2025/8/30
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
先日、北海道の倶知安町・ニセコエリアを中心に視察を行いました。今回は、元倶知安町議でもあり、参政党から参議院選挙に出馬された「田中よしひと」さんにご案内いただきました。
今回特に確認したかったのは、田中さんが発信し全国ニュースにもなった巽地区の違法開発現場です。
参照:倶知安町の住宅建設 無許可で森林伐採か 道が事業者に指導
北海道研修・視察の関連ブログ
【視察報告】 倶知安町の違法開発 【北海道】(本記事)
【視察報告】 ニセコエリアの現状と問題点 【北海道】
【石狩市】 洋上風力に暗雲:関係者は落胆だが動物は安心したでしょうね
■ なんでもアリな開発現場
羊蹄山という、地図を見ただけでシンボリックな存在が際立つエリアには、ニセコアンヌプリ(山脈)を中心にパウダースノーが素晴らしいスキー場環境を売りにしたリゾートホテルや別荘が急増しました。それが「ニセコエリア」になります。
今回問題となった「巽地区」は、ニセコより少し離れた地域で、森林伐採を含む無許可開発が問題となりました。

■ 森林法違反
森林法では1ha以上(100m×100m)の伐採を行う場合、市町村長への届け出が必要です。
(森林法10条の8と森林法施行令第2条の3)
しかし、業者は届出をせず、なんと「3.9ha」もの森林を伐採していたのです。しかも「1ha未満だと思っていた」と説明する始末。後になって「2.7haを植樹する計画」を町に提出したそうです。
■ 現場の状況
Googleマップで比較すると、2023年にはまだ道がなかった場所に、2年後には電柱が立っていますね。
なお、まっすぐ続いている道は、公道となっています。

さらに奥に進みますと、公道は右に曲がります。
赤枠で囲まれたところは2023年には道がありませんが、こちらにまっすぐな道が出来上がっています。この奥に例の開発地があるのです。

上空からはおそらく赤丸の部分
さらに、この道の途中にはおしゃれで綺麗なモデルルームがすでに2棟建設済み。リゾート地の完成を前提に、購入してもらうための準備まで万端だったのです。

植林すると説明されているものの、現場では細い茎のような棒状のものがあり、ピンクのリボンが巻かれていました。これが「植林作業」なのでしょうか(目印だけ?)

田中さんによれば、羊蹄山の周りの土地はほぼ抑えられているとのこと。安く買った土地がものすごい値上がりをするため即座に買い占められているようです。
■ これで許して良いのか?
北海道知事は「工事停止などは逆に訴えられる恐れがある」と発言し、なんとも情けないことになっています。また、倶知安町側も植林計画で矛を収めるのではないかと懸念されます。
しかし、これを許せば「1ha未満だと思った」と言い訳して”やったもん勝ち”になります。前例となれば全国に波及しかねないので、これは倶知安町だけの問題ではないのです。
なお、開発者は中国籍の業者です。
倶知安町が独自に条例を制定しても罰金の上限は100万円。億単位で売買されるコンドミニアムを扱う事業者にとって痛くも痒くもない金額です。だからこそ、条例ではなく国による法改正と事業者への責任を明確化する必要があると思います。
その他のニセコエリアについては整理してから改めて報告します。リゾート地の開発によって過疎化を防げる一方で、それだけでは「町が元気になる」と単純に言えない実態が少し理解できました。
表面的には「おしゃれで発展していてええやん!」と映りますが、その裏には大きな課題があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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