2024/7/14
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
前回のブログでは、気候変動のバイブルであるIPCC報告書のガバガバぶりを紹介しました。
国立環境研究所に連絡し、本当のところはどうなのかを聞いてみたのでそのお答えを共有します。
研究所の方におかれましては、丁寧にご回答いただきまして、誠にありがとうございました。
■ きっかけ
問い合わせた理由は、川西市の環境審議会の委員会メンバーだった私が、そこに呼ばれている有識者先生たちがやたら「温暖化!脱炭素!EV!」と主張しまくるので、温暖化と脱炭素の矛盾に学術的に答えてほしくてデータをもって質問したら、「国立環境研究所に聞けばいいじゃない!!」と言われてしまいました笑➡いやいや、審議する人達やのに答えられへんのかいな
参照:委員会メンバーに配布した質問資料
審議会の他の先生からは、「長田くんが言ってくれておもしろかったわ」と評価してくださいました。
■ 聞いてみた
国立環境研究所にメールで聞いてみました。
見解は違えど、誠実に対応いただいたと思います。ご対応いただき、ありがとうございました。私も専門家ではないのであまり突っ込みきれていない部分もありあますが、その点はご容赦ください。大きく5点質問しています。
質問①)地球温暖化といわれているが、八丈島は気温変化が起こっていないのはなぜか?都市化が問題では?
回答)八丈島については詳しくはわかりませんが、ローカルな海流の影響などが可能性として考えられます。世界のほとんどの海洋上でも水温上昇の傾向が観測されているので、都市化のみにより気温上昇が起きているということはありません。
所感)いや、しらんのかーい。
再質問①) 八丈島の気温変化については、こちらのwebページのグラフからわかります。気温上昇しているのだから海表面温度が上昇するのは当然だと思いますが、大気中3兆トンのCO2に対してそれをがたかだか人間が排出したたかだか300数億トンのCO2、しかも日本はその3~4%ですよね。それが地球全体の気温変化にかかわっているように思えないのです。ヒートアイランド現象とならない自然が多い島部は気温がほぼほぼ変化が認められないのではないでしょうか。
※再質問しましたが、論点が広がりすぎるということで、最後にまとめて回答されてしまいました><
質問②) CO2が気候変動に関与しているのか、それとも気温が上昇したからCO2が増えているのか。コロナ禍にてCO2排出量が減ったが、CO2濃度は下がることなく上がり続けているのは本当に人間の生産活動によるものと考えられるか?
回答) CO2が増えると温室効果で気温が上昇する、気温が上昇するとCO2が増える(陸上生態系の吸収が減る)という2つのメカニズムは自然界に両方存在しています。ただし、近年のCO2の増加は主に人間の化石燃料消費によるものであり、その結果として気温上昇が起きていることは、長期傾向としては間違いありません。コロナ禍によるCO2排出量の減少(2020年)は前年比6%程度です。前年とほぼ同様に40Gt程度のCO2を排出しましたので、CO2濃度は当然上がり続けます。
所感) 言い切りましたね~。まぁ、この”長期的”がクセものです。100年後はそうなっているって言っておけば証明できませんからね。実際地球の温度スパンから考えて証明されうるのは非常に難しい側面もあります・・・。
再質問②) 回答から考えると、コロナ禍でのCO2減少は大排出国である中国の工場がとまったことが原因と考えられます。その時だけ北京に青空がもどったなどのNEWSもありました。これまでコペンハーゲン合意、パリ協定などがあったにもかかわらず、税金だけ使用しCO2排出量は変わらず増え続けていたのが、新型コロナによってはじめて下がったのです。ということは、コロナ時並みの経済活動を低下させても年間CO2は上昇していることから、本当に排出制限をすることが、日本の経済的な持続可能性に叶うものなのか、森林を破壊してまでソーラーパネルをひくことが本当に必要なのか、疑問なのです。
可能であれば経済との数的根拠も併せて有用性をぜひ確認したく存じます。実質排出量(お金で買うとかではない)を何%下げたらCO2濃度が低下するのか、またそれにかかるコストは年間いくらになるのか。ご教示願います。
質問③) 鎌倉・平安時代の方が気温が高かったとのデータがあるがそれはどういう説明されるのか?
回答) 地球全体で見ると、中世の温暖期は目立った高温ではなかったことが、木の年輪等による分析(後述するPAGES 2K)から結論されています。
再質問③) CO2出していない中世で結構温かった理由は何なんでしょう。PAGE2Kは、米国やスイスの財団、そして中国までもがステークホルダーとして出資している団体かと思います。そこに再エネに関連した利権団体は入ってはいないのでしょうか。(そこは本当にわからないので知っていたらご教示ください)https://ieei.or.jp/2020/10/expl201012/ 屋久杉だけのデータではありますが、ある意味年輪データは変化を見つけやすいのかなと思います。縄文時代まで遡れば、より気温が高かったなどもあります。太陽活動による影響というのはまったくゼロで、すべて人間が排出したCO2が原因とお考えなのでしょうか。
そうではないというであれば、割合的な部分をご教示いただければと思います。太陽活動の影響、海からのCO2排出、人間活動のCO2排出、その他・・・それぞれ温暖化に影響している割合はどの程度なのでしょう。市民の方にも説明が難しいところでもありますので、数字で教えていただければありがたいです。
質問④) 1998から10年間はあまり気温上昇が認められなかったが、その間もCO2排出はされ続けているが気温上昇していない理由はなにか?
