2026/4/26
町名の由来にもなっている伊奈備前守忠次公。
その忠次公が、天正19年、1591年に小室丸山の地に陣屋を構えた場所が、現在の伊奈氏屋敷跡です。伊奈氏屋敷跡は、二の丸跡、表門跡、裏門跡、土塁、堀、道など、当時の面影を今に伝える貴重な史跡であり、昭和9年、1934年には埼玉県指定記念物、史跡に指定されています。
伊奈備前守忠次公は、徳川家康の関東入国後、代官頭、後の関東郡代として、治水、新田開発、検地、街道整備などに尽力し、江戸幕府の基盤づくりに大きく貢献した人物です。伊奈町という町名の背景には、こうした歴史と、地域を治め、暮らしを支えた先人の足跡があります。
4月25に伊奈氏屋敷跡の二の丸跡と裏門跡周辺で行われた草刈りボランティアに参加させていただきました。
この草刈りボランティアは、単に草を刈って景観を整えるだけの活動ではありません。伊奈町の歴史を後世に残すための保存活動であり、地域の方々が自分たちの手で町の大切な財産を守る、非常に意義のある取り組みです。町でも、伊奈氏屋敷跡をよりきれいにし、歴史を感じられる場所にするため、二の丸跡や裏門跡周辺の草刈りボランティアへの協力を呼びかけています。
昨年までは裏門跡周辺で作業に参加していましたが、今年は二の丸跡での参加となりました。
場所が変わると、同じ伊奈氏屋敷跡であっても見える景色や感じ方が少し変わります。普段、何気なく通り過ぎてしまう場所であっても、実際に草を刈り、土に触れ、地域の方々や町職員の皆さまと言葉を交わしながら作業をすると、この場所が単なる史跡ではなく、今を生きる私たちとつながっている場所なのだと改めて感じます。
伊奈氏屋敷跡には、現在でも土塁や堀、道路などが残り、裏門跡周辺では発掘調査により障子堀も確認されています。現在は保護のため埋め戻されていますが、400年以上前の歴史を今に伝える大切な遺構です。こうした史跡を守るには、行政による保存や調査だけではなく、地域の理解と協力が欠かせません。草が伸びれば、史跡としての見通しが悪くなるだけでなく、見学しづらくなり、地域の人々が歴史に触れる機会も失われてしまいます。反対に、地域の手で手入れが続けられることで、そこは「守られている場所」となり、子どもたちにも、町外から訪れる方々にも、伊奈町の歴史を伝えやすい場所になります。
私は、地域ボランティアには大きな意味があると考えています。
一つは、歴史を守ること。もう一つは、人と人とのつながりをつくること。
そして、もう一つは、自分たちの町を自分たちで良くしていくという意識を育てることです。
伊奈町で生まれ育ち、自分自身も家族もこの町に育てていただきました。その伊奈町に対する恩返しとして、こうした地域活動には、これからもできる限り継続して参加していきたいと思います。
伊奈町の歴史は、教科書の中だけにあるものではありません。私たちの足元にあり、地域の中にあり、そして日々の小さな活動によって守られています。
伊奈氏屋敷跡を守ることは、伊奈町の原点を守ることでもあります。今後も、歴史と地域を大切にしながら、町民の皆さまとともに、伊奈町の魅力を次の世代へつないでまいります。



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