2026/7/2
2027年3月31日までに400冊読む修行🏋️♀️
現在 337/400冊
題名 『財務会計論テキスト2』
所感「本書では、1株当たり当期純利益(株1つ分の会社のもうけ)を計算するときに、会社全体のもうけを株の数で割るだけのシンプルな話でありながら、株の数が途中で増えると「平均を取り直す必要」が出てくることが説明されていて、株1つの重みを正しく見せるための細かな調整が要る計算なのだと感じた。」
📘本の概要📘
本書は、公認会計士試験の対策として、会社の決算の数字をどう作りどう見せるかというルールを幅広く扱った内容です。そのなかで本書がとくに丁寧に説明しているのが、1つの会社の成績を事業ごとに分けて見せる、という考え方です。扱われているのは、そもそもなぜ分けて見せる必要があるのか、どうやって分けるのか、どこまで細かく開示するのか、という基本のところから、似たもの同士をまとめてよいのか、小さすぎる事業まで全部出すべきか、といった実務の判断まで、幅広い範囲に及んでいます。
まず全体像として、本書は「決まりだからこう書きなさい」と教えるのではなく、なぜそのルールがあるのかという理由から入っていくのが特徴です。会社の中には、パン屋さんもやっていて、カフェもやっていて、お弁当の宅配もやっている、というふうに、いくつもの事業を1つの会社で営んでいるところがたくさんあります。この会社全体の売上や利益だけを見せられても、外から見ている人には、どの事業がもうかっていて、どの事業が足を引っ張っているのかが分かりません。そこで、事業ごとに数字を分けて見せましょう、というルールが出てきます。
具体例として、本書ではa部品事業、b部品事業、it事業という3つの事業を営んでいる会社が取り上げられています。この3つをそのまま並べるのではなく、まず、性格が似ているa部品事業とb部品事業を1つにまとめて「部品事業」として扱います。次に、売上や利益、資産のいずれかが会社全体の10%以上ある事業だけを、正式に外へ報告する対象として選び出します。だから、あまりに小さすぎて全体の判断にほとんど影響しない事業は、無理に細かく出さなくてよい、というつくりになっています。ここで本書がおもしろいのは、この分け方を、外向けの決算のためだけに新しく作るのではなく、社長さんが日ごろ社内で業績を見るときに使っている区分を、そのまま外に開示していく、という発想を採っている点です。社内で見えている姿と、社外に伝わる姿がずれないようにする、ということです。会社の中の景色と外から見える景色をそろえるという地味な工夫が、決算書の信頼を支えているのだと分かります。議会で企業会計を読む土台として、活用していきたいと思います。
【ルール】
①本の読み返しOK(カウントは2回まで)
②挫折禁止の為、宣言と公開
#大和市 #大和市議会 #星野翔

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