回答) 世界平均気温は、温室効果ガス濃度だけでなく、大気海洋の自然の変動などにも影響を受けます。長期的にはCO2等の増加により気温上昇傾向がありますが、短期的にはそこに自然変動が重なりますので、常に上昇するわけではありません。1998年以降の気温上昇が弱い期間は、自然変動により熱が海洋深層に運ばれて地表気温に現れてこなかったと考えられています。
所感) 研究所の人だから適当には答えていないとは思いますが、海洋深層の温度はその時上昇していたのかな?ちょっと調べないとわからないですが、もし知っている人がいたら教えてください><
再質問④) なるほど。そのときの海水温が上昇しているということですね。だとすればCO2濃度はその時も維持・上昇しているのですから、気温変化にCO2がそこまで大きなウェイトを占めないということで理解すればよろしいでしょうか。
質問⑤) IPCC6次報告書での気温が一気に上昇するグラフについて、その元データとなった木の年輪幅のデータは相関性が認められないのだが、それはどういうことか?
回答) どのデータのことをおっしゃっているのかわかりませんが、IPCC第6次評価報告書の過去2000年の気温グラフの元になったPAGES 2Kのデータは、木の年輪以外にもサンゴの骨格や固定堆積物等のデータをすべて用い、複数の統計手法を用いた分析を総合した結果であり、何か致命的な問題点を指摘した学術的な議論は存じ上げません。
再質問⑤) たしかパキスタンの年輪データかと思います。https://cigs.canon/article/20211020_6282.htmlまたIPCC報告はこれまでにもヒマラヤの氷が解けるなど報告してまったくでたらめだったことが指摘されていたり、98年のホッケースティックをデータをマイケル・マンがネイチャーに投稿し、それをカナダのスティーブ・ マッキンタイヤ氏が統計の仕方がおかしいと論じることがありました。そのような経過とたどってきたIPCC報告なのですが、研究者の方は科学者として各種報告を疑うということをされず、レポートがあがればそれを真実と思い研究しているということでしょうか。https://ieei.or.jp/2020/08/expl200819/嫌味ではなく、疑って再計算をして再現性を確認したなどの実績などがあるのかなと。市民の方にも前から間違いが指摘されてきたレポートなのに、その最新版が出たら研究者として探求せず、それをそのままに受け取るのかと指摘がありまして。
質問1~5それぞれに再質問のメールをまとめてしてみたのですが、以下のような回答が。確かに議論すべき内容が広範囲であり、メールでのやり取りには不向きだと私自身も感じたため、それ以上突っ込みませんでした(読み返したらめっちゃめんどいヤツだなと)。再質問の角度自体は悪くないと思いますが。
再回答) 論点が多いと議論が難しいので、まず⑤に絞って応答させていただきます。他の点も、IPCCが信頼できるか否かによって議論が変わってくるためです。IPCCの第4次評価報告書には確かに間違いがありましたが、それを受けてIPCCの組織やプロセスの見直しが行われ、第5次以降はさらなる厳格化が図られました。詳しくは以下をご覧ください。https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2a136445b5e0044d0945413bf899e67991fe65cc
マイケル・マン氏はマッキンタイヤ氏らの指摘を受けてデータの間違いを修正し、1998年の論文の修正を行っていますが、論文の結論に変化はありませんでした。http://www.meteo.psu.edu/holocene/public_html/shared/articles/MBH98-corrigendum04.pdf
PAGES2kもマッキンタイヤ氏らの指摘を受けてデータを修正し、2013年の論文の修正を行いましたが、同じく結論に変化はありませんでした。https://www.nature.com/articles/ngeo2566
マッキンタイヤ氏や杉山大志氏の主張が本当にIPCCの知見を覆すものであれば、学術論文として高い評価を得ているはずですが、現実にはそうはなっていません。
すべてはIPCCを見よとのことです。確かにすべてを熟読したわけではありませんので、反論は難しかったです。あと再回答も学者さんらしくて良かったです。英語論文読むの難しい~。また勉強ですね><
ブログ:孤高の医師でも書きましたが、大勢がすべて正しいというわけでもなく、反対意見をつぶすような動きはいつの時代でもどの場所でも見られることです。私は地球温暖化に関してビジネスの香りしか感じないので、国立環境研究所の方を非難するつもりはありませんが、見学もできるようですので直接話を聞いてみたいなと思いました。
【おまけ:惑星規模で考える二酸化炭素の濃度】
金星:96.5%
地球:0.04%
火星:96%
地球も初めは同じように二酸化炭素が多かったと予測がつきますね。長い年月をかけて二酸化炭素を固定化(石灰岩や石油、石炭などに)してきて
0.04%まで下がってきたことになる。恐竜の時代、ジュラ紀で2000ppm。今の400ppmの5倍程度ありました。そこで植物も動物も繁栄していました。今では、滅亡するかのように言われていることに違和感を感じます。
★素人ながら頑張ったじゃろ?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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