2026/6/30
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
クビアカツヤカミキリをご存知でしょうか。この幼虫が、桜、梅、桃などの木の中を食い荒らします。
川西市でも発見されており、現在問題となっています。また、「報奨金」が設定された自治体もあります。

さて、この虫と現状について学びましょう。
■ クビアカツヤカミキリは外来種
この虫は2012年に愛知県で発見された中国・朝鮮半島・台湾・ベトナムなど東アジア原産の外来カミキリムシです。「特定外来生物」に指定されています。
経路は不明とされていますが、輸入木材などから持ち込まれた可能性があります。
2015年:大阪府・徳島県などで確認
2018年:特定外来生物に指定
2022年:兵庫県で確認。明石市で初めて成虫確認
2025年7月、なんと川西市小戸の市道街路樹でフラスと幼虫5匹を確認されました。
2026年2月には、多田でも確認されたとのこと。

幼虫が木を食べるときに、フンや木くずが混ざったものが出てきます。
これを「フラス」と呼び、これが木の根元に落ちているとカミキリムシが発生している可能性があります。
■ パトロールと駆除活動
兵庫県でも「阪神北地域特定外来生物対策連絡会議」の取り組みの一環として令和7年7月に「クビアカツヤカミキリ県・市町合同パトロール」を実施しています。川西市小戸地区において、フラスが確認された被害木1本を発見し、伐採により防除済みとのこと。

また、兵庫県では、「Hyogoクビアカツヤカミキリ見張り隊」を募集しています。
参照:Hyogoクビアカツヤカミキリ見張り隊隊員追加募集
しかしながら、埼玉県川島町の取り組みのように、1匹100円とような報奨金制度はありません。兵庫県では、完全にボランティア頼みです。市民にお金を回すという意味では、このような報奨金は、経済的にも啓発的にもすごく良い取り組みだと思うのです。
いつまでもボランティア頼みというのは、時代に合わないと思います。
参照:桜食い尽くす害虫カミキリに懸賞金1匹100円「小遣い稼ぎ」反響
■ 日本のカミキリは?
日本にもカミキリムシはいますが、これらは害がないのでしょうか?とふと疑問に。
と思ったら、マツノマダラカミキリという在来のカミキリムシが、松枯れ被害に関係しており、各地で対応が続いています。

この虫の点滴が、アカゲラという鳥だそうです。
やっぱりさ!鳥は超絶良い仕事をしているんだよ!!
さて、被害も報告されており、対処にも予算がかかっていそうです。薬剤や殺虫剤の使用も必要な場合がありますが、アカゲラを誘致するという方策もあるらしく、なんか良いですよね。
参照:松くい虫被害から森林を守る
ちなみに、マツが枯れる主な原因は、マツノマダラカミキリが木をかじること自体というより、カミキリムシが媒介するマツノザイセンチュウが木の中に入り込むことによるそうです。
在来種は長い時間をかけて、木、繁殖、天敵などとの間で、生態系のバランスがつくられてきました。一方、外来種は、日本の桜や桃などにとって“想定外の相手”であり、その関係性が破綻しているため、急速な被害が拡大しているのです。
■ 市民の手で桜を守ろう
川西市は、市木として桜が選ばれています。
また、桜並木などは人間の手によってきれいに並べられているがゆえに、昆虫にとっては次から次へと移動がしやすいのです。

クビアカツヤカミキリを行政が全部チェックするというのは現実的に難しいでしょう。
そのため、市でも「発見したら報告してください」とアナウンスしています。
参照:クビアカツヤカミキリ(フラス)を発見したらすぐに通報ください

確実に広がりつつあります。
虫に罪はありませんが、市街路樹の場合、景観への影響だけでなく、倒木という人命に関わる事態にもなりかねません。
しっかりと美しい桜の木を守っていきましょう。
来年度には、報奨金制度を予算化できないか、交渉してみようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な一日でありますように。
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