIA(アメリカの情報機関)でも約1200人を減らす計画が打ち出されました。しかも本書は、力の落ちた政府の要職に、根拠のない陰謀論を唱える人物が次々と就いたことを重く見ます。ワクチンに批判的なロバート・ケネディ・ジュニア氏が保健福祉長官に、かつてFBIは不要だと語っていたカシュ・パテル氏がFBI長官になった、という具合です。
そして本書がもう一つ強く指摘するのが、ロシアとの関係です。キリル・ドミトリエフ氏(ロシア政府のお金を運用する組織のトップで、プーチン大統領に直接つながる人物)が、トランプ氏の側近スティーブ・ウィトコフ氏に近づきます。プーチン氏はウィトコフ氏をモスクワに招いて3時間半ほど話し合い、ゼレンスキー大統領に批判的な話を伝えたとされます。その後、トランプ氏がゼレンスキー氏を公に批判する場面が増えていったという流れを、本書はたどっていきます。
ここから本書が読み解く仕組みは、こうです。
民主主義の国々をまとめる中心だったアメリカが内側から弱ると、西側の国々はバラバラになります。その結果、ルールを無視して力で押し通そうとするロシア・中国・イラン・北朝鮮(本書はこの4か国をまとめてCRINKと呼びます)を、もう誰も止められなくなります。
軍事力で正面から勝てなくても、相手の国の内側を分断して弱らせれば十分だという、この安上がりなやり方こそが今の世界を動かしていると、本書は具体的な事実を積み上げて見せてくれます。
🎙️YouTube解説ラジオ🎙️
【ルール】
①本の読み返しOK(カウントは2回まで)
②挫折禁止の為、宣言と公開
#大和市 #大和市議会 #星野翔 #黒井文太郎 #ビジネス社

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