2025/3/16
千川通りについて。道路そのものへの言及は少なかったのですが、「沿道低層部に商業機能が配置された市街地が形成されるよう方策を検討していく」との回答があったのは良かったです。今後、都や区に要望を出していくため地域住民を巻き込んだ活動をしていきたいと思っています。
【依田】
千川通りとその沿道の将来構想について伺います。千川通りは正式名称が都道の補助79号線で、シビックセンターの前からJR大塚駅周辺までを結ぶ道路です。国道の春日通りと都道の白山通りという幹線道路に挟まれ、歴史的には中小の印刷・製本工場などが建ち並ぶ場所でした。しかし近年この地域は大きく変わってきました。工場跡地が次々とマンションに変わり、地域産業の中心であった共同印刷も敷地の大半をマンション用地として長期に賃貸します。2027年には総戸数522戸という区内でも有数の大型マンションの入居が始まる予定です。
半面、東京都は昨年9月に、沿道の土地を買収して拡幅するという長年の計画を変更し、こんにゃくえんま前など一部区間を除いて大塚駅前までの3キロメートル弱の区間を2車線のまま、すなわち現状の幅のままで完成とする都市計画変更を実施しました。交通量の少なさから道路幅を広げて4車線にする必要がないと判断したためです。
これは逆に今後の沿道の開発の契機になる可能性もあります。いままで道路の拡幅予定地だった場所は高層で堅固な建物は建てられませんでしたが、今後はその規制が解除されます。また道路幅が確定したことにより、むしろ道路の中の構造変更に踏み出しやすくなったとも考えられます。今は歩道と車線の間はパーキングメーターが並ぶ「停車帯」となっていますが、沿線人口の増大を背景に、今後は歩道を広げたり自転車レーンを作ったりということも考えられます。現状では千川通りは都心域にあるにも関わらず都の無電柱化の優先整備路線に入っていません。無電柱化の際には変圧器などの地上機器を歩道に置く必要があり、歩道の幅員が全域で2.5メートルあるのが条件になっているためです。歩道を広げれば無電柱化も視野に入ってきます。
ところが文京区が昨年9月に作った都市マスタープラン2024では千川通り沿線の扱いは非常に地味です。「工場や業務機能が維持され、産業構造の変化やデジタル化への対応など時代に対応した産業基盤を形成」と書かれています。ただ工場が今後も維持されるというのは願望にすぎません。印刷・製本業の衰退は今後も変わらないと考えられるからです。むしろより良い住宅地としてどのように発展させていくかを考えるべきではないでしょうか。また現状では店舗など生活利便施設が比較的少ない状況を改善するために都市計画的手法を用いるなど区ができることもあると思います。日中に1時間に1~2本しか来ない都バスのダイヤも改善も多くの区民の願いです。
街づくりに関して地元自治体がしっかりとした将来像を示すことは都のインフラ背策にも大きな影響を与えうるということは他の自治体の事例を見ても明らかです。区としてこの地域を発展させるという強い意志を示すべきではないでしょうか。区として都に道路をどのように改良するよう要望していくおつもりがあるか教えてください。また沿道をどのように発展させることを考えているのか見解を教えてください。
【区長】
千川通り沿道は、都市マスタープランの将来都市構造において「生活軸」に位置付けており、また、都市の骨格としては「生活幹線道路」に位置付け、地域の発展につながる重要性を示しております。今後とも交通需要や土地利用の動向を踏まえ、道路における歩行空間及び自転車通行空間の整備について、都や関係機関等と機会を捉えて協議してまいります。
また、本地域は、都市マスタープランの土地利用に関する基本方針において「沿道型複合市街地」及び「工場・住宅共存地」に位置付けております。工業や業務機能の持続性が維持され、沿道低層部に商業機能が配置された市街地が形成されるよう、都市計画道路の変更による影響を注視しながら、方策を検討してまいります。
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