依田 翼 ブログ
品川区の制服無償化の具体的なやり方について
2025/11/26
本日午前、品川区議会の文教委員会を傍聴してきました。年明けから始まる「制服無償化」のスキームについての質疑に興味があったからです。無償化は大々的に打ち出されてニュースにもなりましたが、実際の運用に落とし込もうとすると悩ましい。学用品だけど校外で買うものですし、しかも入学前に買う。外部業者との金銭のやり取りをどこがどうやるのか考えないといけない。
正式な事業名は「標準服購入費用保護者負担軽減事業」。なんで無償化じゃなくて負担軽減なのかというとネクタイとかスカーフとかは含まれず、上着とボトムスの夏服冬服の入学前の購入1回のみ無償になるからだそうです(途中からの転入生は対象とする方針)。
保護者は今まで通りの販売店に制服を買いに行くのですが、区から送られてきた紙を元にウェブサイトにアクセスして電子クーポンを表示。販売店はそのクーポンと引き替えに制服を提供するとのことでした。各学校はその辺の事務には関わりません。制服は学校によって価格に差がありますが、その辺の違いも含めて現行の(といってもまだ来年分の価格は出揃っていないみたいですが)価格分を販売店に区が支払うそうです。
値上げとかあったらどうするのという質問が出ていました。区側は確かに区が費用を持つとなると一般的に値上げ圧力が働きやすいと認めつつも、今のところ過度な値上げの機運はないこと、販売店と密に連携を取りながらやっていくことを強調していました。品川区の中学校はどの学校も必ず複数の販売店を入れているそうで(画像参照)、それなりに価格競争は働いているのかなとも思いました。初年度は経過措置やシステム経費もかかりますが、平年ですと毎年1億円くらいの事業費となるそうです。
私は「義務教育は、これを無償とする」という文言を広めにとらえたいですし、文京区でも制服(正確には標準服)の無償支給は前向きに検討してもいいかなと思っています。今回、具体的な運用方法がわかって大変参考になりました。
参考