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レッセフェール 自由経済の原点

2026/4/15

放っておいてくれ! 〜自由経済の原点「レッセフェール」と商人の叫び〜

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

「レッセフェール(Laissez-faire)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。日本語では「自由放任主義」と訳されますが、その語源には、政治と経済の理想的な関係を象徴する痛烈なエピソードが隠されています。現代の規制改革や経済活性化を考える上でも、この言葉の持つ意味は非常に重いものです。


1. 誕生の瞬間:財務総監への「商人の一言」

17世紀後半のフランス。当時の財務総監コルベールは、強力な国家統制(重商主義)によって経済を隅々まで操ろうとしていました。ある時、コルベールは商人ルジャンドルに対し、「商売を盛んにするために、政府は何をしてほしいか」と尋ねました。良かれと思って問いかけた大臣に対し、現場の商人はこう言い放ったのです。

「Laissez-nous faire(我々になすに任せよ = われわれの勝手にさせてくれ)」

これが「レッセフェール」という言葉の始まりです。現場の人間にとって、お上の的外れな介入こそが最大の邪魔であるという切実な叫びでした。

2. アダム・スミスと「見えざる手」

この商人の叫びを経済理論として完成させたのが、「経済学の父」アダム・スミスです。彼は、政府が細かく管理しなくても、個人が自分の利益を求めて自由に活動すれば、市場の調整機能によって結果的に社会全体の利益が最大化されると考えました。これがいわゆる「見えざる手(Invisible Hand)」です。

役割の分担 内容
政府の役割 国防、警察、公共事業などの「最小限の公務」に限定。
市場の役割 自由な競争を通じて、価格決定や資源配分を最適化する。
個人の役割 自らの利益を追求することで、結果として社会を豊かにする。

3. 現代社会における「自由」のバランス

レッセフェールは爆発的な経済成長をもたらしましたが、歴史が進むにつれて、極端な格差や環境破壊といった「市場の失敗」も浮き彫りになりました。そのため、現代の経済は「完全な放任」ではなく、政府が一定のルール(セーフティネットや独占禁止法など)を敷いた上での自由という形に進化しています。

4. まとめ:現場の知恵を信じる政治へ

レッセフェールという言葉の根底にあるのは、「現場を一番知っている人々に任せるのが最善である」という深い信頼です。政府が全てをコントロールできると思い上がるのではなく、民間の活力を最大限に引き出す環境を整えること。これこそが、今求められている政治の役割ではないでしょうか。

ルジャンドルが叫んだ「放っておいてくれ」という言葉は、官僚主導の政治が陥りやすい罠に対する、時代を超えた警告として今も響いています。

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

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