2025/3/18
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
本日は「川西市戦争犠牲者追悼式」に参列し、献花を通じて失われた命に思いを馳せました。
864名の方が犠牲者になられたとのことです。献花の前に、本市在住の方の戦争にまつわる体験談が朗読されました。すごくリアルで、言葉にし難い感情になりました。実は毎年募集をしているようで、ホームページにもアップされています(リンク)。
それに触れる前に1つ意見を書きたいと思います。献花にいちいち国会議員の名前とかいらんやろというお話し。
献花の際、国会議員の名前が呼ばれるのですが、本人はおらず代理の秘書が一連の所作を行っていました。
これっている?
私が一般人として参列しているならば、まじでいらん時間と感じるでしょう。
このような形式的なことをなくし、戦争に関する研究で今年わかったこととか、真実はこうだったとか、人生のためになる話や、国会議員が、現在の国際情勢や国家の展望・安全保障を自分の言葉で語るほうが価値があります。
私達、市議会議員も1人1人名前を呼ばれ、全員に一礼し、献花をさせていただきました。確かに市民代表として再認識させられるというか、そんな感覚にはなるのですが・・・でも、これが本当に必要なのか?と問われれば、”必要はない”としか答えられないです。
名前を呼ばれて献花をするのは、主催者の市長と戦没者の遺族会会長だけで十分です。あとは平場で粛々と献花すれば良い。”名前”は、全員に配布されるプログラムの紙に書いていれば良いじゃないですか。
こんなことを続けているから、政治に興味・関心をなくすだけじゃなく、忌避するようになるのでは?川西市は、式典には遺族以外の市民も参加できるとしており、その呼びかけも行っています(下記)。
こんな政治家のパフォーマンスに見えるような式だったら、あまり行きたくないんじゃないかな。
体験談の朗読がありました。タイトルは、「食べる物がない」でした。誰が考えたか存じませんが、こういったプログラムは良いと思います。
・始まった勝利の戦争は、次第に激化。
・ラジオから流れる曲も”軍艦マーチ”から”海行かば”へ
・東京大空襲をはじめ、大阪など大都市が壊滅
・B29が伊丹空港にめがけてやってくる
・池田市五月山より砲撃
・防空壕に避難する日が増えた
・爆弾の音や、機銃の音で悩まされた
・配給米には焼夷弾のオイル臭が取れず廃棄した
・配給は減り、何かの草を丸めた団子が配給された
・鶏を飼っていたが、盗まれてしまった
・やがて原爆が投下され、敗戦を迎えた
・将来の不安ではなく、空襲が終わったことの安堵感が強かった
とてもリアルなお話しだと思いました。日本人同士とはいえ、やはり食料の奪い合いが起こるわけです。食料自給率がとても低い日本で本当に大丈夫だろうか。今一度、考えてほしいと思います。
市長や市議会議長などの式辞がありました。ロシアのウクライナ侵攻を例に、世界が協調から孤立の時代に変わろうとしているのに危機を感じるとか、そういったことを話されていました。
私は、なぜ起こったのか、なぜ回避できなかったのか、なぜ未だに継続しているのか、を”祈る”だけなく”考える”べきだと思っています。力が強いものがルールを決めるのが国際社会です。NATO、ロシア、インド、パキスタン、中国、アメリカ・・・それを知っているからこそ核兵器を保有し、離さないわけです。
戦没者式典は、戦争の悲惨さを伝えるだけではなく、国際社会とは何かを考えるきっかけにもなるべきだと思います。
市民コーラス隊の方が歌っていたのですが、やっぱり”海行かば”ぐらいは歌ってほしいものです。このメロディはすごく良いですよね。式典が、より厳かなものになりますし、背筋が伸びる感じがします。せっかくの生コーラスなのだから、準国歌とも言われる曲を歌ってほしいものです。
万葉集の和歌をベースにした歌ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日になりますように。ご意見・ご感想はこちらまで
takuya_nagata_1026@yahoo.co.jp
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