2026/9/13
世界遺産・法隆寺で、建築や芸術を学ぶ全国の大学生・大学院生が、法隆寺をテーマに制作した作品を披露する催しが開かれました。
中でも印象的なのが、薄く切った奈良県産のヒノキを組み合わせた「垣間見(かいまみ)」という作品です。木の年輪や、木材を数珠つなぎにすることで、法隆寺が歩んできた長い歴史を表現したといいます。
法隆寺の西院伽藍は、現存する世界最古の木造建築群として知られています。千年以上の時を超えて木の建物が受け継がれてきた奈良で、若い世代が奈良の木を使い、新しい感性で作品を生み出す。とても意義のある取組だと感じます。(国指定文化財データベース)
奈良は、歴史の県であると同時に「木の県」でもあります。県土の約77%を森林が占め、吉野林業に代表される林業が長い年月をかけて育まれてきました。吉野杉や吉野桧は、細かな年輪や美しい色艶などで知られる全国有数の優良材です。(奈良県公式ホームページ)
しかし、良い木があっても、使われなければ林業や木材産業を次の世代につないでいくことはできません。
だからこそ、若い皆さんが実際に奈良の木に触れ、その香りや手触り、加工する面白さを感じる機会を増やすことが大切です。そして作品を見る私たちにとっても、「奈良の木っていいな」と改めて気付くきっかけになります。
古いものを大切に守りながら、新しい発想につなげていく。 世界最古の木造建築群を有する奈良だからこそ、県産木材の魅力や価値をもっと多くの方に知っていただき、次の時代へつないでいきたいと思います。
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