2026/6/29
奈良県議会議員・永田ゆづる(37歳)|奈良市・山添村選出(自民党)|です。
6月29日の経済労働委員会では、天然記念物「奈良の鹿」による生活環境への影響について質問しました。
奈良公園の鹿は、奈良を象徴する存在であり、世界中から多くの観光客を引きつける貴重な観光資源です。一方で、昨年度の調査では奈良公園に生息する鹿は1,465頭と過去最多となり、公園周辺の管理地区では8年前と比べて確認数が約5倍に増えたとの調査結果も示されています。観光客による過度な餌やりが、その一因になっている可能性も指摘されています。
近年は、奈良公園の外で鹿が目撃される事例も増えています。奈良市帝塚山の県立養護学校のグラウンドへの出没や、生駒市、さらには大阪府内でも奈良公園由来とみられる鹿が確認されています。
地域では、花壇への食害やふん害など生活環境への影響が聞かれるほか、交通面での懸念もあります。今年4月には、新大宮駅付近で雄鹿が近鉄の急行電車と衝突し、列車の運行に影響が生じました。今後、市街地での目撃が増えれば、自動車との接触事故など、新たな課題が生じる可能性も考えられます。
今回の質問では、こうした個別事例への対応だけでなく、県として鹿の行動範囲の変化や生活環境への影響をどのように認識しているのか、また現在どのような対応を行っているのかを確認しました。
あわせて、今後の政策の前提となる実態把握の必要性についても提案しました。現在、鹿がどの地域まで行動範囲を広げているのか、生活環境や交通への影響がどこで、どの程度発生しているのかを継続的に調査・分析することで、重点的に対策を講じる地域や、新たな対応が必要となる基準を客観的に整理することができます。
天然記念物である奈良の鹿は、保護すべき貴重な存在です。その一方で、県民生活への影響についても丁寧に把握し、適切に対応していくことが求められます。そのためには、「守るか、守らないか」という二者択一ではなく、現状を科学的・客観的に把握し、そのデータに基づいて政策を検討していく姿勢が重要だと考えています。
天然記念物の保護と県民生活との調和を図るためにも、引き続き現場の実態を踏まえた議論を重ね、より実効性のある施策につながるよう取り組んでまいります。
県政へのご意見・ご要望はコチラ→ https://line.me/R/ti/p/%40543hdkmo
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