長田 たくや ブログ

【講演レポ】 放置された里山が失う多様性。森林整備を国策にすべき理由

2025/10/4

こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
自民党総裁選が盛り上がる中、今日は朝から里山について勉強しました。

自民党総裁選の熱気の裏で、私は「里山」について学ぶ講演会に参加しました。
テーマ「木を切って・森を育てる」 講師:石田弘明先生(兵庫大)
人と自然が共に生きてきた日本の山は、いま放置によって生物多様性を失いつつあります。
太陽光パネルよりも、森林整備にこそ税金を使うべき――そう強く感じた一日でした。


■ 里山とは
簡単に言えば、「人間の手が入った山」のこと。より正確には「人間の生活利用と自然環境が相互作用して形成された二次的自然環境」を言います。
すでに日本のほとんどの山が一度「里山」になっています。

約3000年前に日本列島へ稲作が渡来し、水田が普及することで人口が爆発的に増加しました。そのため燃料として大量の木材が必要となり、各地の自然林は伐採されて里山林へと変わっていきました。
里山林の特徴は、
・木が細い
・木が低い(10m以下)
・明るい
といった点にあります。
人は木を伐り、草を刈り、落ち葉を集め、山を利用してきたのです。(おじいさんは山に芝刈りに…)

これを円状に小分けして実施することを「輪伐(りんばつ)」と言います。すると、まるでパッチワークのような山肌となります。この人間の営みが、さらに花や草木、虫、動物たちを集め、多くの生物多様性を生みだしたのです。

川西市の黒川地区は、日本一の里山と呼ばれています!
参照:日本一の里山林

引用:のせでん

■ 人口と気候で変わる里山の姿
過度に人間の手が入りすぎた里山は、最終的に「はげ山」になります。多くの人が住み、かつ雨が少なく乾燥している地域に多くのはげ山が分布していることがわかります。明治時代の六甲山の写真は、かなり衝撃的ですよね。

■ ほとんどが山地、多くの人工林
日本の国土面積は約38万㎢
森林面積は約25万k㎡
内訳)
人工林 約10万㎢
天然林 約13万㎢

日本は、実に国土面積の約3分の2が森林で覆われています。その約40%が人間によって薪炭林や腐葉土を確保するために一度伐採された後、樹木が成長した二次林(里山林)です。なお、植林によって再生したものは人工林であり、自然更新したものが二次林(天然林扱い)です。
参照:管理放棄された里山二次林の遷移を予測する調査研究 

天然林には、まったく手が入っていない原生林も含まれており、日本では2000~4000㎢程度しか残っていないとされています。
例)白神山地、屋久島など

■ 放置された二次林
化石燃料や化学肥料が普及してからは、人々は里山の管理をしなくなり、次第に放棄された里山が増加しました。
講義では、二次林を3種類に分類されていました。
・針葉二次林(アカマツ)
・落葉二次林(コナラ、クヌギ)
・常緑二次林(シイ、カシ類)

人間活動(利用頻度)が高いほど、「常緑➡落葉➡針葉➡はげ山」と変化するようです。

その土地や地域ごとに特徴的な二次林ができましたが、これが放置されると温暖な地域では、常緑種が落葉種や針葉種を駆逐していきます。いわば自然適応が一番叶っている植物が繁栄していくのです。

■ 放置すればどうなるか
自然に戻るんやったら、放置すればええやん…と思いますよね。

ただ、人が手を入れてから2000年以上の月日が経過し、二次林であるからこそ、花などの植物や虫、そして動物たちが集まり生物多様性を作り出しました。たとえば落葉二次林(コナラ・クヌギなど)では、ドングリが豊富で、リスなどの動物にとって重要な食糧資源となっています。また、常緑広葉樹は根が浅いものも多く、落葉二次林だからこそ保持されてきた山地が土砂崩れを起こすリスクも考えられます。

■ 兵庫方式
放置された二次林は、生物多様性をどんどん失っていきます。一方で、昔のように生活のために木を切ることも現実の生活に即しません。そこで、とにかく常緑種だけをターゲットにしてバンバン伐採していく「兵庫方式」を取り入れました。

特徴として、市民にもボランティアでササ類の除去などをお願いしたのです。これは剪定バサミでザクザク切るだけなので、だれでもできるというのが特徴です。私も市民団体「渓のサクラを守る会」に参加して、4月にササ刈りをしました。これも関係していたんだなぁと。

当ブログ:水明台のエドヒガンのササ刈り

このように兵庫県は市民を巻き込んで森林整備を実施してきました。やるね!

引用:里山林整備の手引き 

このように森林整備は、生物多様性を取り戻したのです。ですが放置すると、やはりすぐに低下するみたい。維持することが大切なのですね。

■ 国策にすべきだ
森林面積、生物多様性、防災の観点からも、森林整備を国策にしなければいけないと感じました。よくよく考えれば、太陽光パネルや風力発電なんかに補助金(税金)バンバン使って何が環境保護やねんと憤りを感じます。

このような補助金をカットして、林業や特別な資格を持たずとも市民が簡単にできる取り組みを、公営バイト化して税金をそこに投入すべきです。太陽光パネルの補助金で喜ぶのは、導入メーカーと製造している外国企業、斡旋した政治家だけです。それよりも二次林をしっかり整備して、生物多様性を取り戻し、闇バイトなんて辞めて山で草を刈る。健康にも良いし、お金も入る。つまり国民に税金が戻ってくるわけです。いいじゃないですか!


林業を盛り上げるのも1つですが、市民レベルに税金を落とし込むというのも良策じゃないかな。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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著者

長田 たくや

長田 たくや

選挙 川西市議会議員選挙 (2022/10/16) [当選] 1,680 票
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川西市議会議員選挙

肩書 参政党の市議会議員で薬剤師でもあります
党派・会派 参政党

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