2026/7/18
1 西宮市の自然学校について
西宮市では、市立小学校・義務教育学校5年生全員を対象として、兵庫県の「自然学校推進事業」に基づき、4泊5日の日程で自然学校を実施しています。
自然学校では、次のような力を育てることを目的としています。
・豊かな自然や地域の文化・社会に直接触れ、理解を深める。
・自然体験を通して、人とのふれあいや信頼関係を育む。
・命の大切さや、自然と共に生きることを学ぶ。
・自ら考え、判断し、主体的に行動する力を養う。
また、学校ごとに内容は異なりますが、西宮市では次のような活動が行われています。
(1)自然体験活動
登山・ハイキング、オリエンテーリング、ナイトハイク、自然観察、星空観察、川や森林での体験活動など豊かな自然の中で五感を使って学びます。
(2)野外活動
野外炊飯(カレー作りなど)、キャンプファイヤー、火起こし体験、テントサイトでの活動など協力して食事を作ることで、役割分担や協調性を学びます。
(3)創作活動
焼き板づくり、木工クラフト、トーチ棒づくり、陶芸など自然素材を活用した創作活動も行われます。
自然学校では、自然への理解・環境保全意識・命を大切にする心・コミュニケーション能力・問題解決能力・主体性・思いやりなどを育成することが期待されています。
兵庫県では、長期間(4泊5日)の宿泊体験を通じて、子どもたちの「生きる力」を育むことを重視しています。
2 西宮市立山東自然の家について【令和8年4月15日教育こども常任委員会 所管事務報告】
西宮市の自然学校の主な実施場所は朝来市にある山東自然の家で、教室を離れて自然の中で生活しながら学ぶ体験型教育活動を実施しています。
一方、西宮市立山東自然の家は、平成元年(1989年)の開設から37年が経過し、施設・設備の老朽化が進行しています。また、今後も指定管理料など多額の維持管理費を要することから、令和11年度以降の施設運営について検討するため、「山東自然の家あり方検討支援業務」を実施することとなりました。
■現在の施設の状況
施設は朝来市山東町に所在し、指定管理者制度により一般社団法人山東自然の家が運営しています。
令和6年度の利用者数は約3万人まで回復しているものの、その大半は西宮市立小学校の自然学校です。
一方、指定管理料約9,093万円、使用料収入約1,479万円、実質市負担約7,614万円となっており、令和6~10年度の5年間では約4億7,500万円の指定管理料を支出する予定であることから今後の自然の家のあり方について検討が必要です。

■施設が抱える課題
教育委員会は次の5点を課題として整理しています。
①施設の老朽化
②継続的な財政負担(平成27年度から令和6年度までの改修費だけでも約3億560万円を支出)
③利用者数の伸び悩み
④指定管理者の人材確保
⑤代替施設の確保
■教育委員会が示した3つの方向性
現時点で、教育委員会は次の3案を比較検討するとのことです。
①市が保有を継続する
自然学校の拠点を維持できる。一方で多額の改修費・維持費が必要となる。
②民間又は地元自治体へ譲渡・貸付
市の財政負担軽減が期待できる。引受先があるかが課題。
③施設を廃止・解体する
維持費は不要となる。しかし、解体費及び代替施設の確保が必要となる。
■今後のスケジュール(予定)
今後、令和8年度内に調査を完了し、報告書を踏まえた方針を整理し、令和9年度当初に方針を決定する予定とのことです。
※ 【アンケートのお願い】 西宮市の自然学校の在り方や山東自然の家のあり方についてご意見をお願いします。
https://business.form-mailer.jp/fms/45ac580f357273
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