2026/8/19
世界文化遺産となった「飛鳥・藤原の宮都」。登録の喜びを、これからは実際に奈良を訪れてもらう力へと変えていく段階です。
その新たな取り組みとして、東京駅に奈良を代表する史跡の一つ「石舞台古墳」が登場しました。
報道によると、東京駅の八重洲コンコースに、明日香村の石舞台古墳を実物の2分の1の大きさで再現した巨大なモニュメントが展示されています。奈良県、近鉄グループホールディングス、JR東海が共同で企画したもので、8月30日まで見ることができます。
石舞台古墳は、今回世界遺産となった「飛鳥・藤原の宮都」を構成する資産の一つで、蘇我馬子の墓とも伝えられています。巨大な石室は一度見れば記憶に残る、飛鳥を象徴する存在です。
日本有数の交通拠点である東京駅で、これだけ大きく奈良の魅力を発信する意義は大きいと思います。
一方で、大切なのは「知ってもらう」だけで終わらせないことです。
東京駅で石舞台古墳を知る。興味を持って奈良へ来てもらう。そして石舞台古墳から飛鳥宮跡、高松塚古墳、キトラ古墳、藤原宮跡などへ足を延ばしていただく。食事や買い物も楽しみ、できれば宿泊していただく。こうした流れをつくることが、世界遺産登録の効果を地域全体へ広げることにつながります。
奈良観光には、訪問者数を増やすことに加え、一人ひとりに奈良でより長く過ごしていただくことも重要です。
世界遺産という大きな追い風を一過性のものにせず、飛鳥・藤原を起点として県内各地を巡ってもらう仕掛けをつくる。そして観光消費や地域の賑わいにつなげていく。
今回の東京駅での取り組みを、そうした次の展開につなげていくことを期待しています。県議会でも、世界に認められた奈良の歴史を守りながら、奈良観光の新しい力として生かしていく取り組みを後押ししていきたいと思います。
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