2026/5/19
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
福井市春山地区での橋本左内先生生誕祭関連イベントに参加し、当時の福井藩が抱えていた危機感とその打開策を学んでいると、現代の日本と驚くほど重なる構造が見えてきました。それは、「硬直化した特権階級に代わり、現場感覚を持つ中下級の層が歴史を動かし始める」という歴史の必然です。
幕末、日本の危機を救ったのは決して徳川一門や門閥層の上級エリートたちだけではありませんでした。実際に歴史の歯車を回したのは、西郷隆盛、木戸孝允、坂本龍馬といった、藩の中では決して高くない家格に属した「中下級武士」たちです。
客観的な事実として、当時の彼らの家格と政治に関わり始めた年齢を見ると、西郷隆盛(47石)は26歳、木戸孝允(90石)は25歳、坂本龍馬(150石)は25歳と、極めて若く、かつ現場に近い立場から活動を始めていました。
彼らには、先例や家格に縛られる上層部にはない「リアリズム」がありました。民衆の疲弊を肌で感じ、外国との国力差を冷静に見つめ、自らの身分を捨ててでも国を守るという覚悟。この「現場の危機感」こそが、時代を動かすエネルギーとなったのです。
福井藩の理論的支柱であった橋本左内は、わずか20代で、現代の日本にも通用する鋭い政体改革構想を打ち出していました。今回の講演資料から、その本質的な視点を整理します。
| 左内の改革構想 | 現代日本への問いかけ |
|---|---|
| 外国と貿易して国と民衆を豊かにすべき | 円安や産業空洞化が進む今、いかに利益を国民に還元するか。 |
| 安全保障のため他国と同盟し独立を保つ | 追従ではない、真の独立を見据えた外交戦略の確立。 |
| 民衆の心情に配慮しなければ国は滅びる | 国民の生活実感と乖離した今の政治への警鐘。 |
| 「日本国中を一家と見」て体制を刷新する | 縦割り行政や既得権益を打破する強力なガバナンス。 |
左内は、相応の家格でないと要職に就けない封建制の弊害を厳しく批判し、有能な人材を登用して社会の変化に即応する仕組みを求めていました。 この「家格による制限」は、現代の日本における「世襲議員による政治の独占」と驚くほど似通っています。
今、日本の政治は再び硬直化しています。地盤・看板・鞄を引き継ぐ世襲議員が中心となる今の体制は、かつての幕末の門閥社会と重なります。そこには「失うものの大きさ」ゆえの保身があり、大胆な変革を阻む壁となっています。
しかし、歴史は繰り返します。中央の政治が動けない中、今まさに声を上げているのは、地域に根ざし、市民の苦悩を直接聞き、既得権益に縛られずに動ける地方議員や独立系の志士たちです。彼らこそが、現代における「中下級武士」であり、令和の維新を担う主役になると私は確信しています。
橋本左内が説いた「民衆を豊かにするための貿易」や「独立を保つための同盟」という視点は、特定の派閥や家族の利益を守るためではなく、日本全体を一家族と捉える広い視野から生まれたものでした。
特権階級の論理ではなく、現場の切実な声から国を創り直す。幕末の志士たちがそうであったように、私たち「持たざる者」が志を持って横に繋がり、この閉塞感を打破していく。福井の地で左内先生の志に触れ、その決意を新たにしました。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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