2025/10/30
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
先週、川西市と伊丹市の就労支援施設を訪問しました。
訪問したのはいわゆる「就労継続支援B型」と呼ばれるタイプの事業所です。あまり馴染みのない方も多いと思いますので、まずはこちらの記事も併せてお読みください。
当ブログ参照:就労継続支援(A型・B型)とは何か
■ アソシア スコープ川西 / アソシア ポート川西
すごーく地味な玄関ですよね。もともとは市の施設で、介護施設として使われていた建物でした。

しかし、中に入れば別世界。

お洒落すぎやろ^^;こちらの施設では、就労支援B型と就労移行支援を実施しています。10月より開始される就労選択支援業務については、目下準備中とのこと。

なぜか音楽室が^^;オーナーの趣味らしいですが、通所者の方たちも演奏することができます。ギターはしっかり「フェンダー」でした。一般的に、暗くて事務所のようなイメージの就労支援施設ですが、そういった雰囲気が嫌だったそうです。
通所されている方の「自尊心」を向上させることに寄与しているとお話しされていました。
私もこの点はとても腑に落ちました。働く環境って本当に大切で、どんよりした場所だと、やっぱり気分もレベルが下がってしまいます。私が新卒で働いた職場も、カフェバーみたいなテーブルがあって、気軽に打ち合わせや休憩ができる雰囲気でした。
以下、対応いただいた管理者様との面談内容です。
事業所は就労継続支援B型と就労移行支援を運営し、PCスキル中心の訓練(SNS運用代行、画像作成、メルカリ販売など)を行っている。従来型の軽作業ではなく、ITやデジタルを重視している。
B型を「ゴール」ではなく、一般就労へのステップと位置づけており、履歴書づくり・マナー指導・SST(ソーシャルスキルトレーニング)・アンガーマネジメントなど、復職や自立に向けた支援プログラムを組んでいる。
利用料は原則自己負担なし(収入に応じて例外)。工賃は時給250円からで段階評価制。A型は最低賃金だが、企業の障害者雇用が進んだ結果、役割が縮んでいるとの認識が示された。
利用者は市役所・相談支援専門員からの紹介やSNSでの周知で集まっている。通所者は40名強規模で、日中は常時20人程度。
→ ポイント:B型を通じて引きこもりや精神・発達障がいのある人を、最終的には納税者=労働参加者にしていくという明確な意図がある。
国は「就労選択支援」という新制度を導入し、どのサービス(B型・移行・A型など)が本人に適しているかを第三者的に見極める段階を必須化しつつある。形骸化していた「とりあえずB型へ」という流し込みを正そうとしている。
障害福祉サービスの運営は医療の診療報酬に近い単位制。1単位≒10円程度で、地域区分(川西市は五等級地)や人員配置、利用者の工賃水準などで加算・減算される。
事業所側は「利用者の人生を支える」という理念と「従業員に給料を払って事業として維持する」という経営現実がある。
つまり、理念×制度(報酬単位)×採算が常にせめぎ合っている構図。現時点でも“福祉でしっかり儲ける”のは難しい。
→ ポイント:この分野はほぼ補助金型の公共サービス領域で、継続には行政・自治体との連携が前提になっている。
就労支援で多くの若者を接しているため、最近話題となっているインクルーシブ教育についての是非を聞いてみました。
インクルーシブ教育(みんな一緒に、の理念)には価値がある一方で、当事者にとっては「同じ理解度・同じスピードの人と一緒にいる安心感」も大事だという現実的な視点も出ている。つまり、“混ぜれば正義”ではない。
➡いや、その通りなんですよね。私も共感しました。「これが理想なんや」を押し付けるのは、当事者にとっては不幸せな場合もあるはず。この観点が薄まっているように感じてなりません。

印象的なのは、楽しそうに仕事をしていることでした。
伊丹市の就労支援施設は、また別にお話ししようかなと。私が今やりたいなと思っていることのヒントをもらいにいったわけですが、話がめちゃくちゃ盛り上がってしまい、ランチ予定を飛ばして後の予定ギリギリまでお話ししちゃいました(笑)
まだまだ知らないことばかりです。現場の方の話を聞くことは大切ですね。これでも、現場の1/10程度も知っていないわけですが。参考にはなりましたというお話です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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