2026/8/6
【税金の考え方】
自分の体は自分のものだという考えは、ジョン・ロックの思想から始まった近代国家の大切な出発点です。
この『身体所有権』は、人間が生まれながらに持っている自然権です。
ロックののちにロスバードは、これを経験や歴史より前からあるもの(アプリオリなもの)として捉え直しました。
この身体所有権から生まれる『財産権』もまた、守るべき根本的な権利です。
一方で、近代国家を成り立たせている社会契約は、後から作られた仕組み(アポステリオリなもの)です。
税金もこの社会契約の一部であり、自然権を守るための『手段』であって『目的』ではないのです。
したがって、優先されるべきはあくまで『個人の身体所有権(財産権)』です。
税金そのものを否定する必要はないし、税金はあってよいです。
ただし「どこからが取り過ぎか?」は誰にも正確にはわからないのです。
一例として、ラッファー曲線があります。
これは「税収が最大になる税率」が存在することを示しています。
ただし、それは「経済にとって望ましい税率」とは別のものです。
また、経済成長が最大になる税率を推計した研究では、20〜25%程度という数字もあります。
もっとも、国の人口動態や経済状況によって変わるので、絶対的な基準ではありません。
それでも『倫理的な優先順位』としては「取らないこと」の方が「取ること」より正しいことは当然なのです。
つまり、税金を取ること自体を悪だとは言わない。
ただ、原理的、倫理的には「取らない方を優先する」のが筋が通っている。
この自制を常に意識することこそが、近代国家に生きる人間の倫理と言えるのだと考えています🫡

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