2026/7/30
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
みなさんは、「灰溶融炉」をご存じでしょうか。
ごみを焼却した後に残る灰を、さらに高温で溶かし、金属類である「溶融メタル」と、冷却して固めたガラス質の「溶融スラグ」に変える炉です。
最終処分場が切迫しているということで、2000年前後から灰溶融炉の導入が進み、国の補助金も付けられていました。

川西市のごみ焼却場である国崎クリーンセンターにも、灰溶融炉が備え付けられていますが、燃料代の高騰や脱炭素という理由により、2026年12月31日をもって運転を停止する予定です。今日はそんな灰溶融炉のお話。
■ 灰溶融炉の型
【プラズマ式】
電気を使って高熱を発生させます。
まず名前がかっこいい(笑)プラズマという言葉嫌いな男子は少ないはず。

【表面式灰溶融炉】
灯油やガスなどの燃料を使い、高温で灰を溶かしていく方式です。
川西市の施設はこちらの形式です。

溶融メタルやスラグは再利用されます(スラグは埋め立て処分されることも)。

■ ガス化溶融炉
ごみの熱分解・燃焼と灰の溶融を、一連の工程で行う施設もあります。「ガス化溶融炉」と呼ばれる方式です。
全国に約100施設あるそうです。

ガス化溶融炉も、キルン式、流動床式、シャフト式などに分かれます。
■ 減少する灰溶融炉
現在、焼却施設に併設された灰溶融炉は、全国で休止・廃止が相次いでいます。補助金を出していた環境省も「うん、コストかかるしさ、へ、閉鎖してもいいよ…」と方針変換しています。
要は、最優先課題の「脱炭素」にとって都合が悪いのです。
環境省より次のような通知がありました(リンク)。
「焼却施設に附帯されている灰溶融固化設備の財産処分」についての取扱い
通知の背景
(1)ダイオキシン対策の推進に伴う排出削減効果の発現により溶融固化処理の必然性が低下していること。
(2)3Rの推進により最終処分場の残余年数が増加していること。
(3)温室効果ガスの削減は、我が国の環境政策の最重点課題の一つであり、灰溶融固化設備の廃止による燃料等の削減により温室効果ガスの削減へ寄与すること。
とのことです。ね、”カーボンニュートラル教”がここでも影響しているのです。
■ 次回のごみ組合議会で
8月7日に猪名川上流広域ごみ処理施設組合議会があり、そこで一般質問をする予定です。
灰溶融炉がなくなれば、焼却主灰や飛灰処理物などを、大阪湾広域臨海環境整備センターで埋立処分するとの答弁をもらっています(令和7年第3回臨時会)。そこで、以下について確認します。
(1)ひょうご環境創造協会が実施するセメントリサイクル事業への参画について、これまで検討したことがあるのか。
調べていたら、兵庫県内の市町などから焼却灰やばいじんを受け入れ、セメント原料としてリサイクルする事業のようです。
処理費や運搬費を含めた総コストを比較する必要がありますが、コスト面では埋め立て委託料とそこまで変わらないのではないかと考えます。
なお、尼崎市や西宮市も参画できていることから、少なくとも距離の面はクリアしていると思います。
焼却灰の一部だけでもこちらの事業を利用した方が、地球のためにもなるんじゃないかな、と考えたのですが、組合の見解を聞きたいですね。

大阪湾広域臨海環境整備センターの処分料金は、次のとおりです。
燃え殻・ばいじんは、1トン当たり2万2,220円です。このコストをベースに検討する必要がありますね。

次回、一般質問の準備を兼ねてブログを書きました。
さて、組合はどのような見解を示すのか、楽しみですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な一日でありますように。
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ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>【川西市】 灰溶融炉が止まる。その焼却灰、埋めるしかないのか? 【国崎クリーンセンター】