2026/8/7
2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️
現在 346/400冊
題名 『図解 よくわかる自治体決算のしくみ 改訂版』
所感 「本書によると、決算の財産に関する調書では、土地や建物は金額ではなく面積で書かれます。しかも道路や橋りょう、河川や港湾は記載しなくてよいことになっています。だから従来の決算では、資産がいくらあるのか金額で分かりません。そこで取得価額まで記載する固定資産台帳を作る地方公会計が必要になったのだと感じました。」
📘本の概要📘
自治体の決算を読むときに、本書で説明している一つが健全化判断比率です。これは平成19年にできた自治体財政健全化法で決められた4つの数字で、自治体のお金が行き詰まる前に手を打つために作られました。4つとは、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率です。このうちいずれかが早期健全化基準を超えると財政健全化計画を作らなければなりません。さらに、将来負担比率を除く3つの数字が財政再生基準を超えると、財政再生計画を作らなければなりません。本書はこれをイエローカード、レッドカードと呼んでいます。
4つの数字は、それぞれ見ている範囲が違います。実質赤字比率は普通会計(簡単に言うと、どの自治体でも同じ範囲になるようにそろえた会計)だけを見ます。連結実質赤字比率は水道や病院などの公営企業も足した自治体全体を見ます。実質公債費比率はさらに一部事務組合まで、将来負担比率は土地開発公社や第三セクターまで含めて計算します。範囲を広げていくことで、表に出にくい負担も拾おうという作りです。
そして本書がはっきり書いているのが、この4つの数字の間にはトレードオフ(簡単に言うと、あちらを立てればこちらが立たなくなる関係)があるということです。たとえば実質赤字比率を下げたいとき、いちばん早く効くのは基金を取り崩すことと、地方債を多く発行することです。どちらもその年の収入が増えるので、赤字はすぐ小さくなります。ところが基金が減り借金が増えるので、将来負担比率は悪くなります。実質公債費比率も同じで、地方債の返済を先に延ばせばその年の返済額は減りますが、残高が減らないので将来負担比率は増えます。
つまり、数字を良くする方法には即効性のあるものと地道なものがあります。即効性があるのは、貯金を取り崩すことと借金を増やすことです。地道なほうは、職員数の見直しや手当の削減、経費そのものの削減です。本書は前者をトレードオフのある手段、後者を地道な努力と整理しています。表面の数字だけを見て良くなったとは言えず、4つを並べて見て初めて実態が分かるということになります。
住民の側から言えば、ここは押さえておく価値があります。財政が苦しくなったときの選択肢は、支出を減らすか、収入を増やすかの2つしかありません。収入を増やす側には税や使用料の引き上げが並びますが、それは民間から取り上げる分が増えるということです。価値を生み出すのは民間の側であり、行政の役割はその邪魔をしないことです。だから先に確かめるべきは、支出の中身のほうだと思います。本書のように仕組みを知っておけば、その確認ができます。
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無し
【ルール】
①本の読み返しOK(カウントは2回まで)
②挫折禁止の為、宣言と公開
#大和市 #大和市議会 #星野翔 #磯野隆一 #学陽書房

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